2009年の短命ブログ「DNAが縄文人」から
2009-11-15 22:41:28
起動 狩猟隊 銀
テーマ:ブログ
今日は待ちに待った狩猟解禁日。
プラス、オイラの誕生日でもある。
が、55歳ともなると
そんな嬉しいものではなくなった。
逆に悲しいかもナ。
オイラが25歳くらいの頃は
「はやく5・60歳になりたいな」と
ほんとうに、そう思っていた。
その歳に独立して店を構えたので
若く見られるのが嫌で
しょうがなかったからだ。
昨日は、オイラのホームページを見て
千葉から店に、わざわざ尋ねて来て戴いてから
親しくしてもらっているS氏。
愛犬3頭と奥さんを連れて
岩手の奥所、安家で狩猟初日を迎える
その途中、高速道路を降りて
わざわざ銀親分に合いに来てくれたのだった。
そして、お互いの愛犬の健闘を称えつつ
明日の狩猟解禁を迎える。
という訳で15日、朝5時に起きて空を仰ぐ。
今にも雨が降り出しそうな空模様。
お昼までは持っていてくれればなと思いつつ
銀親分を迎えに行くと、何時ものように
気だるそうに小屋から這い出してきた。
どうやら狩猟に行くとは思ってないみたいだ。
リードを外すと、いつものように
嬉しそうにオイラの後を付いてきた。
そして車のバックドアーが開いていて
そこに積んであるオイラ手製のバリケンを
見た途端、銀親分は背伸びをし武者振るいをした。
山入りのスイッチというか
狩猟の気合が入ったみたいだ。
彼にとっては、昨シーズンの狩猟が終わって
待ちに待って待ちくたびれた
9ヶ月ぶりの山入りが分かった瞬間だ。
途中、あまり乗り気じゃない鉄砲の師匠を誘い
一緒に狩猟解禁日を迎える事にする。
そんな師匠は、昨シーズン愛犬を亡くし
精神失調症になった師匠は
狩猟免許の更新をせずに
40年にも及ぶ長い狩猟歴に空白をつくった。
だから、師匠と一緒に解禁日を迎えるのは
2年ぶりとなる。
そんな師匠は40年間ものあいだ
色々な犬種の狩猟犬を
50数頭あまり、飼って来たそうだが
去年亡くなった犬は、名血統の甲斐犬ではあるが
自動車に乗せると、放尿はするは脱糞するはで
まったく使い物になら無らなかった犬なそうで
唯一の取り柄というか凄いのは
他の犬との喧嘩に負けたことが無い
という事だけなのだそうだ。
師匠曰く
「最後の最後に、高いお金を出して飼った狩猟犬が
キジ一羽も獲らなかったなんて、シャレにもならない」
と言いながらも、深く愛していたんだなぁ。
三日前に、店のカウンターに陣取った師匠は
ジャックダニエルのロックをグビっと飲み干し
「今年は弾を買っていないんだ」と言った。
「えっ〜、どうしてですか」と尋ねたら
「狩猟を一回休んだら、長く続けてきた狩猟に
意欲が湧かなくなってしまって
弾を買う気が起きないんだ」と、言った。
このままだと「解禁日に行かない」とまで
言いそうだったので、帰り間際
「15日の6時前にはお迎えに上がります」と
半ば強制的に宣言したのである。
昨シーズン、5歳になった銀親分の
猟芸が完成し、今では滅多に獲れないヤマドリを
出してくれるは、出してくれるはで
鉄砲屋のオヤジが、信用してくれないほどの
数を獲ったので
今シーズンの銀親分はどうかは分からないが
オイラ的には、ヤマドリ猟に自信がついたので
今までのように狩猟解禁日だからと言って
目を三角にして、テンパる事も無くなった
風林火山の自分が居るのだ。
山に着いて、ヤル気のまったく無い師匠と
余裕のヨッちゃんのオイラと
ヤル気マンマンの銀親分の混成チームが
始動開始。
ヤマドリっていうヤツは
天敵の鷹や鷲から身を隠すように
深い藪の中や、植林してから手を入れていない
密生した林の中、そして急峻な深い沢に
潜んでいる事が多い。
だから、犬の嗅覚を頼りにヤマドリを探索し
そして、追い詰めてもらうのだ。
でも、ただ追い詰めるだけでは駄犬だ。
主人の居る方へ飛び立つように
ヤマドリを追い詰めるのが
イングリッシュポインターの
鳥猟犬としての役目っていうか、性能なのだ。
山野に放った銀親分の動きが
にわかに忙しくなった。
どうやら、ヤマドリの微かな匂いを
風の中から嗅ぎ取ったようだ。
その臭線を確定してからは
一切の無駄な動きは見せず
その匂いの先にある者を、追い詰めに掛かった。
弾を持ってない、やる気の無い師匠は
それを見て、俄然目付きが変わった。
そう、ハンターとしての自分の覚醒である。
が、今日は散弾銃ではなく
エアーライフルを抱えているので
どうする事もできないのが
悔しそうではあった。
オイラは「再起動した師匠」を確認し
「これでいいのだ」と、心の中でニヤリとした。
オイラはショットガンに弾を込めて
ヤマドリの飛来にそなえる。
銀親分がヤマドリに対してポイントをしたようだ。
何でわかるかって?
ハイ、6年も一緒に猟をしてると
ココからは見えない山の中でも
その気配というか、山肌を縫ってくる気から伝わる
銀親分の波動で分かるんだなぁ。
このポイントとは、獲物を追い詰めて
飛び立つか飛び立たないかの瀬戸際で
ビッタシと獲物を睨み付け
その獲物と呼吸を合わせ
主人が銃を構えて待っている方向へと
飛び立たせるタイミングを
計っているスタイルの事をいうのだ。
言ってみれば、歌舞伎の演目「暫」の中での
やぶ睨みにちかいものだ。
そのスタイルは、レベルヘッド、レベルテールの
正統派イングリッシュポインターならではの
迫力ある姿。
これを一度でも見たら
狩人でも無くても痺れる事、請け合いなのだ。
だから、その為だけの「フィールドトライアル」
っていう、鉄砲を使わない
ポイントだけを争う競技があるのだ。
ちなみに、イングリッシュセターはポイントでは無く
セッティングで、獲物を押さえ付けるのだ。
今シーズン初めてのヤマドリの飛翔。
閃光のように山肌を滑り落ちてくる。
そのスピードは120kmとも言われている。
そのスピードに遅れないように
銃身を送るのがハンターの腕の見せ所だ。
そんなことを考えていると
紅い十字架が高速で滑空してきた。
(オスのヤマドリが飛翔する姿は
まさに紅い十字架で、紅く燃え上がるような
色彩と長いオッパが、まるで不死鳥
フェニックスそのものだと思えるのだ)
それも、今シーズン練習を重ねてきた
プールハウスからの飛翔だ。
その時、武藤場長の言葉が浮かんだ。
「ヤマドリなら50センチくらい前を狙え」
という言葉が。
そくざに、その言葉に反応した右人指し指が
散弾銃の引き金を静かに絞る。
と同時に爆音が山々に響き渡り
紅い十字架は、そのスピードを増すことなく
スローモーションのように放物線を描き
谷に滑空落下したのである。
こうして、今シーズンのヤマドリ猟が始まった。
店が忙しく
仕込みに追われたので、山入りは無し。
毎年そうなのだが、かき入れ時の師走が
ヒタヒタとやって来たのが感じられる。
この二日間で銀親分には良い休養が出来て
ヤル気の充電がたっぷり出来ただろう。
もちろんオイラも、2日間ジッと
我慢してきたので、気合十分なはずだが
この間の空いた2日で、今まで保ってきた
猟覚醒の糸が切れたような感覚があった。
んだから、朝早く起きるのが嫌だと言うか
辛くなって来たのがオイラの中で感じられ
一旦は6時に目が覚めたんだが
またウダウダと寝てしまい
起きたのが7時というテイタラク。
ま、いっか。
と、いつものお気楽モードに突入か。
銀親分を迎えに行ってみても
小屋から出て待ち遠しくしてる訳でもなく
小屋の中に入ったきり、出て来やしない。
まったくもう、チーム銀はヤル気無し。
ソロソロと車を出し、山に向かいます。
その行きの車中で、ベーコンを挟んだ
ホットサンドを、紅茶を飲みながら
胃に流し込みます。
これが、外遊びに行く時のオイラの朝定食です。
この、朝定食のエネルギーが切れた時が
釣りでも何でも、帰りの合図です。
そうだなぁ、持つのはセイゼイ
3時間半って言うところでしょうかね。
まっウルトラマンよりは、まだましだな。
一発目は権兵衛沢に入ります。
まったく銀親分の感度は上がらず。
で、その隣にある湯別沢に入ります。
車から銀親分を降ろした途端
地鼻(地面スレスレに鼻を付け嗅ぎ回る事)
を使って、足跡臭を嗅ぎまわります。
コリャ、居ますねヤマドリ。
沢の両斜面を、アッチ行ったりコッチ行ったり
と忙しなく、嗅覚探索します。
が、高鼻(空中を漂う、体臭や口臭の匂いを
取る仕草)には移りません。
地鼻を使ったまま、そうだなぁ、300mくらい
沢を登った所で銀親分は回れ右で、ユーターンです。
「ダメか」と、オイラはガッカリした。
銀親分の探索を、注意深くバッキングしながら
登ったので、ここで緊張の糸が切れてしまい
突然、オシッコをしたくなったのです。
ツギハギだらけのブッシュパンツの窓を開け
オイラ自慢の「44マグナム」引っ張り出します。
(ほんとうは、デリンジャーか)
一呼吸置いて、派手にジャーっと
放尿開始と行きたい所だが
なにせ、お歳なもんで、シャーくらいか。
その時です。
銀親分が左斜面のブッシュに入った途端
チチチチっと、鳴き声して
深紅の十字架が飛び出します。
をいをい、そりゃないだろっ!
自前の鉄砲じゃ、なんともなりません。
ただただ、小便の垂れ流し状態です。
その十字架はオイラのチンポに驚いたのか
オイラの真正面5mくらいのところで
尾羽を右に傾け、オイラの顔50センチ横を
サァーっと、かすめていきます。
その後を追って、オイラは体を55度
右後ろに回し、紅い十字架の後姿を
追うのでしたが、その時
左手には生暖かいモノが掛かっている
感触がありました。
その後を、銀親分が勢いおい良く
追いかけますが
万事休すです。
よ〜く考えたら、殆んど風が無い状態だったが
ごく弱い逆風だったので、銀親分が
ユーターンして匂いを捕った時点で
銃を構えなくちゃならない、状況だったのだ。
ガックシ。
こうしてヤマドリには
散弾を掛けれなかった分
左手に、テメェの小便を
掛けただけで終わった
休養開けの一日めでした。
昨日はヤマドリに、からかわれ
散々な目に合った。
そこで、たるみにたるんだチーム銀は
気合を入れなおす為
ニューディールを実行する事にした。
その為にはまず、昨日の実地検証をして
問題点を洗い出す事にした。
な〜んて言うと、仙谷大臣の号令の元
蓮舫議員の冷血無比な「事業仕分け」
みたいで、カッコは良いのだが
本当は「もう一度、同じパターン」に
期待している、銀親分のオヤジであった。
まず一発目は、権兵衛沢。
銀親分は、足取りも軽く
ちょっと、勇み足ぎみなので
ホイッスルを吹き、呼び戻しを掛けながら
奥沢へと進んでいく。
ここんところ、穏やかな小春日和が
続いているので、エアースパイダー
(小さな蝿取り蜘蛛みたいなヤツで
晴れた日に、お尻のアナから
蜘蛛の糸を長々と出す。
それがサーマルウインドに乗って飛び立ち
新地を開拓する旅行蜘蛛)
のクモの糸が枝々に引っ掛かって
いちいち顔にマトワリ付き
イライラするたっら、ありゃしない。
権兵衛沢がフタマタに分かれた所で
銀親分の感度がグンと上がります。
いますねぇ、ヤマドリ。
銀親分の動向を見極めながら
スタンスを決め、バッキング完了。
すると間も無くして
オイラが考えていたドンピシャな所から
ヤマドリが舞い上がります。
が、紅い十字架じゃなく
ゲイラカイトに見えるシルエットは
メンドリです。
思わず構えた散弾銃を下ろし
溜息をしつつ、スイーっと沢を
下って行った、メンドリを見送ります
息せき切って駆け寄って来た銀親分に
「メンチョだったよ、残念」
と言い、「さ、行こう行こう」と声を掛け
さらに奥へと詰めますが
感度は上がらずで、ユーターンです。
お次は昨日
うちのかぁちゃんにしか
見せた事がないチンポを見られ
「チチチチチッ」という鳴き声が
「チッチェ、チッチェ、チンポ」って
聞こえたヤマドリが居た、湯別沢です。
今日は万全を期して、ヤマドリに
いくらかでも、感づかれないように
車では行かず、歩きで湯別沢を
目指します。
って、権兵衛沢とは近距離の隣同士なので
歩きでも、まったく問題ないのですが。
湯別沢の入り口に付いた途端
銀親分の感度がグーンと上がります。
左側の斜面に駆け上がり
地鼻を使って、捜索開始です。
この沢の入り口は、ドングリが斜面
いっぱいに落ちているので
ヤマドリのエサ場になっている
スペシャルなポイントだ。
まもなくして、銀親分のググッと低く沈む
姿勢からのポイントが炸裂。
オイラは銀親分がポイントしている間に
先に急いで、バッキング完了。
その刹那、紅い十字架が飛び立ちます。
それはマサに、スキート8番射台からの
近距離迎え矢のクレーそのものです。
けっこう、8番射台だけは苦手って
言う射手が多いのですが
他の射台は苦手なオイラですが
何故か8番射台だけは当たるんですねぇ。
不思議ですよねぇ。
もちろん一発で仕留めます。
一瞬「さぁ、帰ろっ、帰ろっ」と
思いましたが
「だめだめっ!」
オイラのチンポを見て
驚きの声を上げたヤマドリを
仕留めなければ
今期の猟に悔いが残る。
と、自分自身に言い聞かせ
沢の奥へと詰めて行く事にします。
風の状況と言い、時間帯と言い
昨日とまったく同じ条件です。
昨日は、オイラと銀親分の距離が
無かった事もあって
たとえ小便をしてなかったとしても
撃てなかっただろうなと思い
今日の作戦は、銀親分を飛ばし気味に
距離を置いて、後を付いて行きます。
そろそろかなぁと、考えていたら
銀親分が、まったく昨日と同じ行動で
ユーターンしてそのままブッシュへと
入っていきます。
すると、まったく昨日と同じく
紅い十字架が、ブッシュから飛び出し
低く飛んで来ます。
迎えヤマドリは
「見えた瞬間から撃ち始めろ」の定石通り
一発目をスグサマ撃ち出すと
低く飛んでいるせいか
地面につんのめるようにして転がります。
何回転かして、立ち上がったヤマドリは
首をピンと伸ばし、オッパをピッと上げ
V字の姿勢で、左斜面のブッシュに
逃げ延びようとしますが
あいにく、そこには銀親分が駆け付け
あんぐりとヤマドリをくわえて
ヤマドリ2羽定量で本日終了。
もしかして
これって、今期3度目のハットトリック?
