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子宝専科  妊娠医療



子宝専科 妊娠医療はり診療ガイダンス



  日本ハリセンター つわりの鍼治療
        


つわりの鍼治療
悪阻(つわり)の定義は難しいですが、妊娠に伴う器質性疾患と言われます。亜急性低酸性胃炎(胃が痛くならないタイプの胃炎)の様な症状で、胃が痛いよりむかつく、消化が遅い、二日酔い様な症状が続きます。臨床上のお話ですが、実際に悪阻の患者様を治療しておりますと、下記の様な環境がうかがえます。医学的根拠はわかりませんが、何かの参考になればと存じます。また、つわり(悪阻)が発病する方に限って流産の確率が非常に低く感じます。<
外来中の患者様に時々会話する事ですが、つわり(悪阻)は一時の症状とは言え、非常に辛く、不妊から引き続き治療(黄体管理)を希望している方は、目の前から差しかかった光が消え去っていくような光景になるようです。しかし、一般的には、一時の期間に限られた症状です。
「つわり」の傾向と対策

               
○つわりと基礎体温上の環境について
  37.0℃またはOV30以下ですとつわりがとても軽くすみます
○つわりの期間
  5~6週で始まり14週ぐらいまでです。約二ヶ月間の辛抱です。
○つわり症状の発病の個人差
  太った人がつわりがあればダイエットになるのですが、痩せ型の人に多く見られます
○つわりと食事
  高蛋白低脂肪の消化のよい食事を心がけましょう。胃の消化に負担をかけないことと食後は右のおなかを下にした横臥位で休息を心がけましょう。
○つわり発病時の緊急対応
  亜急性低酸性胃炎(胃が痛くならないタイプの胃炎)と思ってください。
○つわりが強く発病する時間帯
  午前11時ごろ、午後5時ごろ、就寝前・・・消化物が胃から腸に移るときつらいようです。強ければ一日中で、水分補給も出来なくなり点滴対応になります。
○嗜好の変化
  悪阻は軽く改善されたり、ほぼ自覚がないほどになっても、今まで好きだった食品や嫌いで食べられなかった食品の摂取環境が出産まで引き続くようです。
○悪阻で苦しんでいる方は、マタニティーブルーや不安神経症にはなりにくいようです。


悪阻の治療にあたって

           
○妊娠が確認されてから、一般的には、5~6週で発病する場合が多いようです
○鍼治療は週一回の治療で、船酔いのツボ、自律神経失調症、メニエル症候群などに適応されるツボを利用して、一時期の症状の改善をはかります。
○肩こりや背部の凝りや痛みが姉場合は、背部や胃の裏側の背腰部の治療も行います。
○即効性があるツボですが、食事のバランスや酸性食物の摂取量が多いと、症状の改善に対応できない事もあります。
○中等度のつわりでは、上記に記した悪阻発病時間帯に、胃から十二指腸に運搬される際に強く発症するので、その時期に食物を摂取すると発症が非常軽減されます。しかし、毎日このような状態が続くと、いきなり、体重の増加に悩まされますので、ご注意下さい。

治療のあとで

            
○つわりは病気ではないと言われますが、ご本人にとってはたいへんな一大事です。すこしでも辛い症状を軽減し一時期を乗り越えましょう。
○一人目のとき辛くても、二人目になると同等とは限りません。軽くなるか、強く出るか?
○つわりは胎のう、胎芽には影響はありません。
○ご不明な点はご連絡下さい。
○つわり(悪阻)を含め妊娠領域の鍼治療は、一般の鍼灸院ではほとんど取り扱いが出来ません。専門的な知識と「妊婦」特有のカテゴリーの中で医療を行わなければ、危険がともなうことが想定されるからです。日本ハリセンターでは、専門的エリアとして安心した鍼治療をご提供しております。
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