八ヶ岳 阿弥陀岳 北稜 [冬季アルパイン]


日付 2010/12/11(土)
天候 12/11日 晴れ後曇(山頂取付 気温-4℃ / 南西の風強し)

パーティー構成 俺(CL)・エロ島

アプローチ 12/10 こうの==[20:30]国府津駅==[22:30]道の駅こぶちさわ(車中泊)

ルートと所要時間 12/11
[4:00]起床[4:30]発--《0:30》--[5:00]美濃戸[5:35]--《1:45》--[7:20]赤岳鉱泉[7:50]--《0:35》--[8:25]行者小屋--《1:40》--[10:05]北稜稜線--《0:10》--[10:15]下部潅木帯取付--《1:35》--[11:50]終了点--《0:20》--[12:10]阿弥陀山頂--《1:00》--[13:10]行者小屋--《》--[13:40]赤岳鉱泉[14:00]--《1:00》--[15:00]美濃戸==帰路

ルート情報 ・ 美濃戸口から積雪あり。
・ 南西の風が強く赤岳山頂は風速25mとの事だが、阿弥陀が風除けで北稜はほぼ無風。
・ 土曜日の1Dayなので、行者小屋から先はトレースなし。

報告&感想 土曜夜にOCCの忘年会の予定が入っていたけど、ミレーのセール情報を貰ったお礼にリーダー学校中級のエロ島を誘って阿弥陀北稜へ入ってきた。

先週の富士山の雪訓ではまったく雪がなかったけど、週半ばに降雪があったようで美濃戸口から快適な雪道になっていました。冬はこうじゃなくちゃね(笑




エロ島は翌日まで滞在のため幕営装備を担ぎます。

おNewのミレー

行者小屋から先はトレースなし。土曜日の1Dayアタックだとトレースもあてになりません。これも阿弥陀のお約束になりつつありますが、トレースを伸ばす爽快感は捨てがたい。(たぶん

大同心&小同心

赤岳山頂では風速25mとの事で、雲が渦巻いています。


南西の風を阿弥陀岳が防いでくれて、ほぼ快適な状態で進めました。念のための防寒用に薄手のダウンを着込んでいたら汗でぐっしょりになってしまった。

今日もラッセルの中岳沢。
大体脛あたりで吹き溜まりで膝上ほど。

支尾根右手の北稜上の雪も疎らなジャンクションピーク

北稜稜線手前の雪壁


北稜稜線上を潅木帯までの雪稜

下部潅木帯取り付き
スタカットするのを見計らっていたけど、エロ島も無難に登ってこれていたのでそのまま第一岩峰まで登ってアンザイレン。俺が最初に登った時はスタカットの考慮もされずにかなり怖かったけど、エロ島は平然としていた。さすがだなJECC(笑

潅木帯上部は一部モナカ雪になっていた。
ピッケルを刺した1m四方が崩れた時はちょいびびった。

第一岩峰
今日は誰もいません。この辺りからガスが掛かり始めてきましたが、風は強くないため、更に視界が悪くなるようなら撤退するつもりで登攀を継続。

正面左寄りのルート@
基部にはハーケンが2枚、フェース中央にはハンガーが1枚あり。
ルンゼを左に5mほどのルートA
基部にハンガーが2枚、探せばランナー用の残置ハーケンあり。ガイド本のルートはこれかな?

ここから尾根に上がって、一般的な右バンド〜雪壁の部分は雪が軽くアイゼンの効きが悪かった。ホールドを掻き出しながら岩尾根を攀ったが、雪壁部はランナーも採れず足元も切れているのでこちらの方が素直かも知れないね。

ルンゼを左に10mほどのルートB
草付のルンゼを登りますが、昨年の記憶だと残置はなかったような気がする。

終了点手前のナイフリッジ
草付の上の雪が軽く、慎重に踏み出した。


今回は潅木が顔を出していたのですんなり掘り出してビレイ

阿弥陀山頂

同じく山頂にて
風は落ち着いて来ていたけどガスが心配だったので休憩もせずに中岳ノコルまで退散しました。

下山の夏道もトレースはなかったが雪も浅いのでルートは明瞭。鎖も一部出ていたから、もう少し雪が付かないと歩き難いですね。

中岳ノコル
夏道にトレースがあったようだけど、トレースのない中岳沢を下降。中間部の小滝はほど良く凍って滑り台になっていましたので、当然シリセード(笑

赤岳鉱泉到着
翌日の裏同心ルンゼ登攀のため3Bさんと合流するのでここで別行動。エロ島は幕営、俺はOCCの忘年会のため下山。