俺って、九州場所、全勝優勝の白鳳?
俺って、狩猟界の菊池雄星?
俺って、2階級制覇の、亀の兄さん?
俺って、もしかしたら名人?
ですよねぇ、ニシケン。
昨日ぅ泣いたぁオヤジがもう笑った♪
という、天晴れな朝のひと時でした。

トライアルバイクをやっていた頃の
仲間がカウンターの椅子に座った。
あの頃は、下手のトライアル中毒で
釣りをソッチのけで、汗だくになって
冬の積雪も関係なく、バイク用のチェーンを
巻いてまで、遊んでいたもんだった。
そんなトライアルバイクの
ステアケース(ま直角の1.5mくらい岩登り)
の練習中に転倒し、肩を痛打し
フライパンが持てないほどの
激痛が左腕全体に走り
これ以上トライアルバイクに乗っていたら
店が立ち行かなくなると思い
スパッとトライアルバイクを売り払い
この世界からは未練を残さず引退した。
はずだが、トライアルバイクの
無駄を削ぎ落とした造形美には
心が奮えるほどの憧れを
いまだに持っている。
なので、インターネットの「トライアル」
っていう検索は、オイラのタブーです。
だから、こう言う同好の氏の話は
ヤバイんだよね。
「ヤケボックリに火が着くじゃねぇかよ」
とか思いながら、トライアルな話なんかをし
一緒になってワインをガブガブ飲んだ。
それに20日の夜の時点で
「明日は朝から雪が積もるでしょう」
っていう、予報が出ていたので
21日の山入りは100%無理だなぁと
思ったから、遅くまで一緒になって飲んで
久しぶりに二日酔いになってしまった。
22日は、もちろん山入り。
だが、銀親分の感度は、まったく上がらず
ヤマドリの気配がありません。
それよりも、
ここら辺は、オイラ貸切の乱場だ。
(乱場とは、可猟区の事をさす隠語)
と思っていたのだが
次から次へとジムにーやら
ランドクルーザーがやって来るし
犬はどこからもなく、現われるし
ここは、こんなに人気は乱場だとは
思わなかった日だった。
そういや、世間は連休の
真っ只中だったんだなぁ。
オイラは昼営業しない代わりに
年中無休(ほんとか?)で
営業しているので
そんな一般人の感覚、忘れてしまったなぁ。
今日23日は連休最終日なので
ハンターが今日も多いのだろうなと
思いながら、いかに他人を避けながら
山入りするかと、山入りの順番を
考えながら車を走らせた。
一発目の太郎沢は、伐採した跡地で
一見、いい乱場だとは思われ無いのだが
オイラの実績は、以外と高い所だ。
まずはココから攻めていく。
行き止まり手前で車を止め
銀親分を車から出すと
いきなり、感度が上がります。
コリャ、間違いなく居ますね。
太郎沢は、伐採した時の林道が
広く作られていて、犬に追われたヤマドリは
8割方、沢下りはしないで
沢登り?っていうか、斜め上に飛び出し
沢と林道を越えて、右の伐採残しの
杉林に逃げ込みます。
だから、銀親分がポイントしたら
できるだけ、上へ上へと駆け上ります。
そんなに上って
大丈夫かというほど上ります。
なんたって、銀親分は鼻感度が良すぎて
ポイントした時の獲物との距離は
20〜30mもあるからです。
でも、闇雲に駆け上がっている訳では
ありませんよ。
チャンと銀親分がポイントした先を
見据えながら、飛び立つであろう所と
一番撃ちやすい所を計算しながら
上がってますから。
居ましたねぇ。
「見えてますよ〜 山鳥君、長い尻尾が」
オイラの上る足音を聞いて
ヤマドリは長い尻尾を、なびかせながら
ブッシュの中を走り出しました。
その音を聞いた銀親分の突っ込みも
始まりました。
オイラと銀親分とヤマドリの
鬼ごっこの様相です。
そして、まもなくして
ヤマドリの飛び立ちと飛翔。
オイラが考えていた、飛翔ルートとは
チョイとばかし違いましたが
まさに、プールハウスからのクレー
4番射台です。
いい具合に銃身が流れ
追い越しざまにバンと一発。
フォロースルーも綺麗に決まりました。
片羽根に当たったので
逃走の脚は効きます。
慌てふためいて走り寄ってきた銀親分。
その銀親分に、逃走経路を右腕で示し
「行けっ!」と声を掛ける。
ヤマドリは右杉林の斜面に落下し
そのまま、岩盤の傾斜地帯を縫うように
駆け上がったのを見ていたので
そのルートは、しっかりと分っている。
でも、銀親分は途中まで上ったと思ったら
急に、そのルートを変え、上流沢へと下ります。
ここは、下手にアッチだのコッチだのと
騒がないのが得策です。
銀親分の鼻に賭けます。
すると20mくらい上流の太郎沢に
覆いかぶさるように倒れているミズナラ。
その根元が、ヒックリ返って
ほこらになっているような奥に
銀親分は上半身を入れてウインウインと
泣きながら、前足で地面の黒土を
掻いてますが、どうにもなりません。
ココで選手交代です。
銀親分の尻尾を握り引っ張り出します。
そのまま「マテ」で待機させます。
そのほこらに頭を突っ込むと
ヤマドリの長い尻尾が見えました。
上半身をグイっと、ほこらに突っ込み
手を伸ばし、尻尾の付け根を掴みます。
尻尾の先を掴むと、トカゲの尻尾切り
のように、抜けてしまうからです。
引っこ抜いたヤマドリは元気いっぱいです。
このヤマドリをはじめとする
大型野鳥の絞め方は簡単です。
ヤマドリの背骨部分を、自分の膝カブで
体重をかけながら、胸を圧迫して
窒息死させるのです。
意外と簡単に、悶絶させる事無く
やすらかに、逝きます。
まだまだ、時間はあります。
この勢いのまま、次は権兵衛沢です。
ここも、オイラの実績の高い所です。
途中、部落の爺さんの畑の脇を
通らなければならないので
爺さんが居る時は
お愛想しなければならんのです。
っていうか、それが礼儀でしょうね。
やっぱり爺さんは、まき割りをしてたので
車の窓を開け
お愛想たっぷりに挨拶してから
農道というか林道を走ります。
今年は「トニカク自分の脚で稼ぐ」というのが
スローガンなので、今までなら
もっと先に車を置くのですが
今年は、かなり手前に車を置いての歩きです。
ここでも、銀親分の感度は上がりますが
なかなかポイントには至りません。
しばらく上がって行くと
先を歩いて見えなくなった銀親分が
「居ないね」みたいな顔をして下ってきた。
でも今年のオイラのスローガンは
「行ける所までは自分の脚を信じて行く」
ですから、銀親分を「回れ右!」させて
さらに奥へ奥へと、息を切らせながら登ります。
だいぶ登った所で、銀親分の感度が上がり
駆け出し、権兵衛沢上流の杉林に
突っ込んで行きました。
こりゃ、出るね。
と、考えていたら「深紅の弾丸」が
金玉の位置くらいの低空飛行で
下り落ちてくるように飛んできました。
「迎えヤマドリは、確認した時点で撃ってしまえ」
というのが、定石です。
でもちょっと、ヤマドリを見すぎてしまい
撃つタイミングが遅れちゃいました。
が、運よく当たり
権兵衛沢に落ちていきます。
つづいて、銀親分が権兵衛沢に下り
遅ればせながらも、オイラも下り
見事なヤマドリを掴んだ。
こういう風に低く飛んで来るヤマドリは
脂肪が乗り、まるまる太ったヤツで
高度を上げれないものだ。
それと、歳を喰ったヒネドリに多いのです。
尻尾の節を数えると10節(じっぷし)です。
「やったぁ。」
普通のヤマドリは8節が多いなはんで。
これで通算5羽目の10っぷし超えでなはんで。
オイラの最高は12節です。
目標は16節ですなはんで。
そんなヤツには、なかなか会えませんが
昨シーズンオイラの頭の上を飛んでいった
ヤマドリの尻尾はながかったなぁ。
あまりの長さに、オッパがビラビラ言って
飛んで行ったはんで。
あれは間違いなく見積もっても
16節以上は有りましたはんで。
という事で、今期初めてのじっぷしなはんで。
っていうか、2羽定量ですか。
やりましたね。
それも使用弾数二発という
オイラにしては百発百中の快挙。
その帰り、部落のまき割り爺さんに頼んで
撮ってもらったのが、下の画像。
爺さんいわく
「去年はここら辺の畑にもヤマドリが
来たもんだが、今年は見えなかったなぁ。
よ〜く獲ったもんだな、エライ」
と誉められた、じっぷし。
デニス・ロッドマンのリバウンド
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さてと、昨日の好調はなんなんだろ?って
考えると、やはり猟期に入る一ヶ月前から
週に2回は、射撃場に通って銃を触っていた
という事が、狩猟解禁当初からの
好調さに繋がっていると思う。
弾の消費量が、昨年と比べて断然少ない。
っつう事は、撃ちそこないが少ない
っていう事に繋がるわけで
自慢話になっちゃうけど
「命中率が上がった」という事なのだ。
そんな自信満々な、チーム銀は今日も
朝も早よから、山入り慣行。
まずは、朝一は外せない、権兵衛沢に突入。
沢を二本渡ったり切ったとこからが勝負ポイント。
沢筋の山道、この沢寄りに背丈ほどの
千島笹が、壁となって生えている。
この山道を歩いて行くと
オイラの脇をスルスルと通り抜けた
銀親分の感度が上がります。
30m先で銀親分のハイポイント。
「いますねぇ」
間違いのないポイントですが
そこでのポイントは無いんじゃないの?
だって、千島笹の壁2m向こうは
オーバーハングになっていて
そこから沢までは3mはある絶壁。
ここは、一旦ポイントを解いて
上か下に回りこんでから
沢沿いに行くのかな?
なんて思っていたら
そのまま、千島笹にスルスルと入って
3m下にジャンプ(たぶん)
相変わらず、無謀なやっちゃ。
と思う暇も無く、ヤマドリが舞い上がります。
すかさず挙銃。
そして発砲と行きたいところだが
舞い出て来たのは、メスのヤマドリ2羽。
ん〜と、残念。
「ひょっとして、オスが出て来ないかな」
と、リバウンドの期待を込めて
そのままの体制で待つ。
結構、待ってみるも「出ませんね」
それにしちゃあ、銀親分が現われません。
ん、ひょっとしてアレかい?
今期二度目のマイコー?
