阿弥陀岳 北稜 [冬季アルパイン]


日付 2010/01/16(土)-17日(日)

天候 16日 曇りのち晴れ
17日 晴れ(AM7:00中岳沢付近-14℃)

パーティー構成 こうの(CL)・まる

アプローチ 16日 こうの宅[6:00]==[9:00]美濃戸駐車場

ルートと所要時間 16日 美濃戸[9:30]--[12:05]赤岳鉱泉BC[13:00]〜中岳沢偵察〜[16:00]BC(幕営)
17日 [5:00]起床[6:25]発--[7:05]行者小屋--[8:45]JP[9:30]--[11:00]BC撤収[12:50]--[14:10]美濃戸

ルート情報 前日までの降雪のため中岳沢分岐からラッセル。沢沿いは膝下ほど、支尾根上はくるぶしほど。
JP手前の東側斜面は1m弱の雪庇状を突破。
北稜パーティーは俺ら含めて3組だけ。
報告&感想 プロローグ:
まるちゃんから、どこか行きましょうと誘われて北稜に入りました。この山行はOCCのメンバーとの初パーティーでしたが、事前に話を聞いたら俺より山に入ってるとの事。逆に俺の方が連れて行かれる側だなってカンジです(汗

16日:
今回は当日俺の家を6:00発で美濃戸まで車で入る予定。美濃戸口でチェーンを着けて林道を進みながら、一昨年年末の敗退の記憶が不安を募らせます。でもそんな不安を微塵も顔に出さず(汗)、いざトライ!。ヘアピンでスピードが落ちて敗退後、ちょっとドキドキしながら一旦ヘアピン下まで下がりギアをローに落として勢いつけてクリア。あとは明瞭な轍をトレースして赤岳山荘の駐車場に到着。4WDなら憂いもないが、俺のはFF。LSDを入れちゃおう案もあるけど、FFワンボックスにイニシャル上げたLSDなんか入れたらカナり凄い走りになっちゃうし、バックできなくて嫁がぶつけそうだし、今の時代にタックインかましてドリフト気味で走るワンボックスなんか誰も望んでいないと思うから、素直に四輪駆動車を探した方がいいのだろうね(笑

美濃戸から、大分積雪があるけどトレースも付いている北沢を踏んで2時間で赤岳鉱泉に到着。てきぱきと設営後、暖かな日差しについマッタりしたくなるのを振り切って北稜ジャンクションピークまで偵察に出発します。登攀具なしのハイキング装備で軽いはずなのに歩き出すと重荷を背負ってる辛さとなんら変わりません。結局歩かない方がいいんだな、なんてぶつくさ云いながら35分で行者小屋に。時間が早いのか一幕もないテン場を後に文三郎道に進みます。文三郎道はそれなりにトレースは付いてるけど、中岳沢分岐まで着くと淡い期待も粉々でその先はなにもなし。トレース付けの名目で偵察に来たけど、このルートでラッセルするのは初めてです。誰かがやる事だし今回は俺の番だと自分に言い聞かせて、30cmほどの新雪の下の古いトレースを探しながら中岳沢を詰めてゆきます。振り返る横岳はいつものように午後の陽で輝き、ラッセルのやる気も沸いてきますが、不埒に踏み外すと腰までハマって一苦労。雪崩の心配をしながら詰めあがりますが、結局ジャンクションピークまで伸ばせずに支尾根取り付までで退却しました。帰りの頃には行者小屋には6張ほど赤岳鉱泉には13張の幕となっていました。夕食は寄せ鍋。

17日:
今日も快晴。ちょいゆっくりめの準備を終えてBCを出発です。行者小屋に着いてアイゼンを装着していると、登攀だろう2組のパーティーが先に発ってゆきました。昨日の偵察帰りに分岐付近のトレースを平らにして先行パーティーの有無が判るようにしてきたのですが、分岐に到着すると踏み跡がついてます。先行がいるといっても1組だけ。足に不安のあるまるちゃん用にステップを明瞭にしながら支尾根を斜上して稜上に。稜を進みながら沢を見下ろしますが、後続Pの気配はありません。今日は俺ら含めて2組だけのようでのんびりいけそうです。1つ目の急な斜面の上で先行Pに挨拶して先行します。JP斜面の1mほどの雪庇を突破して振り返ると、まるちゃんが斜面で難儀してる様子。足の状態が良くないとの事で、今回はJPまでで撤退です。要所をスタンディングアックスでビレイしながら沢まで降り立ち、のんびりBCまで。

BC着後、すぐさま凍りついた昨晩の残りの鍋を火に掛けてから撤収作業。ヒーヒー云いながら、たらふく食べて下山に入りました。でも、鹿の湯の風呂上りにもソバ食ったし、下山後はみょーに腹が減るね(笑

OCC初山行は諸々の理由から生憎の撤退となってしまいましたが、いつも一緒で頼りになる3Bさんやいいづかさんがいない山行を経験できた事が俺にとってはまた一つステップアップになった気がします。今回は足に不安のあった相方でしたが、早く完治させてリベンジしましょう。おっ、キックステップも練習してね。お疲れ!でした。





■■■ 16日 ■■■



■■■ 16日 ■■■


9:30 赤岳山荘の駐車場
6台しか停まってないよ。

北沢林道終点

12:05 赤岳鉱泉BC
鉱泉にBC張るのは今回が初めてです。
北沢から入った方が楽なんだよね。


中岳沢分岐点
やっぱりラッセルかぁ(涙

ラッセル開始です。



■■■ 11日 ■■■


■■■ 11日 ■■■


今日も快晴無風。
さて、出発しましょう。

行者小屋テン場
年末年始と違ってちょっと寂しいですね。

中岳沢からの阿弥陀岳
雪崩は大丈夫そう、かな(汗

ジャンクションピーク手前の斜面
東側には1mほどの雪庇が出てました。

先行PがJPからの雪稜を進みます。
このPは稜上ではなく潅木帯を右に、
普通でも雪が深いところをラッセルしながら
登って行きました。

青のアウターに黄色のヘルメットですが
俺ではなく先行Pの方です(笑

ガンバレ、まるちゃん(笑

ここがジャンクションピークだよ。

BC撤収中
残りの鍋を腹いっぱい食って、下山です。