ブドウのできるまで
岡山県のブドウ栽培は、露地の場合ビニールのトンネルを張って栽培する「短梢栽培」と呼ばれる方法が一般的です。ちなみに長野県や山梨県では頭上一面に枝を伸ばす「長梢栽培」という方法がとられています。それでは、春の芽吹きから順を追って、ブドウのできるまでをご覧ください。
| 作業名 | 作業内容 | |
| 4月 | ![]() 芽かき |
気温の上昇に伴って、たくさん芽吹いた新芽を間引いていきます。そのままにしておくと、冬に貯めておいた体内の栄養をすべて芽に取られてしまいます。また、葉っぱが茂りすぎて、日光が十分に葉に当たらなくなってしまうことを防ぎます。 |
| 〜 | ![]() トンネル張り |
ブドウの樹は雨に弱いので、ビニルのトンネルをかけて病気を予防します。またトンネルの中は暖かくなりますので、芽がすくすく成長します。 |
| 5月 | ![]() 新梢の誘引 |
芽ぶいて伸びた新しい枝(新梢)をトンネルの下に均等に留めていきます。写真にある大きなホッチキスを使います。樹の勢いを見極めて、枝数を調整します。取すぎても残しすぎてもいいブドウの房ができません。 |
| 6月 | ![]() 花穂の整形 |
新梢に後にブドウの房になる花穂がつきます。放っておくと、全長50センチ!で無数の小さな粒の付いた酸っぱくて美味しくない房になってしまいますので、はさみを使って粒をどんどん間引いていきます。欲張って、たくさんの粒を残してしまうと、いいことはありません。 |
| 〜 | ![]() ジベレリン処理 |
ブドウを種無しにする処理です。ジベレリンという植物ホルモンを溶かした液体にひと房づつ浸していきます。ジベレリンは植物が元気に生長するために植物の体内で作られるホルモンを人工的につくったものです。たとえば、たけのこが雨の後ぐんぐん伸びるのもジベレリンの力です。不思議なことに、ブドウの房につけると種が抜けてしまいます。びっくりです。 |
| 〜 | ![]() 摘粒 |
美味しい房にするため、そして見栄えの良い房にするために、余分な粒をはさみで間引いていきます。間引きすぎるとすかすかした房になりますし、残しすぎると粒が大きくなったときに粒同士が押し合って裂けてしまいます。熟練の要る作業です。ひと房ずつ、丁寧に心を込めた作業になります。 |
| 〜 | 新梢管理 | 枝の伸びている間は、常に、枝が込みすぎていれば間引き、葉っぱが足りなければ伸ばして、最適な葉っぱの数を確保する管理を行います。美味しい房ができるかどうかは良い枝を育てられるかどうかが大きな要因になります。 |
| 7月 | ![]() 袋かけ作業 |
いよいよ房が色づき始めると、袋かけを行います。虫や鳥から房を守ります。忙しい時期も、ようやく一段落です。特に雨の少ない時期なので、水遣り作業も行います。 |
| 9月 | ![]() 出荷 |
当舎では、必ず早朝収穫したものをその日の便で出荷しています。 |
| 冬 | 土作り 剪定 皮むきなど | 出荷が終わったら、来春に向けたたくさんの作業が待っています。その年の作業の成否は、その後何年ものブドウの出来にも影響するのが難しいところでもあり、楽しいところでもあります。 |