チョイと山道を下ってから沢に下りると
銀親分が、なんやら忙しそうにしています。
ピッーと呼び戻しの笛を吹くと
急いでやって来た銀親分。
その口の周りにはヤマドリの雄の
オッパの毛の短いやつが
唇の横からのぞいています。
「リバウンドを取ったんだ」と
銀親分に声を掛けたが返事は無い
当たり前か。
さすが、デニス銀ロッドマン。
雌のヤマドリじゃなく
ちゃんとオスのヤマドリを獲った所なんか
偉いねぇ、ほんとに。
最高のリバウンダーだね。
でも、それを喰っちまうところが
さすが、悪党デニス銀ロッドマン
緑色に塗っちゃうぞ。
だよね、コーキ。
で、回収に向かいますが
ほとんど期待は出来ません。
「食われちまってるんだろうな」
と、思いながら沢を上がって行くが
銀親分は、獲物に直行しません。
わざと、対岸に渡ったりして
オイラをかく乱しようとして
獲物を渡さない気です。
そうはさせんもんね。
毛が散らばっている所を
目指せばイイもんねぇ〜だ。
さっき銀親分が忙しくしていた所に
毛が散らばっています。
そのそばに、首から上が無い
ヤマドリが転がっています。
ここでは、怒る気もありません。
だって、銀親分が獲った獲物ですから。
今期のヤマドリの、その一割は銀親分が自ら
獲ったっていう事かい。
と言うワケで、不満顔の銀親分と「首なし死体」↓
気を取り直して、次は向かいの沢に向かいます。
ドン詰まりの元木材置き場に車を止めて
歩き始めると、銀親分のグーンと感度が上がります。
居ますねぇ。
でも、獲物までは遠いですねぇ。
延々とコレが続きます。
でも、この時間が好きです。
大好きです。
今か今かと、期待込めつつ付いて行く時の
アドレナリン噴出。
この高揚感。
たまりません。
とか言っている内に銀親分の
確定ポイント炸裂。
この地形からいって、ヤマドリは下らず
上に飛んで行くのが想定されるので
オイラは、ポイントしている銀親分を
差し置いて、猛ダッシュで駆け上がります。
その時です。
左右に振れながら飛んで行く
稲妻飛行のヤマシギが突然登場します。
オイラは、その稲妻飛行に惑わされず
ヤマシギが左に振れ右にターンする瞬間
左右に振れながら飛ぶ間隔の間を狙い発砲。
ストーンと見事に落ちます。
この発砲音で、銀親分も躍り出て
ヤマドリも躍り出ますが
それは雌のヤマドリだったので
フウッとオイラは溜息が出た。
初めて獲ったヤマシギ。

「鉄砲ブチ足る者、ヤマシギを獲ってこそ
鉄砲ブチと名乗れるのだ」と言われている。
ヤマシギはクレー射撃の
オレンジの標的が飛ぶような
直線的な飛行はせずに、左右に振れながら
稲妻の軌跡を描いて、逃避飛行するので
当てるのが難しい鳥なのだ。
それも、生存数が極端に少ない狩猟鳥なので
ワンシーズン一回でも出会えれば良いって
言うくらなので、本来ならば
禁猟鳥でもおかしくない鳥だと思う。
かの、おフランスでは
「ジビエの最高峰」とまで言われ
獲られすぎて、今では生存が危ぶまれ
ご禁猟鳥となっているらしいが
食える所では、秘かに食えるらしい。
が、ビックリするくらい
ふんだくられるそうだ。
というわけで
憑き物が落ちたこの頃のオイラは
念願のヤマシギも獲れ、晴れて
「鉄砲ブチ」
と威張って言う事のできる
免許皆伝を手にした。
で、お味は?って
そうだな、山鳩の血の気を失せさせたような味。
つまり鉄分を感じさせないので上品ではある。
ミミズやオケラを喰っている割には
臭みの無い脂で、サラッと食えるって感じかな。
ワインなら、ピノ・ノワールより繊細な
ガメイのムーラン・ア・ヴァンあたりが
ピッタシ合うっていう感じだな。
ジビエの最高峰ヤマシギ。
コレに近い味として
ヒヨドリが似たような味だとおもうが
オイラ的には、ヒヨドリはヒヨドリでも
「1月の腰の辺りに脂を蓄えたヒヨドリの方が
断然美味いなぁ」と思った次第です。
が、本場おフランスでは
熟成を通り過ぎて、肉自体が糸を引き
臭みさえ出て来る頃を見計らって
焼いて食うのだそうだ。
青カビや赤カビが生えたチーズを
食うお国柄ですから、ありえますが
そこまでして野鳥を、食った事が無いので
ホントのところは
オイラはなんとも言えないのですがね、、、。
え〜、もう帰んなきゃなんないの?
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わくわくの解禁2日目。
相変わらずオイラの狩猟モードは
上がりっぱなし。
6時にセットしていた
目覚まし時計が鳴る前に
遠くでカラスのカァカァという声で
目が覚めちまった。
昨日は、6時間ほど山々を渡り歩いたが
銀親分は、今までの鎖に繋がれた
生活の鬱憤を晴らすかのように
思い切り飛ばし過ぎたので
最後の山入りでは、疲れ切ったようで
動きにキレが無くなっていた。
最後の山を下りる時
いつものなら先頭を切って歩くのだが
この時ばかりは
オイラの後ろを肩を落としこうべを垂れ
トボトボと力無く歩いていた。
これまでの狩猟解禁日てぇヤツは
狩猟の半ばで、オイラの方が先に疲れて
ヘタバルんだが、今年は逆だ。
狩猟期に入る前に、これと言って
体を鍛えていたワケでもないのに
まったくと言ってイイほど
疲れが感じられなくて
楽しい楽しい山歩きだ。
それは解禁日1週間前くらいから
はやりの病で食欲が無くなってしまい
朝と晩二食、うどん、もしくはホットサンドしか
受け付けなかったからだ。
オイラのベストは62kgだが
それから4kg落ちて
結果、体重は58kgである。
身長は177cmなので、痩せ過ぎ。
秋の健康診断で、医者の総合判断はいつも
「もうチョッと脂肪というか
体脂肪が有ってもいいな」
と言われるのがオチ。
それよりも、更に少ないと来ているから
脚への負担が無く
山歩きも、まったく苦にならないんだな。
年を喰うと疲れが、次の日とか
次の次の日に来ると言われるが
二日目でもまったく疲れ知らず。
ひょっとしたら
58kgが55歳のオイラの
ベスト体重だったりして。
だから、解禁二日目の今日から戦法を
チョッと変えてみる事にした。
昨シーズンまでは「ラン&ガン」と言って
車が通れるギリギリの山道は
銀親分を先頭に車で付いて行き
ちょっとでも銀親分の挙動が
変化した時は、車から降りて銃を構え
ヤマドリの出現に備えるっていう
楽ちん戦法なのだ。
でもこの戦法、車体の腹は落石でこするし
車体の側面には、木々や笹などで
細かい傷が無数に付く。
だから車に無神経な人向きの戦法だな。
とてもじゃないが新車で
プリウスを買おうという気が
起きない戦法がラン&ガンだ。
まっ、釣りでも楽をして
川のすぐそばに車を置きたいので
無理をして道無き道を進む。
なのでオイラの車は
中近東やロシアあたりで
走っているスクラップ寸前の日本車より
はっきし言って、程度は悪い。
でもこの戦法だと
普通に足を使った猟の4倍以上の速さで
山々を回れるので
ヤマドリに出会うチャンスは
おおいに期待が持てる戦法だ。
しかし、車で追い立てるように
銀親分に付いて行くので
銀親分の猟芸が荒くなってしまうのは
否めない。
昨シーズンのある日、銀親分を先頭に
山道を30kmくらいのスピードで
下っていた時だ。
山道右側の斜面から、トコトコと降りてきた
キジを避けきれずに銀親分は
そのままのスピードでジャンプして飛び越し
着地と同時に落ち葉を蹴散らしながら
漫画みたいに、急ブレーキを掛けた事件には
おおいに笑わしてもらった。
というワケで、昨シーズンは数に執着し
ガツガツしていた自分だったが
去年の多獲体験をしてからは
腹いっぱいになってしまった自分が居て
今年は、そのガツガツ感が
まったくと言っていいほど無い。
だから、今シーズンはじっくりと
狩猟というものを
噛んで含んで楽しむ事に決めた。
つまり、ラン&ガンで
偶然に出会う確立を選ぶより
自分の脚と頭を使って
必然でヤマドリを獲りたいと
思ったからだ。
とどのつまり「一脚、二犬、三鉄砲」と
昔から言われ続けている
狩猟の原点に回帰したって事だな。
と言うわけで、二日目。
銀親分を先頭に山の中に分け入ります。
すぐに、銀親分が感度を示します。
ヤマドリの追い詰めに掛かります。
が、峰すじから飛びだったヤマドリは
横に切れて飛んで行きます。
残念。
そこから暫く行くと
その昔、伐採した木を貯めて
積んでいた広場に出ます。
が、今はもう藪からで見通しは悪いんだが
ヤマドリの大好きな草の実が
沢山あるエサ場なので気が抜けません。
スルスルとオイラの前に出た銀親分。
出、出、出ましたぁ、ポイントです。
おもむろに銃を構え
いつヤマドリが飛び出しても良いように
挙銃体制をとる。
銀親分、なかなかポイント解いて
フラッシュ体制になりません。
ジリジリとした時間が流れます。
と、銀親分の力強い踏み込みで
飛び出したヤマドリは4羽。
焦らずに、一羽に絞り狙い越しを決め発砲。
カクンとワケも無く落ちます。
次の二羽めに狙い越しを定めようとした時
レピーターが動きません。
うううっ。
回転不良となった銃は、もはや鉄屑状態。
見逃しの2羽目でした。
チクショウと思って、薬室を覗くと
なななんと、2発目の散弾が前後逆に
入ってるんじゃ、あ〜りませんか。
ヨクやるんだよね、これ。
射撃場でもコレをやって笑いもの。
まっ、しゃぁないか。
と、気を取り直して
射獲したヤマドリの回収です。
落ちた山鳥は半矢状態(手負い)で
50mくらい逃走を図ったのだが
銀親分の、追跡で首尾よく御用。
ヤマドリの肛門にナイフを入れて
腸を取り出したのは、銀親分の取り分。
今日は早朝一発目から縁起がイイわい。
この調子だと、定量(希少なヤマドリの
定量は一日2羽と狩猟法で定められている)
間違いなし、な〜んてね。
2羽目を外したくせに。。
二つ目の山に分け入ります。
去年なら、ラン&ガンで狩っていた所だ。
ここを、ホイッスルで銀親分を
呼び戻しながら、付かず離れずで
歩いて行きます。
三つ目の曲がりで、スルスルと植林地の
杉林の中に入って行った銀親分。
すると、間も無くして
姿は見えませんが、ポイントしている
気配がヒシヒシと伝わってきます。
ヨシっと、身構えたその瞬間
トビトビトビと高度を上げようとし
羽ばたいたヤマドリに目掛けて
速射砲二連発。
あっけなく、定量です。
もう帰らなきゃなんないの?
まだ山入りしてから
1時間も経っていませんもの。
オイラにしちゃあ
出来過ぎの解禁2日目でした。
ウトウトしている夢の中。
遠くでクァカァとカラスの鳴く声が聞こえる。
「あぁ、6時か」
「どうせ、利き目が役に立たないんじゃ
早く起きて山に行ってもご利益は無いな」と
思いながら、布団のなかでグズグズしていた。
オイラの家から直線距離して300mの所に
愛宕山という標高100mくらいの小山がある。
ここはオイラが幼少の頃から遊んでいた山だが
30年前からカラスの寝床になってしまい
朝夕にカラスの大群が空に描く様は
南部煎餅のゴマ粒のように見える。
このカラスの大群が街中に散らばって行く時
カァカァカァと、うるさいんだが
部屋のカーテンを閉め切って暗くして寝ている
オイラは、この声で夜明けを知る事ができる。
ウダウダして、発光時計に目をやると6時35分。
どうしようかな、と考えてはじめたら
オイラの脳みそが覚醒してきた。
ヨッシャァと、腰を痛めないように
ソロリと起きる事にした。
玄関のドアーを開けて、空を仰ぐと
今日は晴れの良い天気。
「ん?」なんか、家の周りの景色が綺麗だ。
そう、右目がクリアーになっているのだ。
アレが効いたかなぁ。
うちのばっちゃんが
「目の病気には土手葡萄の焼酎付けが効くぞ」と
作ってくれた焼酎を飲んだからか
キレイさっぱりと、目ん玉の真ん中に見える
光る500円玉が消えた。
今までなら、中心性漿液性網脈絡膜が発症すると
治るまで2週間は覚悟しなけりゃならないのだが
今回は異常に回復が早い。
さすがバっちゃん、何でも知ってる生き字引。
こうなるとオイラは俄然ウイッシュ!
山に向かう車中で余別沢が唐突に浮かんだ。
「よしっ、今日はココから始めるB-3作戦だ」
って、B-3ってなんだって?
