三つ峠 [岩トレ]


日付 2011/09/18(土)-19(日)

天候 18日 雨
19日 快晴
パーティー構成 もり・かっちゃん・おれい
とりい・かめやま

アプローチ
ルートと所要時間
ルート情報 ・ 遠藤ガイドが作った「岳ルート」は三つ峠にありながら、フリーのムーブを探さないとラクには登れない斬新且つ爽快なルートでした。取り付きは石仏の左脇から4P(5.9/5.10ab/5.10a/5.10a)のマルチピッチ。
・ 四季楽園の宿泊費はクライマーなら500円割引との事。

報告&感想 今回はようやく希望が叶った初めての四季楽園泊まり。土曜日朝からもりさんとかっちゃんが先に入山している四季楽園に夕刻合流。到着した時にはカモPTのとりいとみわちゃんを交えて盛り上がっていました。雨は上がったけど気温と湿度が高く1時間弱のアプローチは汗だくでしたが、すぐさま生ビールを頼んで乾杯となりました(笑
幕営と違って小屋はラクちんです。夕飯の準備がないだけでなく、みんなが一緒に寛げますからね。

夕食後から再び降り出した雨は明け方まで断続的に降り続いていましたが、6:00の起床時間には秋のヒヤッとした爽やかな空気に包まれ快晴の予感。7:00の朝食を済ませて屏風岩に向います。今日は当初の予定通りX級ルートと密かな楽しみの岳ルートに取り付きました。





四季楽園の夕食。
最近の時流でお刺身やハンバーグなどなど豪華な献立でした。

朝日に輝く巻雲。季節は秋ですね。

御坂の山群と後方の南アルプス

先ずはリーダーズピッチをもりさんがリード。その後はもりさんとかっちゃんの二人で一般中央1P、ツルベと下降のシステムを復習。俺は散策がてらイエティーPTから岳ルートの情報を収集してました。

2本目は都岳連(X)〜T字クラック(X-)。

都岳連フォロー中のもりさん

第二バンドから取り付きに下降

懸垂途中でリーダーズピッチをリード中のカモPTみわちゃんとスライド。

3本目はもりさんリクエストの地蔵左(X-)〜ジャムトースト(X)

ジャムトーストはこれで3回目だけど何回取り付いても離陸がムズい。テラスから腰の高さまで薄カブリ気味で上半身は傾斜の寝ている凹角に密着するので、滑らかな凹角のクラックにハンドを決めても凹角に沿ったバランスが悪い体勢しかとれず一足上がるためのスメアする足もない。あーだこーだと難儀しているとジャミングした手が汗ばんで結局今回もA0Takeoff(汗
見た目は簡単そうだけど、出だしと中間部の2箇所に核心があります。

ジャムトースト上部をフォローするかっちゃん。

懸垂途中から見たジャムトースト上部核心部の凹角。
カブったコーナークラック。左壁の足を選定しながらカブリを越した上半身でハンドを決め窮屈に抜け出ますが、ここもバランスが悪く下部と同様に難儀すると思います。今まではフリーで抜けたけど今回はここでもA0(滝汗

同じく下部出だしの核心部の凹角。
このジャムトーストは三つ峠のX級ルートの中で難しい部類に入ると思います。上部核心部を抜けるまで残置はありません。下部はキャメの#1or#2、上部は#2and#3がばっちり効きます。ぜひチャレンジしてみてください。

3本目は待望の岳ルート
遠藤ガイド イエティーPTの皆さんからルートの情報を頂いて取り付きました。1P目は石仏左脇からハンガーを目安に直上します。一見簡単そうですが石仏ハング付近は意外とムーブが要求される5.9で上部はクラックを越えて第一バンドまで。

この岳ルート、OPANDAさんのブログに綺麗な写真と詳細なレポートがあります。

岳ルート2P目核心を抜けた俺。
2P目もこれまた簡単そうですが中間部でカチに頼るハイステップムーブの5.10ab。ハンガーを追って最後は中央カンテ2P目の左上ランペと交差してV字ロック下部のビレイステーションまで。
右上すると思い込んでハイステップ後の一手が見つからず痛恨の1テン。もりさんは離陸がムズかったと云っていましたが、多少バランスが必要な程度だったと思います。

(お隣中央カンテを攀じっていたMSCCのKさん撮影)

岳ルート2Pをフォローするかっちゃんともりさん

カモPTのみわちゃんが撮ってくれた岳ルート2P目の俺ら
ラストのもりさんは核心部奮闘中です(笑

これもMSCC Kさん撮影の岳ルート2P目上部の俺
実際はこんなムーブは使いません(笑。

2P目終了点で。
まだ2P残っていましたが、お二人はジャムトーストからの疲れもあり撤退希望。50m1Pの懸垂で基部まで。

下降中。
下降は中央カンテと同じです。

最後は一般右を初リードするかっちゃん