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しあわせをひとつ・・・・。 |
無精子症臨床症例
無精子治療症例 75 | |||||||||
基礎環境 | |||||||||
非閉塞性無精子 | 精巣生検 済み | 再婚 | 結婚歴約8年 | ||||||
初診時年齢39才 | 通院病4軒 | 小児期夜尿症有 | 住所地-近畿地方 | ||||||
初診以前の病的環境や治療経緯 | |||||||||
○26歳のとき前妻と結婚し、精液検査で無精子症と診断されました。月日が経たない1年以内に離婚になりました。数年後再婚いたしました。現妻は再婚前から無精子症を理解していただいておりましたが、再婚準備中に泌尿器科受診して再検査をはじめました。その泌尿器科の紹介で体外受精施設で精密検査を行いPESA(注射器などで睾丸から精子を吸引回収する)を実施しましたが精子が確認できず、後日精巣生検も実施いたしました。後期精子細胞や未成熟精子を確認、凍結し再婚後に未成熟精子を使った顕微受精を3回実施いたしましたが結果が得られなかったとの事です。後期精子細胞を利用できる体外受精施設に転医してBYOPSY-ICSIを行っていましたがやはり結果が出ないので悩んでおりました。 | |||||||||
科学的検査、ホルモン検査、精液検査等 | |||||||||
精巣生検結果 | 染色体検査 | 過去の採血 | 精液検査 | ||||||
2回実施 | 一般染色体検査 46XY(正常) Y染色体一部欠失 不明 |
PRL・・・・3.5 LH・・・・・3.0 FSH・・・・6.7 TST・・・・354 他( ) |
・精液量・・ ・白血球・・ |
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既往疾患、特殊事情など | |||||||||
○尿道下裂がありました。 | |||||||||
はり治療前の不妊環境のまとめ | |||||||||
・患者さまは、体格も良く、疾病履歴も少なくいたって健康でしたとの事ですが男っぽいヒゲや脂ぎった感じがなくさらっとさわやかな風貌でした。 ・今までの医師の診断は閉塞性無精子症と診断されております。 ・2回目の精巣生検では術後の痛みと癒着に悩まされたそうです。3回目は無理との事?。 |
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日本ハリセンター初診および受診後の検査結果 | |||||||||
○中枢性非閉塞性無精子症に帰属する無精子症と診断いたしました。 ○睾丸が触知しにくく、サイズも極小タイプでした。 ○陰茎も極小タイプで勃起してもボールペン程度の太さのため、性交渉は工夫をしているそうです。 |
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問 診 | |||||||||
呼吸器疾病 | 循環器疾病 | 内科的疾病 | 甲状腺機能 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
神経内科系 | 脳外科系疾患 | 大腸の疾患 | ストレス障害 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
メンタル障害 | 糖尿病 | 感染症の有無 | 禁止薬物 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
触 診 | |||||||||
睾丸・陰嚢温度 | 睾丸のサイズ | 睾丸の硬度 | 陰嚢容積 | ||||||
35.3℃ | 右7ml 左8ml |
極軟化 | 極小 | ||||||
陰嚢内睾丸位置 | 睾丸の左右状態 | 陰嚢下垂状態 | 陰嚢色素形態 | ||||||
腹腔直下型 | ? | ? | 薄いタイプ | ||||||
陰嚢表皮形状 | 陰嚢引っ張り度 | 陰部陰毛形状 | 陰嚢陰茎の色 | ||||||
標準タイプ | ? | 極少量タイプ | 薄いタイプ | ||||||
陰嚢温感検査 | 陰嚢冷感検査 | 陰嚢収縮検査 | パルス感応検査 | ||||||
反応あり | 反応あり | 反応なし | 反応あり | ||||||
疾病の有無 | 陰嚢発育度 | 特殊事情 | その他 | ||||||
- | 発育不全 | 極小陰茎 | - | ||||||
性機能の環境について | |||||||||
逆行性射精 | ED 有 無 | セックスレス有無 | 早漏 遅漏 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
性機能低下症 | 異常性愛 | 泌尿器疾病 | 小児期夜尿症 | ||||||
あ り | な し | な し | あ り | ||||||
いつも勃起状態 | 第二次性徴異常 | 鼠径ヘルニア | 内分泌障害 | ||||||
な し | あ り | な し | な し | ||||||
包茎・仮性包茎 | 頻尿 | 生殖器奇形 | 思春期異常 | ||||||
な し | な し | な し | あ り | ||||||
前立腺障害 | 腎機能障害 | 性犯罪歴 | その他 | ||||||
な し | な し | な し | - | ||||||
小児期発育障害の有無 | |||||||||
言葉の発達 | 情緒の発達 | 知識の発達 | 体の成長 | ||||||
- | - | - | あり | ||||||
運動器系の発達 | 協調性の発達 | 感覚器の発達 | 鼠径ヘルニア | ||||||
あり | - | - | - | ||||||
科学的検査とその経緯について | |||||||||
一般血液検査 | 染色体検査 | 性感染症有無 | 血液特殊 | ||||||
問題なし | 一般染色体検査 検査済み Y染色体一部欠失 正常 |
異常なし | ・ ・ ・ |
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体質や病的環境・遺伝的疾患など | |||||||||
体質障害 | メンタル障害 | 遺伝疾患 | 罹患疾患 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
総合的診断 | |||||||||
・停留睾丸ぎみで尿道下裂があり、中枢性無精子症の環境でしたので、常染色体、性染色体の再確認と検査を行いました。 ・過去の履歴、問診、上記の環境などから中枢性の疾患であることは解るのですが、どうすればよいかが思案点になっておりました。 |
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診断とはり処置と科学的経過について | |||||||||
○はり治療の経過についてはなんら変化が無く、ホルモン濃度や睾丸機能も同様で喜びもなくはり治療をこなしておりました。 |
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科学的動態 | |||||||||
PRL・・6.8・・・・9.5・・・・6.8 LH・・・5.3・・・・4.4・・・・5.3 FSH・・7.3・・・・7.6・・・・7.7 TST・・223・・・272・・・266 その他・ |
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治療の結果と進路について | |||||||||
精液検査結果 | 精巣生検結果 | ||||||||
・第1回・・・・・0匹 ・第2回・・・・・1匹(尾部欠損奇形精子) |
精巣生検を予定しておりましたが、ご夫婦の都合で違う施設で行いたい旨の連絡がありました。 | ||||||||
ご通院期間 約5ヶ月 治療後記 患者さまには、最後の結果がお聞きできなく尻切れトンボみたいで残念です。 後々に女児出産の連絡をいただきました。 |
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