間違ってもFJではないぞ。
ただなんとなく良いコードネームかなと思ってさ。
余別沢は、入り口から人の踏み跡だらけ
ココって、こんなに人気の場所だったかしらん。
なわけが無い。
何の事は無い、高圧電線の保守整備作業道脇に
ピンクやらブルーのリボンが巻かさった杭が
アチラコチラに突き刺さり
「これから作業道を拡張しますよ」って感じかな。
だから、測量する人達の足跡だらけなのだな。
まっ、いいや。
今日はココから始めるって決めたから
かまわず、行き止まりを目指して歩き始めます。
途中の枝沢で、銀親分の感度が上がり
枝沢に入った途端
ヤマシギの稲妻飛翔を確認。
「ハイ・ハイ・ハイ・はい」
オイラは今シーズン一羽、射獲しているので
ヤマシギにはチョイと自信があります。
左に右に稲妻飛行で飛び去ろうとしている
ヤマシギ本体は考えないで
左右の振り幅の丁度真ん中に銃のリブを持って行き
左に振れてターンする
そのタイミングに合わせて発砲。
クンと体が振れて、確かに当たった感覚を得た。
そのまま、稲妻飛翔を続けたヤマシギだが
突然、ポタンと沢に落下した。
ソーカ、散弾の玉が貫通したんだなと思った。
銀親分に見つかったら「ごっつぁん」されそうだから
急いで落下現場に急ぐが、銀親分はヤマシギには
まったく関心が無い。
今期、短い狩猟人生で初めての落とした一羽は
フロッグだとか、ラッキーで片付けられそうな話だが
今期2羽目となると「エッヘン」でしょう。
これで、堂々と自慢が出来るなと
オイラの鼻の穴は全開。
目も調子よけりゃ、景気もいいぞぅ。
次は腐木沢に突入です。
ココは急峻な沢だが、広々とした沢なので
下手にツケをさせて「アッチ行け、コッチ行け」
と指図するより、銀親分の感ずるがまま
好きなように行かせ
ヤマドリの沢下りに対応するのが得策だ。
左斜面尾根筋を目指して銀親分の疾駆が始まります。
「出ますねぇ」と見守っていると
銀親分の右斜め上方50mの所からヤマドリが
舞い出ますが、沢下りじゃなく
沢を横切るようにして右斜面上方に飛び去ります。
コレをしっかりと見届けた銀親分は
怒涛の如く、左斜面を落ち下り
沢を駆け上り、右斜面に突っ込むと
追われ逃げたヤマドリが、また舞い上がります。
「イタダキッ」と銃を構えたが、沢下りではなく
右急斜面を舞い上がって行く飛翔です。
その距離60m。
右斜面の尾根を越そうとした時
オイラのレミントン870から44マグナムが飛ぶ。
ヤマドリはグランとして落下。
羽折れです。
さすが、44マグナムです。
射程距離が違います。
あのままの飛び方だと、尾根を超えてしまうか
しまわないかの、ギリギリの線です。
クリアーになったオイラの右目には
尾根は越えてはいないなと映った。
こういう場合、間違いなくヤマドリは
斜面を転げ落ちるように下って
後は沢沿いに逃げるのが、ヤマドリの逃走手段だ。
右斜面を馬鹿みたいな速度で登っていく銀親分を
ホイッスルのピィーで呼び戻し沢を下ると
銀親分の感度が上がります。
すると、片羽根をダラリと下げたヤマドリが
跳ねるようにピョンピョンと逃げていきます。
それを見た銀親分、猛然と追いますが
間一髪のところで、ヤマドリは反転し
側にあった倒木の下に潜り込みます。
銀親分は突然目の前から消えたヤマドリの
行方が分からずそのまま、下っていきます。
完璧にサイトハンティングになってます。
「鼻を使やぁ良いのに」と
オイラは高みの見物です。

倒木の下を除くと、ヤマドリは奥の奥まで
体を突っ込み、隠れたつもりで居ます。
デジカメを取り出しシャッターを切てから
手を伸ばし捕獲、圧殺です。
息せき切って戻って来た銀親分
不満げな表情です。
と言うより、右足の手首付近から出血です。
呼び寄せて見ると、カマイタチにやられたように
スパッと切れてます。
はい、今日はココまでです。
車に戻り、黄色い粉を振り掛けて止血。
その上からテーピングを施し完了。
まぁ、なんとかコレで明日も使えそうです。
って「あんまり酷使すんなよ」ってか。
帰り道、鉄砲の師匠の家の前に愛車があったので
寄ってみる事にした。
「珍しいモノ獲って来たよ」と
ヤマシギを師匠に見せたら
「こりゃ、珍しいなぁ」
「でも、良く獲ったなぁ」
「天然記念物にしても、おかしくない鳥だしな」
と言いながら師匠は、射メを撮っていた。
「師匠、記念に写真撮ってくださいよ」と頼み
オイラのカメラを構えた師匠に
「今シーズン2羽ですよ」と言ったら
「俺は狩猟生活40年を越えたが、ヤマシギなんて
一羽すら獲ってないんだぞ」とか
「ヤマシギの撃ち方を教えてください」とか
「剥製にして、俺にください」とか
野村監督みたいに、ブツブツ嫌味を言われながら
シャッターを押してくれた。
これが、師匠流の誉め方なのは
オイラは充分、承知しているのだ。
なんったて、新鮮な獲物が手に入った場合
魚でもそうだが、塩焼きに限る。
そのもの自体の味を堪能しようじゃないか。
香ばしい長いクチバシと長い首、グチュッという頭が特に旨い。
軽めのバローロを飲みながら食べたが、ククッと頬っぺたが痙攣した。
特殊工具
テーマ:ブログ
って、オイラは欲求不満の塊です。
でもまぁ、しょうがないね。
一年の穴を埋める、師走のカキ入れ時ですから。
今年もオイラの店、何とかなりそうです。
これもヒトエに皆様のご愛顧のおかげです。
ありがとう御座います。
というわワケで今日は
レミントン870の分解掃除をします。
この銃は、米国で一番多く生産され
世界中に出回っている
スタンダードなショットガンです。
この銃身を短くし、取り回しを楽にした
ポリス仕様の870は、ハ―レ―ダビットソンに
乗る、白バイ警官「ジョン&パンチ」とか
「ターミネーター」でも、ぶっ放してるし
もちろんパトカーにも標準装備されていて
「ビバリーヒルズ・コップ」とか
「リーサル・ウエポン」でも
派手に連射してる銃でもあると言えば
お分かりかな?
そう、あのガチャガチャという鉄砲。
しかし、あれだなぁ
「なんで?あちらの警官はドーナッツばっかり
喰ってんだろうね」
必ず出てくるよね、袋から取り出した
ドーナッツをムシャムシャ喰っているシーンが。
まぁ、そんなこたぁどうでもいいワケで本題に。
870は、撃ち終わった薬莢を自動で排出し
次の弾を自動で装填する機構は採用しておらず
自分の手で、排出・装填するレピーターという
レシーバーを操作しなくてはならない銃だ。
んだから、複雑な機構を持たないので
回転不良(機関停止)状態になりにくいし
極寒の地では、降り続く雪が銃の隙間に入り込んで
凍りつき、操作不良になっても
強引に手動で、どうにかできるっていう点でも
絶大な信頼を得ている。
自動銃は、弾の発射時の反動も使って
弾の排出、装填を行うので
必ず、肩付け(銃の最後端を肩にピッタし付ける事)
しなければならないが
870は、手動で装填、排出を行うので
片付けの時の反動は考えなくていい。
なので「腰だめ」と言って、熊が居る穴の奥に
銃身を突っ込んで、両手保持だけで連射もできる。
っていう点でも、熊ブチの必須アンセムだ。
なんといっても銃を構成する部品点数が
極端に少ないので、故障がおこりにくいし
起こったとしても、現場で簡単に治せたりする。
それに世界標準のショットガンなので
どこの鉄砲屋さんに行っても
新品部品はもとより、中古部品も
豊富にあるっていう点でも優れている。
あとはだね、価格が安い点が良い。
なんと、一番安いモデルだと
新品で七万円で買えちゃう。
最上級モデルでも十二万円という
プアーズマンショットガンだ。
ちなみにオイラは870を2丁持っている。
初めの一丁は、西木村のマタギ
佐藤さんから戴いたモノ。
二丁目は、ほとんど使ってない新品同様品を
三万円で買ったものだ。
ちなみに、鉄砲所持者の締め付けが
年々厳しくなるにつれて、面倒くさくなり
鉄砲所持を諦める人が多くなって居るという。
さらに、狩猟解禁日まえにある
狩猟者講習会の会場に行けば一目瞭然。
着席している方々頭の色で
会場全体が真っ白くなっている。
と言う事は、鉄砲所持を止める人は多いが
これから、鉄砲を持つという人が居ない
と言う事だ。
盛岡の猟友会の会員、10年前までは
二千人居たそうだが、今現在200人を割ったそうだ。
そんな55歳のオイラは、狩猟界では
「若手」と呼ばれている。
だから、一丁100万円もした銃が
店先のショーケースに「中古美品5万円」と有っても
誰も、買い手が付かない状態なのだ。
前振りが長くなったが、870の分解清掃に入る。
この分解には、釘が一本あれば、事が足りる。
まず最初は、予備弾を格納している蓋をクルクルと
手で回し、コイル状の長いバネを外します。
をっと、そこのアンタ突込みが激しいね。
「なんで、コイルバネの中に
歯ブラシが入ってるのか」って?
それはね、ひまな時歯でも磨いて
時間を潰しているから、な〜んてね。
鮎釣りでは、あまりにも釣れない時は
歯ブラシをポケットから取り出し
暇つぶしに歯を磨いてます。
もちろん、口の中のすすぎは川の水です。
だから、川の水の味っていうのが
各河川違うのが分かります。
ちなみに、一番美味いと思ったのが
盛岡市内を流れている
簗川の支流、根田茂川の水。
キレがあるドライな味と言っていい。
をっと、話しが又それちまったな。
話を戻して
本当は弾が2個以上入らないようにしているワケ。
銃砲所持の法律では
「銃に3発以上の装填をしてはならい」
と定められているので、2個以上入らないように
ツッカエ棒の変わりに入れているの。
じゃあ、なんでツッカエ棒を入れてないのか?って
それはね、猟場で銃身を代えようとして
クルクルっと、蓋を回し外れた途端
ピョーンと、草むらにツッカエ棒だけが
飛んで行って、無くなってしまったから
その代わりに入れているのよ。
それに、分解掃除する時に
ゴミを払うのにも役に立つでしょう?
一石二鳥よ。
この銃身を簡単に換えれるって言う点でも
他のショットガンに無い非常に優れている点だ。
ヤマドリ猟には24インチの短銃身で
スキートって言う口径が広がっている
近射専門の銃身を使っている。
これが、遠射しなければならない鴨猟には
28インチの長銃身で、フルチョークっていう
口径を極端に絞ったのを使って遠射にそなえる。
この両極端な性格の銃身を簡単に換えれる
っていう点でも870は優れているのだ。
ちなみにこの装弾格納室を
エクステンションチューブ
っていう部品に付け変えると
10連発も可能とになるものも売っている。
法令では売っても良いが
使っては駄目なのだそう。
なんかヘンです。
でもコレに付け替えると
SWAT気分に浸れる事うけあい。
次は、銃身を抜きます。
この銃身の根元、薬室に繋がる部分に
雨や雪が入って、もれなく錆が浮いています。
小汚いタオルでキレイキレイにします。
そして、引き金機構を抜きますが
これまた、ウソっていうくらい簡単。
ただの大小の鉄のピンが2本
銃本体に突き刺さっているだけなので
クギでこのピンを押してやれば
簡単に抜けちゃいます。

特殊工具?
ホントにコレでイイの?っていうくらい
アッケなく抜けちゃいます。
こんなにシンプルな構造なので
すぐに分解整備できるっていう事が
戦場でも圧倒的に支持される理由の一つだろう。
でもって、トリガーアセンブリを引き出して
先ほどの、歯ブラシでゴシゴシとやって
ゴミをかき出すってワケだ。
トリガー部分
そんなに銃の機関内部にゴミは入るものなのか?
