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しあわせをひとつ・・・・。 |
無精子症臨床症例
無精子治療症例 54 | |||||||||
基礎環境 | |||||||||
閉塞性無精子 | 精巣生検 済 | 再婚 | 結婚歴約20年 | ||||||
初診時年齢45才 | 通院病3軒 | 小児期夜尿症無 | 住所地-四国(E) | ||||||
初診以前の病的環境や治療経緯 | |||||||||
○前妻と結婚直後に無精子症と診断され、地元の病院で精密検査を行いましたがやはり無精子症との診断でドナー精子による人工受精(AID)を紹介されましたがそのまま何もせず月日がたち前妻と離婚し、現在の妻(39才)と3年前に結婚しました。妻がやや若いので可能性があれば挙児をめざそうと考えてはり治療を申し込まれました。 | |||||||||
科学的検査、ホルモン検査、精液検査等 | |||||||||
精巣生検結果 | 染色体検査 | 過去の採血 | 精液検査 | ||||||
実施せず | 一般染色体検査 実施せず Y染色体一部欠失 実施せず |
紛失 | 紛失 | ||||||
既往疾患、特殊事情など | |||||||||
はり治療前の不妊環境のまとめ | |||||||||
・十数年も前の無精子症検査は顕微鏡下での精子確認程度で、採血、染色体、精巣生検など実施する医療機関が少なかったようですので早急に確認作業が始めることになりました。 | |||||||||
日本ハリセンター初診および受診後の検査結果 | |||||||||
○触診、視診において睾丸環境がとても良好で病的因子が見当たりませんで゜した。 ○閉塞性無精子症の可能性が浮上 |
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問 診 | |||||||||
呼吸器疾病 | 循環器疾病 | 内科的疾病 | 甲状腺機能 | ||||||
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神経内科系 | 脳外科系疾患 | 大腸の疾患 | ストレス障害 | ||||||
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メンタル障害 | 糖尿病 | 感染症の有無 | 禁止薬物 | ||||||
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触 診 | |||||||||
睾丸・陰嚢温度 | 睾丸のサイズ | 睾丸の硬度 | 陰嚢容積 | ||||||
33.1℃ | 右20ml 左20.5ml |
良好 | 大きめ | ||||||
陰嚢内睾丸位置 | 睾丸の左右状態 | 陰嚢下垂状態 | 陰嚢色素形態 | ||||||
中間型 | 平行型 | 半下垂 | 標準タイプ | ||||||
陰嚢表皮形状 | 陰嚢引っ張り度 | 陰部陰毛形状 | 陰嚢陰茎の色 | ||||||
標準タイプ | 標準タイプ | 標準タイプ | 標準タイプ | ||||||
陰嚢温感検査 | 陰嚢冷感検査 | 陰嚢収縮検査 | パルス感応検査 | ||||||
反応あり | 反応あり | 反応あり | 反応あり | ||||||
疾病の有無 | 陰嚢発育度 | 特殊事情 | その他 | ||||||
- | 標準タイプ | - | - | ||||||
性機能の環境について | |||||||||
逆行性射精 | ED 有 無 | セックスレス有無 | 早漏 遅漏 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
性機能低下症 | 異常性愛 | 泌尿器疾病 | 小児期夜尿症 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
いつも勃起状態 | 第二次性徴異常 | 鼠径ヘルニア | 内分泌障害 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
包茎・仮性包茎 | 頻尿 | 生殖器奇形 | 思春期異常 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
前立腺障害 | 腎機能障害 | 性犯罪歴 | その他 | ||||||
な し | な し | な し | - | ||||||
小児期発育障害の有無 | |||||||||
言葉の発達 | 情緒の発達 | 知識の発達 | 体の成長 | ||||||
- | - | - | - |
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運動器系の発達 | 協調性の発達 | 感覚器の発達 | 鼠径ヘルニア | ||||||
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科学的検査とその経緯について | |||||||||
一般血液検査 | 染色体検査 | 性感染症有無 | 血液特殊 | ||||||
肝機能やや上昇 高脂血症あり やや高血圧 |
一般染色体検査 後日 46XY正常 Y染色体一部欠失 後日正常でした |
・クラミジア ・梅毒、淋病 ・ムンブス ・麻疹 ・その他 |
・抗核抗体 ・抗DNA抗体 ・抗精子抗体 ・その他 |
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体質や病的環境・遺伝的疾患など | |||||||||
体質障害 | メンタル障害 | 遺伝疾患 | 罹患疾患 | ||||||
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総合的診断 | |||||||||
・抗精子抗体価陽性でした。 ・中枢性非閉塞性無精子症or閉塞性無精子症の鑑別となりました。 ・中枢性障害や兆候、微症状も無く、性機能低下もありませんでしたので閉塞性無精子症と診断されました。 |
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診断とはり処置と科学的経過について | |||||||||
○閉塞性無精子症でも精子が確認できない無精子症もありますが、遠方外来の為、便宜を図りまずPESA(睾丸から注射器で精子を回収)の実施計画を立てました。回収できれば、地元で顕微受精、未回収であればはり治療を本格的に開始する条件で計画が開始されました。 | |||||||||
科学的動態 | |||||||||
PRL・・5.3 LH・・・4.6 FSH・・8.9 TST・・521 その他・ |
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治療の結果と進路について | |||||||||
精液検査結果 | 精巣生検結果 | ||||||||
顕微受精5回分程凍結されました。 内容は不動精子と奇形精子が多く、少量の運動精子が確認されております |
五回分凍結された精子で顕微受精が行われましたが、良質精子が少なく実際に行われたのは3回でした。結果的に受精卵が全て分割途中で停止してしまいました。 | ||||||||
はり治療で再出発 再度PESAを行っても同様な状態になりかねないため、数ヶ月間の鍼治療を行ってからPESA-ICSIを実施する事となりました。 PESA-ICSI 約3ヶ月間のはり治療後再度PESAで精子が採取されました。両側睾丸から回収され、前回よりはるかに多くの運動精子が確認されました。今度は近畿地区で顕微受精が行われ一回目の顕微受精は2個採卵し一個受精し8分割で分割が停止しました。二回目の顕微受精は一個の胚盤胞まで育ちETが行われ→陽性反応になりました。 ご通院期間 3回+3ヶ月 治療後記 患者さまには、20年かけてやっと子宝に恵まれました。初期判断が重要なポイントのようでした。 |
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