日付 | 2009/06/28(日) |
参加者 | もり・おおさわ・俺 |
天候 | 曇り |
ルート | 海老名==上落合橋--小倉沢--赤岩峠--大ナゲシ--赤岩峠--赤岩岳--1583峰--P1--八丁峠--上落合橋==道の駅大滝==新松田 |
所要時間 | 上落合橋-[0:30]-小倉沢-[1:00]-赤岩峠-[0:40]-大ナゲシ-[0:25]-赤岩峠-[0:55*]-赤岩岳-[1:20*]-1583峰-[0:45]-P4-[1:30*]-P1-[0:20]-八丁峠-[0:25]-上落合橋 各時間は休憩を含む *時間は更に引き戻りやロープ出しなども含みます。 |
備考(服装) | |
備考(水) | |
備考(その他) | |
次回への教訓など | たぶんボッカ隊のメンバーと危険箇所のザイル使用とルートファインディングの練習を行う目的でハイグレードハイキングと云われるコースを縦走してきました。 破線ルートで要ザイル一般立ち入り禁止の看板があるので、薄い踏み跡やクサリのないU〜V級程度の岩登りなどがルート全域に点在し、目的通りの山行となりました。また、ルートファインディングで小ピークを直登か左から巻くか右から巻くかの判断は踏み跡の不明瞭さも手伝いかなり時間を要します。入山時は八丁尾根まで伸ばそうといった話も終わってみれば2倍近く時間を要したせいで敢え無く八丁峠で下山の憂き目に(汗 赤岩岳であった3人組パーティーにはルート経験者がいられたようでサクサク進み、再び追いつく事はできませんでした。 道の駅大滝に併設されている日帰り温泉(600円)はいい温泉ですよ。 |
上落合橋 [4:00]起床[5:05]発 帰りの林道歩きを嫌いここにデポ。 3人だったので高校時代に買ったモンベルのテントを使用しましたが、カビ臭さを除けば快適な広さでした。前泊には利用価値ありだな、と実感。 |
小倉沢集落 [5:35] 現在は立ち入り禁止の看板ありですが、入らないと登山口に行けませんから跨ぎます。 |
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今は無人の集落を抜けて登山口に。 木造の家の玄関には牛乳受けの箱があったり、公衆電話の看板があったりと、過去に自分も経験しただろう風景を目にして懐かしさと寂しさが入り混じります。 |
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赤岩峠 [6:41] |
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赤岩峠から大ナゲシをピストンします。 [6:57] |
途中振り返るとその名の由来通りの赤い岩肌の赤岩岳が聳えています。赤岩岳を巻く場合は左の北稜コルを目指します。 |
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1493峰のピーク下を指導標にならいトラバースして北上すると大ナゲシ。大ナゲシまでは踏み跡は明瞭です。 |
大ナゲシは2段の岩場がありますが、随所に工事用のクサリやトラロープが張られています。ここは下部岩場の左側ルート中にあるトラバース箇所です。左は切れ落ちてますのでクサリがないと怖いですよ。右ルートはトラロープ3本との事。 |
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トラバース上のクサリ場 |
下部岩場を過ぎると一旦平坦になり再び上部岩場が現れます。 |
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景色最高です。 |
大ナゲシ 1532m [7:28] |
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赤岩岳と1493峰 |
再び赤岩峠 [8:00]着 [8:15]発 |
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赤岩岳基部 [8:30] |
南側はスッパリ切れ落ち小倉沢集落が真下に見下ろせます。 |
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赤岩岳は基部を北側に巻き、北稜コルからピークを目指します。基部には左に向う踏み跡のある顕著なバンドがあるのでこれを追ってゆくと... |
一段上がって右に折り返します。ここのバンドは10cmほど。
あれっ?北稜の方向じゃないぞと疑問符が浮かびながらも、再び左に折り返すといきなり踏み跡が薄くなりバンドが切れてしまいます。上を見ると、なんと直登ルートの取り付きに最適。この際だから直登しちゃおうかなぁなどと呑気に残置を探すがあるはずもなく敢え無く断念して引き戻ります。うーん、巻き道ではありませんでした(汗 途中までの踏み跡は間違えた人が多くいる証拠だな。(注)基部といっても岩壁沿いじゃないって事ですね! |
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本来の巻き道はバンドを左上せず、基部からすぐに下降します。すると薄い踏み跡が北に伸びているのが判るでしょう。 |
北稜コルまではルンゼ状を詰めてゆきます。ここから赤岩岳まではペンキマークが多数あり。 |