って、それが入るのよ。
ホレこの通り。↓
葉っぱだの小枝だのが出てくる出てくる。
草っぱだの、小枝だの
更には、石ころが入っていた時もある。
バラバラにした部品を、先ほどの歯ブラシで
ゴミを払い、汚いタオルで劣化したグリスを
拭きとり、新しいグリスを拭き掛けて
終わり。
いい感じでしょう、タオル。
この間15分。
ホンマに簡単。
これをやると、エッ〜っていうくらい
レピーターのレシーバーの動きが
見違えるように滑らかになる。
そうだな、ベアリングが入っているような
軽快な操作感が戻ります。
これで手動銃ながら、秒間3連発も
可能としてしまうのです。
オイラのヤマドリ猟を撮ったテレビ番組の
録画DVDを自慢げに、釣り仲間に見せた。
皆は「おおぉ!ヤマドリ落ちたなぁ」とか
「上手くヤマドリに当てたなぁ」とか言って
ヤマドリが落ちた結果を見て喜んでいた。
しかーし、キコリのケンちゃんの見方は違った。
「高速で飛んで行くヤマドリに負けないで
レミントンでの3連発の即射は凄い」と言って
ヤマドリが落ちる前のプロセスを
しっかりと見ていて驚いてくれた。
そこなのよね、自慢したかったのはココ。
さすが、壺を心得ていらっしゃる。
メッチャ嬉しかったなぁ、褒められて。
やはり彼の視点角度は一般人に比べて
どこかが違うのよねぇ。
一言で言えば「目の付け処がヘン」だ。
まっ、オイラとしては
そーゆー、オタクな見方をする
キコリのケンちゃんが好きなんですけどね。
北上山地におけるヤマドリの行動と、その考察Bというより、山鳥雑感。。
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山鳥雑感
秋田の正調キリタンポ鍋は
ヤマドリのガラから取った
スープを使って、ヤマドリの肉を入れて
作ったものが本物だそうだ。
解体した後のガラも、ホレこの通り。
コレで蕎麦の出汁を取ってもよし
山芋のウドンのつゆにしてもよし
ラーメンのスープにしてもよし
なにをどうやっても、旨い。
イベリコ豚もひれ伏す、お肉。
キリタンポ鍋の必需品。
ヤマドリのスープが無ければ始まらない。
特に雌ヤマドリを使ったモノが
特一級の鍋だと言われている。
でも、ヤマドリは狩猟法で
「金銭の授受が発生した時点」で違反
そして逮捕と決められている。
なので「振舞う分には、問題が無い」と
警察、並びに県の鳥獣保護課に
問い合わせして、確認を取っている。
そんなオイラの店では
ムッシュの気分が乗った時
無料サービスとして、振舞う事もあるらしい。
だから、獲っちゃダメなのはダメだから
しょうがなく、秋田のキリタンポ鍋は
ニワトリで代用してるって訳だ。
そんなキリタンポ鍋に使う最高の鳥肉
秋田の比内地鳥は
ヤマドリの雌の肉を目指して
改良に改良を重ねて出来上がった
ニワトリだそうだ。
だから「現代版のキリタンポ鍋は
昔ながらの正調キリタンポ鍋に
似ても似つかない」と
秋田は大館の尾去沢鉱山の近くに住む
ハンターが語っていた。
さらにヤマドリの雌は
狩猟法で撃ってはならない保護鳥だし
獲ったら御用となるのだ。
たとえ、保護鳥で無かったとしても
オイラは雌のヤマドリを撃たない。
なぜなら次の年、卵を生み育てるのが
ヤマドリの雌だからだ。
という事は、雌を撃つという行為は
次の年から、自分の猟場に居る
ヤマドリの数が少なくなる
という事なので
自分の首は、自分では絞めないのだ。
ブッチャけた話
オスは一山一羽居れば、事が足りるが
雌一羽じゃ、何ともならない。
だから、雌が居れば居るほど
次の年の猟果は
おおいに期待できるってわけだ。
あと「チョッと遠いなぁ」
と思ったヤマドリには、弾を発射しない。
もし撃ったとする。
一粒だけ当たって、半矢(怪我)を
負ったヤマドリは、いずれ弱って
天敵のタヌキやキツネの
絶好のエサになってしまうからである。
という事は、天敵が増えて
ヤマドリが居なくなる。
「風が吹けば桶屋が儲かる」
という話が成立するからなのである。
それと「今年の目標は?」
なんて数を聞かれるけど
前なら「40羽!」なんて
ドーンと威勢よく花火を打ち上げたが
今のオイラは、数を争うつもりは
これポッチもない。
釣りでもそうだが
自分が思い描いていた通り釣れたり
狩猟では、犬がヤマドリの臭いをトレースし
その先の事にイメージを膨らませて
山鳥が飛んで来るコースの待つ位置を決める。
そして自分がイメージしたとおりに
ヤマドリが出て来て
うまく銃身を合わせらた事自体に
満足してしまうからである。
それで、ヤマドリが獲れれば言う事なし。
そんな今日、沢山を三っつ回ったが
ヤマドリの気配すらない。
なんかもう、気力も失せ
体力も限界になって家に帰ろうかなと
思ったその時、ピカっと閃いたのが卜部沢。
毎日ってくらい、山だの川に通うと
こうゆう、ヒラメキが突然沸いてくることがある。
たいていの場合、それまた、当るんだな。
でも、ここで「へへ、2羽定量」とか「じっぷし」
なんて、スケベ心をだし、邪念がはいると
ビッグボーナスのリーチ目が
チェリー、一枚に終わってしまう
とにかく、何も考えられずに
純粋に「行きたい」という思いに駆られるときは
ほぼ100%当るんだな。
それが、前にも書いたが
「毎日通うと何かが見えてくる
それが野生の感」っていうんでしょうかね。
ここは大半をラン&ガンで行ける
沢沿いの山道。
そろそろ、終点に近くなってきた頃
銀親分の感度が上がった。
地鼻を使い、アッチ行ったり
コッチに来てみたりと忙しくなり
ヤマドリの薄い臭いを捕りはじめた。
そんな銀親分の邪魔にならないように
離れ気味に車で付いて行った。
100mくらい付いて行ったところで
卜部沢林道の終点。
ココからは徒歩で付いて行くが
まだ、地鼻を使っているので
臭線はまだ薄い。
まだ、ターゲットは先に居るとみた。
50mくらい付いて行くと
卜部沢をピョンと対岸に飛び越えた銀親分。
卜部沢の対岸の斜面を少し登った所で
高鼻を使い、獲物が居る先を確定した。
こうなると、銀親分の斜面を駆け上がる
スピードがアップする。
負けじとオイラも、坂道を駆け上る。
体重が5kg減ったおかげで
体が軽い軽い、ススイのスイだ。
暫く付いて行くと
岩盤の斜面の下でポイント。
オイラは即座に、銀親分のポイント位置から
飛び立つであろうヤマドリの位置を仮定。
そして、飛行線を想定。
それは「下降気味に谷渡り」とみた。
即座に射撃位置を見極める。
「ここしかない」というポイントで
バックアップ完了。
ガッチリとポイント体制に入った銀親分
あとは跳び込みに注意するだけだ。
ポイント体制から、跳び込みに入った銀親分。
でも、オイラが想定した所では無く
それよりも5mくらい上方から
舞い上がったヤマドリ。
飛行線はオイラの想定通り
「下降気味に谷渡り」だ。
即座に構えた銃身のリブは
完璧にヤマドリを載せています。
そのまま、ヤマドリの飛行線を追って
ヤマドリを追い越し、50センチくらい銃口が
先行したところで、トリガーを引き
44マグナム弾発射。
カクンと首が折れて、力なく落下したヤマドリ。
これこそが「自分がイメージしたとおりに
ヤマドリが出て、銃身をうまく合わせられた
事自体に満足してしまう」を
絵に描いたような、一撃だった。
あとは、銀親分が降りて来ないうちに
ヤマドリ回収に、坂道を猛ダッシュして
バタついているヤマドリを踏みつけ
遅れて、後から来た銀親分に
悔しい思いをさせたってワケだ。
一噛みもできないままに、不満顔の銀親分。
ヤケに尾っぱが長いなと、節を勘定すると
「じっぷし」
今シーズン3羽目の尾長です。
今年は、憑き物が落ちたようで
調子は上々、益々上向き。
明日も期待できるぞぅ。
でも、当たった事ばかりに
満足するワケでもなくて
反対に当たらなくても
「外れるべくして外れ
なぜ外れたか分かっている時」は
それは、それで満足するオイラ。
そんな一日が、おとといだった。
唐松林の若い植林地にスルスルと
入って行った銀親分。
こういう行動パターンを取った時の銀親分は
必ずヤマドリを追い出します。
これに対処するには
植林地の下方端に射撃位置を取れば
間違いなくヤマドリは
綺麗に植林された唐松林の列と列の間を
下って来ます。
絶好の位置に陣取ったオイラは
銃を構え気味に、今か今かと待ちます。
すると、ヤマドリはオイラの考えていた
列と列の間より、もう一つ上の列と列の間を
下ってきます。
まさに、5番射台でのプールハウスのクレーです。
絵に描いたように、飛行するヤマドリ。
それを見過ぎたオイラ。
オッパの一枚一枚が見えるくらい
見てしまったオイラは
ヤマドリそのものを狙ってしまいます。
鉄砲の師匠はオイラが散弾銃を持つ時言いました。
「散弾銃を極めるならエアーライフルは
封印する事だな」と。
エアーライフルは、獲物そのものを狙いますが
ショットガンは、獲物から銃口を外さなければ
当たらないからです。
分かっちゃいるけど、しょうがない。
元々、エアーライフルから
狩猟界に入ったオイラは
獲物をそのものを見て狙うクセが
未だに抜けません。
それが、アダとなる一場面でした。
でも、当たらなかった原因が
何か?って分かっている時は
それはそれで、満足できるのです。
「あっ、狙いすぎた」と
飛んでくるヤマドリを見過ぎて
弾の弾道が遅れ、当たらない。
チョっと悔しいけれど
ここでは自分自身納得した
「外れ」と諦めもできるのだ。
なので、偶然に釣れたり
撃ち獲ったりしたモノには
どうも、納得がいかない自分なのである。
アニマルスタンプ
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国道の気温表示がマイナス7℃と出ていた。
車から流れるラジオの天気予報では
「藪川村はマイナス12℃を記録した」
と、語っていた。
ようやく、ここに来て冬将軍が暴れだした。
いきなりの寒波は、ヤマドリの行動パターンに
少しは影響があるが
ドカ雪が降り積もるよりはズッとましだ。
そんな山の雪はパラつく程度で
積もる感じはしない。
ヤマドリ猟には問題無しだ。
冬本番の寒さになると、耳当て付きの帽子が
欲しくなるが、オイラは首から上には
まったく何も付けない事にしている。
もちろん、サングラスも掛けない
なぜなら、自分の五感をフルに発揮するため
邪魔なものは、身に着けない。
山の中で、感覚を研ぎ澄ましているのだ。
人間のレーダーは、首から上。
目で見て、耳で聞いて、鼻で匂いを取るのは
当たり前だが、顔面の皮膚で風の向きを知り
銀親分を、どう誘導してやれば風下になり
ヤマドリの匂いが、取り易くなるかを考える。
そして、顔に当たる風の温度の変化で
ヤマドリの活性状況を考えたりする。
人間もそうなんだが、ちょっとした環境の変化で
行動が鈍ったり、活性が上がったりするから
少しの変化も見逃しては、いけないのだ。
風が強くなると、空からはイヌワシの目が光る。
山中周囲では、キツネやタヌキの足音が
風の草木の擦れる音で、かき消されるので
顔に当たる風力の強さで
今ヤマドリが臆病になりつつあるのか
そうで無いのかを考える。
さらに、第六感を働かせるため
前頭葉を帽子で覆ってはいけない。
サッカーで、よく言われる
創造する力とか、瞬間のアイデアとか
言われるヤツと同じで、閃きを大事にするからだ。
それに、ヤマドリの臭いを追って
姿が見えなくなった銀親分が
山のどこかでポイントしている気配を
察知しなければならないし。
なので、オイラの頭は無防備状態のまま
山々を駆け巡っている。
んだから寒い。
それにしても、さぶい。
体重を落としすぎた。
太りたい。
なんて、弱気な事を言ってられない。
銀親分を見よ。
アバラボネが分かるくらい痩せても
あんなに張り切っているじゃないかと
自分自身を鼓舞する。
と、なんだかんだ言っては見たものの
一番のレーダーは、やっぱり銀親分の鼻だ。
明日から、ボー年会が続くし
それがクリスマスへとなだれこむので
ゆっくりと、猟をしている暇が無くなる。
そんな猟ができる貴重な日は今日だけだ
と自分に言い聞かせ、寒風の中を歩き出す。
でまぁ、サクッと一羽戴きましたがね↓
お昼近く、最後の堀込沢を少し登った所で
ウワッと驚く、熊の真新しい足跡。
ほんの少し前に歩いたと思われる
フレッシュなスタンプ。
画像じゃ分かりませんけど
指の型とカカトの跡もクッキリです。
こういう場合オイラは即、回れ右っ!です。
あえて、火中の栗は拾いません。
虎穴に入らずんば、虎子を得ず
なんていう言葉は
オイラの辞書にはありません。
そう、オイラは鳥猟師なのだ。
4本足は、邪道です。
なんて言っては見たものの
いわゆる「へたれ」です。
はい。。
2009-12-10 15:33:50
北上山系における山鳥の行動と、その考察 @
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お題を、こう書くと
