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しあわせをひとつ・・・・。 |
無精子症臨床症例
無精子治療症例 42 | |||||||||
基礎環境 | |||||||||
非閉塞性無精子 | 精巣生検 未 | 初婚 | 結婚歴約1.5年 | ||||||
初診時年齢35才 | 通院病院1軒 | 小児期夜尿症有 | 住所地-関東(S) | ||||||
初診以前の病的環境や治療経緯 | |||||||||
○日本で体外受精施設としては一番外来患者さんの多い施設で無精子症と診断されました。FSHのみ計測され29mIU/mlと無精子症エリアの数値でした。専門外のため他のデータはございませんでした。 |
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科学的検査、ホルモン検査、精液検査等 | |||||||||
精巣生検結果 | 染色体検査 | 過去の採血 | 精液検査 | ||||||
実施せず | 一般染色体検査 実施せず Y染色体一部欠失 実施せず |
FSH・・・・・29mIU/ml |
・精液量・・・3.0ml | ||||||
既往疾患、特殊事情など | |||||||||
はり治療前の不妊環境のまとめ | |||||||||
・資料が少ないため、検査を早急依頼しながら治療をすすめる事となりました。 | |||||||||
日本ハリセンター初診および受診後の検査結果 | |||||||||
○先天性染色体異常が確認されました。性染色体のY染色体の一部が欠損しているのが確認されました。ハリセンターにおいてはよく出会う環境のものですが、このY染色体一部欠損はほぼ無精子症の状態で精巣生検(TESE)をしても精子が確認できないが、鍼治療を行うと無精子症エリアでは高濃度に値する精子濃度に改善されるケースが多いですが不安を抱えながらの治療になりました。 | |||||||||
問 診 | |||||||||
呼吸器疾病 | 循環器疾病 | 内科的疾病 | 甲状腺機能 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
神経内科系 | 脳外科系疾患 | 大腸の疾患 | ストレス障害 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
メンタル障害 | 糖尿病 | 感染症の有無 | 禁止薬物 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
触 診 | |||||||||
睾丸・陰嚢温度 | 睾丸のサイズ | 睾丸の硬度 | 陰嚢容積 | ||||||
34.02℃ | 右11ml 左12ml | やや軟化 | 小さめ | ||||||
陰嚢内睾丸位置 | 睾丸の左右状態 | 陰嚢下垂状態 | 陰嚢色素形態 | ||||||
中間型 | 左下垂型 | 標準 | 標準タイプ | ||||||
陰嚢表皮形状 | 陰嚢引っ張り度 | 陰部陰毛形状 | 陰嚢陰茎の色 | ||||||
標準タイプ | 伸縮度低い | 薄いタイプ | 薄いタイプ | ||||||
陰嚢温感検査 | 陰嚢冷感検査 | 陰嚢収縮検査 | パルス感応検査 | ||||||
反応あり | 反応あり | 反応不全 | 反応あり | ||||||
疾病の有無 | 陰嚢発育度 | 特殊事情 | その他 | ||||||
- | 標準タイプ | - | 月に数回頭痛 | ||||||
性機能の環境について | |||||||||
逆行性射精 | ED 有 無 | セックスレス有無 | 早漏 遅漏 | ||||||
な し | あ り | な し | な し | ||||||
性機能低下症 | 異常性愛 | 泌尿器疾病 | 小児期夜尿症 | ||||||
あ り | な し | な し | な し | ||||||
いつも勃起状態 | 第二次性徴異常 | 鼠径ヘルニア | 内分泌障害 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
包茎・仮性包茎 | 頻尿 | 生殖器奇形 | 思春期異常 | ||||||
な し | な し | な し | な し | ||||||
前立腺障害 | 腎機能障害 | 性犯罪歴 | その他 | ||||||
な し | な し | な し | - | ||||||
小児期発育障害の有無 | |||||||||
言葉の発達 | 情緒の発達 | 知識の発達 | 体の成長 | ||||||
なし | なし | なし | なし |
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運動器系の発達 | 協調性の発達 | 感覚器の発達 | 鼠径ヘルニア | ||||||
なし | なし | なし | なし | ||||||
科学的検査とその経緯について | |||||||||
一般血液検査 | 染色体検査 | 性感染症有無 | 血液特殊 | ||||||
問題なし | 一般染色体検査 正常(46XY) Y染色体一部欠失 Y染色体一部欠損 |
異常なし | ・ ・ ・ |
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体質や病的環境・遺伝的疾患など | |||||||||
体質障害 | メンタル障害 | 遺伝疾患 | 罹患疾患 | ||||||
- | - | - | - | ||||||
総合的診断 | |||||||||
・軽度のEDがあるもののその他は病的環境や罹患疾患も無く普通の男性です。 ・治療開始三ヵ月後から前医とハリセンターで指定した病院2箇所で精液検査を予定、そこで結果が得られなければ治療中止する条件で治療を開始しました。 |
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診断とはり処置と科学的経過について | |||||||||
○テストステロン値が低い程度で一般無精子症と何ら異にする事は無く治療も淡々と行いました。 ○ この染色体で男の子が生まれると、突然変異が無いものとすると同じような性的環境になる場合が想定されます。 ○下記の如く三ヶ月目以後の精液検査になりました。短期間で精子の確認が出来ました。 |
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科学的動態 | |||||||||
PRL・・4.8・・・・4.3・・・・7.04 LH・・・2.6・・・・3.3・・・・3.05 FSH・・17.0・・18.7・・・17.48 TST・・224・・・362・・・324 その他・ |
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治療の結果と進路について | |||||||||
精液検査結果 | 精巣生検結果 | ||||||||
実施せず | |||||||||
(精液検査一回目)・・当方指定病院 (精液検査二回目)・・前医で検査 ・液量→3.4ml ・液量→2.3ml ・精子濃度→250万匹/ml ・精子濃度→1380万匹/ml ・運動率→40% ・運動率→13% ・精子の6割が不動精子でした。 ・奇形率→78% (精液検査三回目)大学、男性リプロにて ・液量→2.5ml ・精子濃度→1600万匹/m ・運動率→68.8% ・直進運動率→37.5% ・奇形率→18.8% ※自然妊娠可能エリアに改善がはかれました。無精子症患者様の自然妊娠はハリセンターにとっては初めてのことで何とか自然をと願ったのですが、ご夫婦の方針で教授のもとで顕微受精になりました。二回目の顕微受精で妊娠されました。 嬉しいやら、ちょっと残念な気持ちもありました。 このご夫婦は夫が文系旧国立大学で研究職員、妻が泌尿器科の医師でした。 男児が出産されました。 ご通院期間 約8ヶ月 治療後記 精子を造る気持ちと無精子症患者様の自然妊娠に思いをかけました。すがすがしい気持ちと複雑な歯がゆさが今でも心の奥に佇んでいます。 |
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