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北稜のコル [8:55] |
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U級程度の岩稜を登り樹林帯を抜けて行きます。 当然ですがクサリなんてありません。 |
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赤岩岳 [9:07] [9:20] |
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ここから稜線を辿ります。 |
随所で左右が急傾斜で切れています。 |
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1583峰まで2箇所で尾根が分岐しますのでルート確認は必須です。
ここは2箇所目の分岐ピーク [9:50] |
1583峰手前の15m岩峰 [9:53] 北側のルンゼ状を左上との事でしたが、申し合わせ通り直登します。 |
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申し合わせてないですが、なぜか俺がリード。 V級下程度でホールド・立ち木も充分あり余裕のルートなのですが、右側が切れていて結構怖いです。右側の岩をルートに取りたい自分と、登山靴なので意に反して左側の立ち木に頼りルートをとる自分との葛藤があります。 |
ラストのもりさん 二人とも簡単に登ってくるから自己嫌悪になっちゃうよ。 |
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1583峰基部 [10:31] フラットソールならいけそうな気がする直登ルート |
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基部を南側に巻き、V級下程度の岩登り。 トラロープがありますが、頼らない方が安定します。 |
上部はスラブ状を右上しますがホールドは豊富です。[10:40] |
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P4は基部沿いを南側に巻きます。[11:25] |
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振り返る赤岩岳と1583峰 |
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P2手前の4m程のチムニー [12:10] 下手にロープを頼りにすると登りにくいです。 |
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P1への登り |
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岩峰を登りきると...、 |
P1 [12:57] 岩には八丁岳って書いてありました。景色がよいとの事ですが、あいにく周囲はガスの中で何も見えずに残念でした。 |
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八丁峠 [13:19][13:30] |
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【反省点】 @ 予想行動時間の算出 大ナゲシを除いた赤岩尾根では読図とルートファインディングのため、予想していた行動時間3時間を大幅に超過する約5時間も要してしまった。読図とルートを探し判断する時間はある程度必然だし、ロープでの確保のための時間もまた然り。 これらに要する時間を的確に想定・算出できなかった事が今回の最大の問題点だと思う。ではどのように想定するのか。岩登りなど人が多くなればなるほど所要時間が増える。読図も分岐点が増えればこれも同じ。実際にどれくらい時間が必要なのかを測る必要があるだろう。 A 危険箇所での注意喚起 登っていると浮石が多いことに気付いて落石には十分注意を払ったが、登るのに集中して下で待機中の後続に安全な場所での待機を喚起していなかった。痩せた尾根での待機は避ける場所もなかったと思う。また待機中も落石が起こりえる事を念頭におき待機したい。次回は忘れずに! |
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上落合橋に無事到着 [13:56] ルート判断やルート間違いで結構時間が掛かり時間オーバーのプレッシャーから手放しに楽しかったとは言い切れませんが、計画段階での予想時間算出が正しければまた違った感想が書けたような気がする。お許しを。 |
【注意点】 @ P3の指標が間違っていたように思える。(各自で判断願います) 理由:P3→P2の距離が短すぎ / チムニーの後にP3出現 A 東進より西進の方が難しいと思う。 理由:岩峰の岩登りは殆どが西側のみ。これらを懸垂下降またはクライムダウンしないといけない。 |
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