ススキノ大学に通っていた頃の
レポート提出を思い出し
思わず「サッポロに帰りてぇなぁ」
なんて思っちゃったりする。
楽しかったなぁ、あの頃。
そんな郷愁に浸ってないで本題に突入。
ヤマドリは体の割には小さな羽だ。
「ヨクこんなんで、飛べるものだな」
と、感心するほど小さいという
謎に切り込んでみる。
小さいだけに、必死に羽ばたくので
上方に飛び上がる時の
羽音には、いつもドッキリさせられる。
ホント、心臓に悪い。
それはドビドビドビと
まるで、小太鼓を叩いているような
大きな音を立てて舞い上がる。
が、その年に生まれた、年っこは
これ程の羽音はしない。
体がヒネたオスのヤマドリより小さいし
羽自体も、ヒネヤマドリより柔らかいから
派手な羽音がしないのである。
メスのヤマドリは、更に羽音がしない。
たぶん、年っこより羽が柔らかいんだろうな。
だから、このドビドビ音がした時オイラは
極度にに緊張し、ドキドキと心臓が高鳴るのだ。
それは、年を喰った「じっぷし」以上の
大物ヤマドリ確定って、いう合図だからだ。
で、たいていの場合
年を喰ったヒネヤマドリの
たくみな遁走と、その出方は
オイラの予想を反するもので
なかなか撃ち落せないでいる。
ヤマドリの沢下りは
時速100kmとか、120kmとも
言われている。
あんなチッコイ羽根で
よくもまぁ、あんなスピードが出るよ。
不意に、そのスピードで
顔の横をスイーっと飛ばれた日にゃ
肝を冷やすなんてもんじゃない。
目にも止まらぬ速さとは、この事を言う、
その沢下りと言っても
広く開けた沢をスイーっと
しなやかに飛べる沢ばかりじゃなく
小枝や葉っぱが生い茂ってる
ブッシュだらけの沢もあるわけで
そんな所を、犬に追い詰められ
仕方なく沢下りの飛行を始めるヤマドリ。
滑空し始めて、マックススピードに
乗ったヤマドリは、ブッシュ地帯の中を
パチパチパチと音を立てながら
ブッシュに、翼がぶつかる音がしてくる。
そして、ヤマドリが飛び去った後に
雑木の葉っぱがヒラヒラと舞ったり
杉の葉が落ちてきたり
小枝までも折れて、落ちて来る事もある。
それはまるで、スキー大回転の
アルベルト・トンバみたいに
ポールをなぎ倒していくようでもある。
ヤマドリの羽根の、風を切る部分は
分厚くできている。
それは、込み入った林の中を
高速で飛び抜けるため
小枝などにぶつかっても
羽根が骨折しないように
分厚く出来ているのだと思う。
と言うような事を喋ったら
キコリのケンちゃんが
「翼の前部分が厚いと、揚力が出る」
と言った。
さすが、元ウルトラライトプレーン小僧
言うことが、いちいち含蓄。
「昔のヤマドリは漏れなく沢下りをしたもんだが
近頃のヤマドリは、横に切れてしまう事が多いなぁ」
とは猟歴30年以上の方達の嘆きが聞こえて来る。
それ程に、ヤマドリ猟に特化した犬が
少なくなってきた、って言うことだ。

オイラの生涯、獲った「じっぷし」
一組足らないのは、新築祝いにあげたから。
2009-12-12 11:04:28
北上山系における山鳥の行動とその考察、そのA
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昨日も、宴会予約が入っていて
山入りは、1時間30分に限定。
そこで、いつもなら1時間40分掛かる
コースを、どのくらいで回れるか挑戦してみた。
国道の気温表示はマイナス四℃。
相変わらず、ここは寒いね。
で、足早に山を歩き始める。
ここんところの、ハードな山歩きがたたって
現体重は57kg。
さすがに、ここまで体重が落ちると
寒さでが体が震える。
さぶ〜〜。。
早足で山を歩くと、固まっていた体も
徐々にヒートアップしてくる。
薄っすらと汗さえ出てくる。
結局、ヤマドリの反応は無かったが
20分短縮して、一時間二十分で回れた。
ん?今日は山入りの主旨がチト
違うんじゃないかと思っちまった。
で、今日この時間に、こうして、キーボードを
打ち込んでいるっていう事は
「山に行けなかったんだな」と思ったアンタは
スルドイ。
そうなんよ、宴会の準備で疲れたのもそうだが
山入りで気張ったのが効いて
足が棒なのよ。
それに、冷たい雨が降ってるし。
って、苦しい言い訳してみた。
オイラは、阿闍梨の千日回峰じゃねんだから
これからは、無理はしないことにする。
で、北上山系における山鳥の行動と
その考察、そのAに突入するぞ。
ヤマドリと漢字で書けば山鳥。
何で、山鳥なのに沢に居るのかという
謎に迫ってみる。
ヤマドリはブナの実や
ドングリの実が大好物だ。
山の斜面に落ちたドングリ等の実は
コロコロ転がって、山底を流れている
沢に落ちて集まって行く。
だから、沢筋はとっても効率の良い
食べ物の探し場なのだ。
そのドングリなどの実は
硬い殻で包まっている。
鳥には歯という代物がない代わりに
砂肝と言う、非常に強力な
筋肉組織を持った内蔵が完備されている。
砂肝と言うくらいだから
砂が入っているワケで
砂と言っても米粒くらいの大きさの
粗い砂だ。
この米粒くらいの砂だが
白い色の砂粒が、特に好みのようだ。
コレも沢で調達する。
なので、火打ち石などの
真っ白い石が転がっている所は
狙い目なのだ。
この白い砂と一緒に、ドングリなどを
ギュッギュッギュッと揉みこんで
消化し易いように細かく砕くのだ。
だから、白い砂粒は歯のようなもんだな。
画像の砂肝
この黄色い脂で覆われた
砂肝の塩焼きを振舞うと

ヤマドリの内臓をポワレにして。
砂肝も美味いのだが
脂の乗った肉もまた絶品で
シャブシャブなんかで喰ったら
そりゃもうアンタ大変だよ。
異口同音に
「ナニ、これ美味すぎる」と皆
感嘆の声を上げる。
ヤマドリのしゃぶしゃぶ。
画像じゃ分からんが、いろいろ仕掛けがしてあって
食べた方は、感嘆の声を上げるか、無口になる一品
イベリコブタは、出荷前何日か
山のドングリを食わせておいてから
出荷するらしい。
そりゃそーだよな。
ドングリしか食べない豚なんて
日本中のレストランに出回る訳がないし。
これが、世界中となれば???が付く。
ヤマドリの場合、何ヶ月にも渡って
ドングリ類を食べているので
イベリコブタなんぞ、足元にも及ばない
旨味を醸し出しているのだ。
でも真冬には
雑木林は落葉してしまい
木々の間には雪が積もり
エサとなるドングリなどを
探せなくなる。
そういう季節でも
水が流れている沢筋では
沢水の微かな水温で
周りの雪が溶けているので
沢沿いで餌を探す事が多くなる。
それと、ヤマドリは
シダ類の葉っぱが大好きで
ドングリをタラフク喰っていても
この葉っぱだけは必ずと言って良いほど
ソノウの中に入っている。
そんな冬も後半になると
沢も雪に覆われ始め
水辺のドングリなどが、雪の下に埋もれてしまい
取るにも取れない状況となるなか
シダだけは、雪が積もりにくい
沢筋の急な斜面に青々として、生えている。
あと、杉、唐松は落葉しない常緑樹だ。
だから葉っぱが傘の役目をして
林の中は雪が積もりにくいので
シダ類が豊富にあり
ヤマドリ達は、この貴重な食料に
ありつけるのだ。
と言う事は、シダ類が豊富に
生えている所は冬場の狙い目の
場所でもあるのだ。
という訳で
沢に居る時間が多い山鳥なので
オイラ的には
沢鳥と呼びたい、ビッグバードだ。
って、良くそこまで言い切れるな?って
「あたぼ〜よ。」
学者の机上の理論じゃねぇからな。
ヤマドリの狩猟期間は60日。
その間、1時間しか余裕が無い日でも
毎日欠かさず、山に通って見ての結果なのだ。
ヤマドリを追い詰めるには
その行動形態を把握しなきゃなんない。
だから
天気の推移を見守ったり
時間での出方を、計ったり
統計をとってみたりするわけだ。
毎日、山入りすると見えない何かが
見えてくる事があるし
それよりも、野生の感っていうやつですか
それが、冴えてくるのよ。
そうゆう山の中では、自分の足を使って
いろいろ考えさせられる事が多いのよ。
更には、獲ったヤマドリを解体して
何を食っているのかの食性を
逐一確認しているからね。
自然保護観察員をしている
キコリのケンチャンの兄貴は
「学者の言ってる事ほど
当てにならないものは無い」
と常日頃、言っている。
学者は学者で
「田舎もんの言う事など当てにならない」
と言っているらしい。
ゴールデンイーグルと言えば楽天じゃなく
日本最大の猛禽類、イヌワシだ。
その保護と繁殖という命題でも
最初の頃、学者達は
「森を伐採してしまうから
エサとなるヤマドリやウサギが激減し
それで、繁殖がままならいのだ」と
言っていたらしい。
しかし、キコリのケンちゃんの兄貴は
「イヌワシは草原のような開けた所で
エサとなるウサギやヤマドリを狩るので
かえって、伐採が進まない山ほど
イヌワシの繁殖が進まない」と
現場で実際に見ての事を主張したが
学者達にはまったく聞き入れてもらえず
悔しい思いをしたらしい。
ケンちゃんの兄貴は実証写真などを見せ
地道に訴えていったそうだ。
そんな学者達が納得するまでに
かなりの年月が掛かったとか。
長く掛かっても、地道に言い続けないと
「何も分かっちゃない学者」だと
ケンちゃんの兄貴は言ってるそうだ。
このお方が、キコリのケンちゃんの兄貴
とメリーさん。
早い話が、海の事は猟師に聞け
川のことは、釣り人に聞け
熊やヤマドリの事はハンターに聞け
夜のおねぇちゃん事はオイラに聞け
っつぅ事なのかな?
だから、オイラは実体験に基づいた話は
よ〜く耳を傾けるが、人の話によくある
TVからの受け売りや
本からの洗脳文の切り売り。
それとネットの情報。
これは、話半分どころか
1/4くらいにしか、あてにならないと
思っている、今日この頃なのだ。
2009-12-02 12:38:23
マイコーのダンクシュート
テーマ:ブログ
12月1日、今日も今日とて
テクテクと山入りです。
場所はもちろん、権兵衛沢と湯別沢です。
今年の当たり猟区です。
こうしてみると、食べ物が豊富な所は
間違いなくヤマドリは居ます。
いつものパターンで、権兵衛沢からです。
銀親分は、今日もヤル気満々で
暴走しがちなので、ホイッスルを吹き
呼び戻しながら
注意深く沢を上って行きます。
この沢の中ほどで、銀親分の感度が
グーンとアップします。
居ますね。
左斜面を大きく巻くようにラウンドし
オイラの方へヤマドリが飛び立つように
追い出しに掛かり、小走りに走りだします。
その時、ヤマドリがオイラの方に向かって
出ますが、残念ながらメンドリです。
でも一応、銃身を送って
「お前はすでに死んでいる」と言いながら
心の中で「バン」と言います。
構えた銃をおろしますが
今回は溜息は出ません。
それは、銀親分のラウンド芸に
惚れ直したからなのだ。
今回のラウンドは玄人筋の人が見ても
充分唸る程の猟芸でしょう。
これが「オンドリだったらなぁ」と思いながら
完璧な猟芸の一幕を見させてもらいやした。
お次は、昨日見事にリベンジを果たした
湯別沢です。
もちろん車では行きません。
歩きです。
さてと、着きましたな。
と気合を入れようとした途端
銀親分が、左斜面にササッと
上がって行きます。
こりゃ、負けてはいられません。
オヤジも銀親分に負けないように
急斜面の沢を、銀親分を確認しながら
駆け上がります。
銀親分が急に立ち止まり
頭を斜面下45度に傾げます。
そう、スタンダップ・ポイントです。
低い姿勢からのポイントは迫力が有って
もちろんカッコ良いのですが
四つ脚をピンと伸ばした姿勢から
繰り出すポイントも
これはこれでまた痺れるのだ。
低い姿勢からのポイントより
ピンコ立ちポイントの方が確実性は高い。
その先には、ヤマドリが居るはずなので
銃口を、その先の方に向けてバッキング完了です。
ヤマドリと銀親分は
呼吸の合わせ、間の取り合いしているようです。
両者の、その呼吸のリズムが崩れた時が
フラッシュの瞬間です。
ながい時間を置いて、ヤマドリが長い尻尾で
地面から立つようにして、飛び出します。
それに負けじと、銀親分がスタンダップの
姿勢から一、二歩で、地面を思いっきり蹴り出し
矢のように急斜面から
ベロを出しながら舞い踊り出ます。
宙に舞ったヤマドリと
銀親分の口先との距離は
1mは開いていたので
無理かなぁと思った時
銀親分は両前足をグンと伸ばし
ヤマドリのの背中を
両前足で叩くようにして
ヤマドリを地面に押さえ付けます。
まるで、草原を疾走する豹が獲物に
飛び掛かるような感じで
おもわず
「ビッグキャットかぁぁあ」
と叫んでしまいました。
こうして、オイラが撃つはずだった
ヤマドリは、あっけなく銀親分に
御用となります。
一猟期中に1回や2回は
セルフハンティングで
ヤマドリやカモを持って来るのだが
そのハンティングの瞬間の
現場を見る事はなかった。
今回は20mは無い近距離で
ポイントからハンティングまでの
全行程をしっかりと見さしてもらいやした。
急斜面から宙に躍り出た姿
それは正に、現代のレジェンド
ナイキのエアーマックスを履いた
マイケルジョーダンの二歩三歩と宙を
ベロを出しながら歩く
エアーウォークそのものだった。
さらに
両前足でヤマドリを地面に押し付けた様は
まさに、マイコーが見事にダンクシュートを
決めたような一幕でもあった。
そして、ヤマドリをくわえ
顔じゅう満面の笑みをたたえて
斜面を降りてきた銀親分。
オイラの足元まで来て
口にくわえている獲物を
どうだと言わんばかりに
自慢げにオイラに見せたのでした。
それは猫がネズミを捕った時
飼い主の所へ、自慢しに持って来るような
感じだったので「お前は猫か?」と
一応ツッコミを入れといてあげました。
でもまぁ結局は、オイラにせっかくの
獲物を「まて」の号令で取り上げられ
ふくれっ面になった銀親分を見て
更に、愛おしく思ったのでした。
さ、今日はワケありで午前は用足しだったので
今から、2時間勝負で出猟だ。
ちと、おもろくない 銀親分である。
2010-01-27 23:43:50
ケツ毛バーガー
テーマ:ブログ
銀親分を家に置いて、毎日鴨猟に出かけてる訳だが
オイラが朝飯を喰ってからトイレに行って
「さぁ出掛けるか」と思うと、必ず縁側の外にある
長イスの上に銀親分が乗っている今日この頃。
だから銀親分にオイラの姿を見せないように
そして目を合わさないようにコソコソと支度をする。
これがヤマドリ猟だと、体力を山で使い果たして
小屋の中で静養中、まったく姿見せず、なのだが
今は体を持て余している感があって
「今か今か」と待ちわびている。
なので、ウラウラだらだらと、車に乗り込むと
期待している銀親分に悪いので
玄関を出たら一気に車に走って乗って
ロケットスタートを決める。
それでも、銀親分の恨めしそうな顔が浮かぶ。
「ゴメンヨ、足が治ったら一緒に行こうね」と
心の中でつぶやき、鴨の乱場に向かう。
そんなオイラは一人で鴨猟をしているわけだが
銀親分が付いて来ないと、余計な指示を出さなくて
済むので、あんがい快適に鴨猟をしてたりして。
それに、100m以上ある川幅の北上川の場合
銀親分がいる場合だと
ちょいと向こう岸側にいる鴨でも撃つのだが
回収してくれるヤツが居ないとなれば
遠距離で鴨を無理して撃ちたいなと思っても
銀式鴨回収機だと25m以内の距離じゃなきゃ
用が足りないので30m以上、獲物との距離が
ある場合は、撃たない事にしている。
オイラ的に美味しく喰うか
または美味しく食わしてあげる事で
生命を奪う猟、そして釣りという遊びの中で
その獲物に対して一片の敬いと
その生命を美味しく戴いたという思いがあって
奪った命を成仏させたなと思うオイラ。
ヤマドリ猟だって、弾が当ったなと思ったら
徹底的にその後を追って、必ず手にするのだ。
ま、銀親分がいるので、100%の回収率だがね。
だから、ただただ手の届かない所にいる
鴨を撃って「ハハハ、流されちまったよ」と
プカプカと浮かんで、流れて行く獲物というのは
無意味な殺生でしかない。
それはオイラ的には、絶対許せない事なのだ。
この一人猟が良い方向に転がったのか
撃ってから、回収できるか出来ないかという
鴨には発砲しなくなった。
それで射獲率がアップしたのには
ひとりニンマリとした。
そんな野生の鴨の肉質は、ヤマドリの肉質と違い
鳥肉とは思えない鉄分をビシビシ感じられる
ワイルドな味だ。
どっちらかと言うと、4本足の生き物の味に近いが
その肉質は、とても柔らかく美味しい。
コレをカモネギで喰うと涙がチョチョ切れる。
とくに一関の「曲がりネギ」とは抜群に相性がいい。
それに、もう一つ
鴨猟に行かなきゃならない理由がある。
それはフライフィッシングに使うフライ(毛ばり)
CDC、マガモの「キュドカナール」は
フライフィッシャーマン必儒のマテリアルでも
あるのだ。
コレを直訳すると「ケツ毛バーガー」
でもこれは、お尻はお尻でも肛門と
その付近のフサフサのケツ毛では無い。
肛門の真裏側?にあって、背中の一番最後尾に
位置する鴨の脂線。
この周りに生えているフワフワの毛の事をさす。
鴨がシッポの上あたりをクチバシでモグモグしてから
体中を舐め舐めしている仕草を、良く見掛けるが
これが、脂線から脂をクチバシで搾り出して
体中に塗り、羽根が水に濡れない様にする仕草なのだ。
言ってみればスキーウエアーに吹く
「スコッチ防水スプレー」みたいなモノだ。
言っておくが、この脂線から出てくる脂の匂いは
たまらなく獣臭い。
だから、鴨のガラで蕎麦だしを取るときは
ボン尻から、この脂線にかけての部分は
バッサリと切り落とさなければ
蕎麦を一口すすっただけで、オエっとなる事うけあい。
だから、脂線付近に生えている毛は
抜群の防水性を秘めており
コレをフライ(毛ばり)にして巻くと
水面にプッカリと浮き、魚を欺く事ができるのだ。
それに、ドライフライによく使われる
コックハックルと違って、キュドカナールの
フワフワとした毛が、毛ばり自体のシルエットを
ボンヤリとする効果もあってか
ますます魚にとっては本物か偽者か
分からなくなってしまい
思わず口にくわえてしまうという
効果も期待できる、最高なマテリアルなのだ。
市販のキュドカナールでは
カルガモの毛で数多く出回っているが
これはイカンね。
マガモ以外のキュドカナールは
ハッキリ言って使いもにならない。
使ってみると分かるが、その防水性と浮力は
マガモのそれに比べたら
まったくもって比べ物にならない。
やっぱりマガモのCDCが一番なのだ。
なかでも、メスのマガモのキュドカナールは
しなやかなストークを持ち合わせているので
これをもって、最高級品と言わざるおえない。
これを採取するっていう事もあって
一人寂しくても鴨撃ちに行くのである。
上の二組のハックルが最上級の中の特上品で
一羽のマガモから一対しか取れない。
それがメスのマガモなら、もはや言う事は無い。
スケベな事をノタマウと
金額に換算したら少なくとも5000円の価値はある。
2010-01-28 23:52:21
原因と対処
テーマ:ブログ
10時に予約していた岩手大学動物病院へと向かう。
銀ちゃんの前に飼っていた「しょうちゃん」っていう
フラットコーテッドレトリバー。

骨肉種で手術をし、後ろ片足を根元から切断。
それで、骨のガンでもある骨肉種が
他の部位に転移しないようにもしたが結果
3ヶ月であらゆる箇所に転移してしまった。
最後は肺にもガンが進行し、口から白い泡を
吹きだすよになって、息も荒くなり
どうにもならなくなって獣医から
「安楽死をとるか、延命処置も出来ますが
どうしましょう」と告げられた。
オイラは迷うことなく前者を選んだ。
こうして2歳と4ヶ月で安楽死させてもらった
病院でもある。
その安楽死。
「なに笑ってんだよ、死ぬんだぞオマエは」
と、その笑いの裏にある意味が
痛いほど分かっていて
よけいに涙が出そうになる自分に
制御を効かせるように言った。
最後の注射を打つときでも
オイラの目をジッと見つめ
ニコニコと笑っていたあいつ。
そして筋弛緩の注射液が血管に移入され間も無く
あいつの目の中の
深いガーネット色の瞳が
一発の打ち上げ花火のように
パッと開いた瞬間
笑っていた顔が、急に穏やかになり目を閉じ
そして息をしなくなった。
そのくらい、陽気なヤツだったなぁと
いつ来ても思い出される病院でもある。
「キクチさ〜ん、キクチ銀さ〜ん」の呼び声で
感傷にふけっていたオイラは、現実に戻った。
緊張気味の銀ちゃんを診察台に載せ
オイラ的診断所見を述べた。
「耳は前と同じ症状なんで、外耳性膠原病?だと思う」
「足は去年の11月に同じ症状の野良犬に出合ったので
たぶん疥癬を移されたと思う」と言った。
とりあえず、足の検査。
足の罹患部の皮膚をコソゲ取り
プレパラートに載せ、顕微鏡検査。
その間中、銀ちゃんはキーンと更に緊張。
それは前に来た時、耳の傷の縫合でエライ目に
合わされていからだ。
オイラでもそうだが、楽しかった事や嬉しかった事
は鮮明に覚えているし逆に
嫌だった事も、それにおとらず覚えている。
これが単細胞の犬だったら
さらに鮮明に覚えている事だろうから。
その結果、ヒゼンダニは見当たらずなので
疥癬では無いとの事。
3本足ともに、同じ位置部分の罹患がみられるので
何が原因かは分からないが
その何かでカブレてしまい
それが悪化して化膿したと見られるという所見だった。
コレに対しての処方は
抗生物質軟膏では犬が舐めてしまうので
消毒液で患部の細菌の繁殖を抑えながら
あとは抗生物質の飲み薬で対処との事。
耳は以前と同じ症状なので、前と同じ処方で
対処するって言う事だったが
以前に発症してから3年間という間が空いている
という事に対して驚いていた。
「ふつうなら、この病気1、2ヶ月のインターバルで
発症するのだが、3年という間隔が空いての
発症は珍しい」との事で、耳の傷部分の写真撮影。
ついでに、緊張で凛々しい顔してたのが気に入られて
サービスで顔も撮影してくれた。
この耳の対処法は、副腎皮質ホルモン系の飲み薬で
抗体の暴れを止めるという事だった。
ま、どっちにしろ原因とその対処方が分かったので
ひと安心っていうところですかね。
なんだかんだと言っても一人の猟は、やはり寂しい。
はやく治って、銀ちゃんと一緒に猟をしたいものだ。
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2010-01-16 00:38:45
終わっちまったな..
テーマ:ブログ
洗い物がようやく終わった0時50分
後片付けも終わって、物置小屋の鍵を
掛けようと、勝手口のドアーを開け
濡れた手で、物置小屋のドアーを
閉めようとしたら、ピチッと指が
ドアのノブに張り付いた。
こりゃ、今晩は氷点下10度はいくなと感じ
「明日の朝一の山入りは見送り
出発は山々の気温が緩む10時だな」と決めた。
朝起きてテレビを点けると、アナウンサーが
「盛岡は氷点下10.1℃と
今期初の二ケタ台に下がりました」
と告げていた。
11月15日から始まったヤマドリ猟も
1月15日の今日で、終猟となった。
あっという間に過ぎたシーズンだった。
終わってしまった今思うと
目に焼きついたのは楽しいシーンばかり。
頭の中で次から次と、スライドショーのように
浮かんでは消える脳内テレビ。
もちろん、楽しい思いばかりではなく
悔しい思いや、後悔した思いも
有るには有るが、後ろを振り返らない
楽天的なオイラは、ちぃとも残念だった
という思いは残ってはいない。
でも、時のゼンマイを巻き戻せるのなら
また、11月に戻って、やり直したいなと思う
っていうのは、正直なところだ。
それは、ヤマドリが沢山獲れたからじゃなくて
銀親分が山々の斜面で跳梁している躍動感と
一瞬にして、その空間を支配する
迫力満点のポイント姿。
そして、目の前を一瞬にして通りすぎて行った
不死鳥かと見まごうばかりの紅い十字架。
それらがみんな、今では夢の中での事のように
思えるからだ。
今シーズン、解禁になってから
12月いっぱいまでは天候も比較的安定していて
店の仕込みさえ、立て込んでなければ
必ず山に通ったが、年が明けた途端
大雪が降りったり、ミゾレが降ったりして
7日しか山に入ることが出来なくて
モンモンとした日々を過ごした1月。
でも、銀親分には良い療養となった。
何でかって言うと
獲物の匂いを捕ると、下刈りをした
草や笹の茎が尖がっていて
危ない場所であれ、瓦礫の鋭い刃
のような沢のガレ場であれ
ところ構わず猛進するくらい
猟にはエラク貪欲な銀親分。
だから、右足を除く3本の足と
プラスしっぽと耳に、この猟期中ずーっと
怪我を負っていて、治る暇が無かったからだ。
荒れた天気も、その怪我を少しでも回復させる
良い療養日だと思う事にして、我慢した1月。
えっ「まだまだ、猟はおわっちゃいないぜよ
3月いっぱいまで猟期はあるだろう?」
って、言われてもなぁ、、、
たとえヤマドリが獲れなくても
銀親分がヤマドリの臭いを探りながら
山々の斜面を、もの凄い勢いで走り回り
ヤマドリを蹴り出すのを見ているだけでも
大満足なオイラは
「まだ鴨猟があるべ」と言われても
ちぃとも燃えないのである。
鴨猟にはイングリッシュポインターのような
鳥猟犬はあまり使いたくないっていうか
こっそりと鴨に気づかれない様に近づいて行き
射程距離内に入った所で、射獲するっていう
猟をするので、先走りする鳥猟犬は
ただ邪魔なだけだ。
どちらかって言うと、ラブラドルレトリバー
のような、オヤジの足元でウロウロしている
回収犬のほうが、使い勝手が良いっていうか
冷たい水の中でもヘッチャラなダブルコート。
そんな水鳥の回収のためだけに作られたのが
英系のメタボなラブラドルレトリバーなのだ。
和犬と違い洋犬の場合
貴族達が一つの目的の為だけに
金に糸目を付けずに作り上げさせるので
この犬種にはコレっていう風に
使役する犬の猟が細分化されているのだ。
だから、キジ猟に行くとしても
20頭近く引き連れて
その場、その場に適した犬をチョイスして
狩猟を行うのだそうだ。
もちろん、その為だけの御付き人がいて
犬を管理、繁殖させているんだそうだ。
たかが遊びでも、スケールが違うよね英国は。
だから、イングリッシュポインターに
撃ち落した野鳥を、回収させるなんていう事は
まったく想定して作り上げてはいないのだ。
あくまでも、野鳥が居る所を、特定する為だけに
作られた犬種なのだ。
これに、鴨の回収までさせてしまおう
ってんだから、日本の狩猟犬事情は
アチラさんから見れば多分
呆れてモノも言えない状態なんだろうな。
もともとイングリッシュポインターは
水に入るのを嫌がる犬種なのだが
まぁ訓練しだいでは、一回くらいは
鴨の回収はすると、日本の狩猟界では
思われている。
が、うちの銀親分に関しては
撃ち落した鴨の回収に、何回も川に喜んで入る
珍しい英ポインターなのだ。
が、地肌が見えるほど薄い毛しか
生えてないシングルコート犬種なので
昼でも氷点下のこのシーズンは
北からの川風がビュービュー吹き
そんな過酷な条件のなか
更に水温が1度とか2度しかない川の中に
入れるのは、ちょっと可愛そうって言えば
可愛そうなんだが、
本人がヤル気マンマンなので
仕方なく使っている。
そんな鴨猟は2月15日で終了となる。
そして、2月末日までは鹿だけが
獲って良い事になってはいるが
ヤマドリ猟で燃え尽きたキクチくんは
イマイチ他の猟には乗り切れないでいる
今日この頃なのだ。
2010-01-08 23:04:23
大切にしなくちゃね。。
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新年のご挨拶を兼ねて、鉄砲の師匠と
山に入った時、師匠に
「今シーズンの調子はいいの?」と聞かれ
「年子がたくさん居た去年ほどじゃないけど
11月からの運が続いていて
調子はいいですよ」と答えたら
師匠が「銀ちゃんは何歳になるんだっけ?」と
オイラ「今年の9月で7歳だす」と答えたら
「7歳かぁ、一番充実している年齢だな」
と続けて
「それは運じゃなくて、銀ちゃんの
イングリッシュポインターしての性能が
完成し、ヤマドリ猟の芸が完璧に
備わったっていう事だな」と言った。
それはそうかも知れないが
ヤマドリに出会えるチャンスがなくちゃ
たとえ質の高い猟芸を持つ犬でも
どうしようも無いのじゃないの
と思ったが、ヤマドリに出会える
チャンスが多くあっても
犬の猟芸が良くなくちゃヤマドリに
弾を撃つ事が出来ないとも言えるし
こんな事考えていると
「夜も眠れ無くなっちゃいます」
って、お前は春日三球かっ
まっ、卵が先かニワトリが先かっていう話。
2010年に入った途端、大荒れの天気が続き
山に入れる日が少しばかり削れた。
オイラの狩猟活動時間内での行動範囲は
山の雪が足のくるぶしくらいまでなら
車の機動力も合わせると6ヶ所は攻めれる。
歩数にすると1万8千歩から2万歩。
山の雪が膝カブの上くらいまで積もると
せいぜい2箇所に限定される。
まぁそれでも今年は、雪が積もる前と同じくらいか
少し落ちたかな程度に、ヤマドリとの出会いは
有るし、射獲率も落ちていない。
そんなオイラが行く猟場は
標高800mから1000mっていう所だが
雪が積もると850mから下
700mくらいまでが、好猟場となる。
ヤマドリのソノウの中身は
シダ類の葉っぱがギッシリと詰まってて
ドングリなどの木の実は見当たらない。
あったとしても、立ち枯れている草の実を
ついばんでいる程度だ。
だから、標高700mから850mの範囲で
シダの類がいっぱい生えている場所は
雪が降る前にキッチリと
押さえておかなくちゃならない。
でもさ、葉っぱの類のエサで
よくまぁ零下の寒空の下
生きて行けるものだなと思うが
ヤマドリをバラスと、ちゃんと腰周りに
黄色い脂は載っている。
そういや牛だって牧草を喰って太るんだから
納得も出来るが、あの貧相なシダで脂を
蓄えるカロリーを得られるもんだなと思う。
あんがい、オイラが思っている以上に
高カロリーな草かもしれないな、シダは。
雪が降り積もって、感じる事が一つある。
それは、南部赤松の立ち枯れた木が
湿った雪の重みに耐え切れずに
倒れているっていう事だ。
3年前、マダラカミキリが家の周りで
よく見かけるなぁと思っていたら
庭の隅で、粋な枝を伸ばしていた南部赤松の
枝が枯れ始め、去年には完璧に
枯れてしまった事だ。
マダラカミキリの発生イコール
マツノザイセンチュウ。
つまり線虫がマダラカミキリを媒体にして
松の体内で大発生したせいだ。
岩手県では県南まで北上していると
聞いていたが、もう県央、盛岡まで
来てしまったっていう事だ。
「なんで、お前如きが松を心配してるんだ?」って。
あのね、松イコール松茸
ウエッコ(本シメジ)でしょうが。
コレが食えなくなる日が
静かに忍び寄っているっていう事実
「心配で夜も眠れなくなっちゃう」のだ。
今日は久しぶりに定量。
それも「じっぷし」も混ざったという
ラッキーで嬉しい日だった。
一羽目の「じっぷし」は、銀親分が
蹴り出してくれたヤマドリの沢下りを
サクっと一発。
2羽目は、銀親分がワンワンワンワンと
うるさく吠えるので「アオ(カモシカ)を
追い詰めたな」と思ったが
「まさかアレか?」と深雪の中
猛ラッセルして行くと、やっぱりアレでした。
それは「木揚げ」
一般的には、赤毛の犬(四国犬とか紀州犬9は
ヤマドリにはキツネに見えるらしく
春から初夏、足がのろい子供を喰われている
キツネの事を、この時ばかりは馬鹿にして
木の上方、枝に止まり
高みからキツネを見下しているという。
で、鴨猟にも赤犬が良いと言われている。
それは鴨もまた、キツネが来ると遠くからでも
泳いで近づいて行き、キツネが居る岸近くで
ウロチョロして「やーい、やーい」と
馬鹿にするらしい。
コレを逆手にとって、岸辺で目立つように
赤犬を踊らして(そのように訓練する)
普段なら鉄砲の弾も届かない
遠くの鴨を呼び寄せ、射程範囲内に誘き
寄せてから撃ち獲る猟法もあるらしい。
タケダのオヤジ(鉄砲屋)曰く
「ヤマドリ猟には赤犬だ」とまで
言い切っていた。
でも、銀親分はどう見ても
キツネには見えないし。
先シーズン、見通しが利くところで
「木揚げ」をじっくりと見さしてもらった。
それは、銀親分がヤマドリに
気が付かれないように
間を徐々に詰めながら忍び寄って
いきなり襲い掛かると
慌てふためいたヤマドリは
近くの木の枝に飛び乗った。
ハイ、もちろんサクッといただきましたが。
これが、銀親分一流の「木揚げ」の猟芸だ。
鴨の場合、銀親分は
岸辺の浅瀬でくつろいでいる
鴨の群れに、猛烈なスピードで走り迫り
大ジャンプ。
そのジャンプしながら、飛び立ち遅れた鴨に
焦点を合わせ、空中捕殺したそうだ。
たまたまコレの一部始終を見ていた
キノコ採りの師匠が、対岸から走り寄ってきて
興奮気味にオイラに教えてくれた。
で、木上げの続きだが
銀親分が一本の杉の大木を見上げながら
悔しそうに吠えている。
その目線の先をゆっくりとたどって行くと
順光の陽の光が当たって
ヤマドリの紅い頭が、枝と枝のあいだから
見えています。
居鳥撃ちは(動かないで止まっている鳥)
下手に狙い込むと当たらない。
なので、ひと呼吸してから銃を構え
銃身のリブを一旦、ヤマドリの頭の位置より
上に構えてから、ゆっくりと息を吸い
今度は息を、ゆっくりと吐きながら力を抜き
ヨドミ無くスムースに銃身を落として行き
ヤマドリの紅い頭が見えてリブに載った
その瞬間、躊躇せずに一発。
バラバラと大量の杉の葉っぱと一緒にドスン。
さすが、フォーティーフォーマグナム
凄すぎます。
と言う事で、メデタク定量。

3本足と、シッポと耳を負傷。まともなのは左足一本のみ。
これもそれも、銀親分が体中の怪我を
ものともせずに、大活躍してくれたお陰。
大切にしなくちゃね。。
2010-01-12 23:00:28
だな。。
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平地では、晴れ間がのぞくが日が
続いているが、山は毎日少しづつでは
あるが、雪が降り積もっている。
膝上まで雪が降り積もると
ヤマドリの好みの食べ物が少なくなってくる。
こうなると仕方なく、イヌワシやクマタカの
襲撃を覚悟し、ヤマドリは木の上方まで
飛んで行き、ヤドリギ(木に寄生する木)の
透明で黄色い実をついばむのだ。
こうして、枝に止まった鳥が糞をして
その糞に混じっているヤドリギの
粘っこい種が枝の隙間に入り込み
コナラやミズナラの木に寄生するんだ。
このヤドリギの実を採取できるのなら
焼酎に漬けて飲んでみたい。
きっと、あの粘っこいヤツが効くと思うぞ。
アレに。。
さすがに10m以上ある木の上の匂いまでは
犬の鼻は利かない。
だから雑木林では、雑木を見上げて
ヤドリギを探し、注意深く見て
歩かなければならない。
一日一膳、沢道を開拓っていうか
雪を踏み固めに未踏の沢を
一ケ所は必ず行く事にしている。
だいたい、3回も同じ沢に行けば
自分の歩幅での、獣道が出来上がる。
コレさえ作っておけば
雪が降り積もる前と同じか
それよりチョイと多い運動量で
登って行けるので、一回目のラッセルだけを
我慢すれば、後は楽に猟が出来るってもんだ。
10日は大番沢に道を作りに行ったが
雪が積もった表面だけが
カリンと凍っていて下は粉雪状態。
こんな積雪状態が一番疲れる。
片足に体重を掛けたら、ツトンと急に足が
落ちる感覚に、自分の歩くリズムを
道に刻む事ができない。
だから疲れ方もハンパじゃなく
立ち止まりながら休み休み登っていく。
が、だんだん疲れが蓄積していく。
スノーシューを使えば楽に行けるの
だろうけど、それほどの積雪でもないし。
とりあえず「ラッセルで道を付けるんだ」
と、覚悟を決めて道を刻むのだ。
そんなの関係なく、ガンガン攻め走る
銀親分は、キッチリと仕事をこなし
蹴り出したヤマドリを沢下りさせた。
いいタイミングで「パン」と一発で
沢を転がり落ちてきたヤマドリ。
労せず、いただきま〜す。
この一羽を手にしただけで
難儀なラッセルで、ズボズボのツボ足でも
オイラの歩くペースは、俄然調子良く上がります。
現金なもんです。
ハイ。
そして一夜明けて11日の明け方
右フクラハギがキピキピと痙攣し
ギギギッと攣ってしまった。
痛いのなんのって、暫くぶりの足のツリ。
やっぱり、昨日の大番沢のラッセルは効いた。
そんな今日は江波沢を朝一で開拓です。
ここは昨日の大番沢のような
雪質ではないのが、せめてもの救い。
こいう粉雪に近い状態は許せる範囲内だ。
昨日よりはズッとズッと楽に
道を刻みながら歩きます。
江波沢の入り口を少し過ぎた付近で
銀親分が、雪を軽く漕ぎ漕ぎソーッと
「モンローウォーク」
ヤマドリの臭いが強いと
このモンローウォークのような
腰振り歩きになる銀親分。
ヤマドリの臭いが強いと言う事は
「群鳥」です。
それも3羽以上。
ヤマドリが固まって居る時の動きです。
「へへへ、朝一番で2羽定量」
なんて考えていると、オイラの心臓は
ドックンドックンと高鳴ります
右曲がりの道を過ぎた所で
銀親分が雪を蹴り出し、猛ダッシュ。
オイラも負けじと、猛ラッセル。
右手の杉林に突っ込んだ銀親分
その目の前から躍り出てくるヤマドリ。
その羽音は「パサパサパサ」
そう、メンドリです。
それも次から次と出てきます。
その度に、銃身のリブにヤマドリを
載せて行きます。
が、とうとうトビトビトビの力強い
オンドリの羽音は、聞かれずじまい。
結局8羽のメスが躍り出た
驚きの群鳥だった。
なんだったんだと落胆し、スーと心拍数が落ちた。
でも「メスがあんなに居たのだから
来シーズンは、軽く見積もっても
20羽くらいは、ヤマドリが増えるな」
と思うことにして
萎えた気持ちを立て直します。
そろそろ、行き止りです。
ここは、銀親分を付けて上っていくか
銀親分を先っ走りさせるか
迷う沢の分かれ場所。
シダが別れ沢の崖に豊富に生えているエサ場です。
ふと、登ってきた足元を見たら
ウサギのウンコが4個転がってます。
これで占います。

付けか、ゴーか、付けか、ゴーか。
よしっ!
ゴーと出たな。
で、銀親分に「ゴー」
景気良く走っていく銀親分。
こりゃ、居ますね。
ヤマドリが。
ほうらね、出たでしょう。
メンドリが、、、、、、、。
「まだまだ、油断しちゃイケマセン」
と、自分に言い聞かせ、銃身を構えていると
やっぱり出ました。
紅い十字架が、それも大物です。
大物だけに、低く沢下りをしてきます。
「沢下りは、ヤマドリが見えたら撃つ」が
基本ですが、急にその進行方向を変え
左手の林の中を滑空し始めます。
雑木の林の中、見え隠れするヤマドリに
取りあえず一発。
当たりません。
こういう場合、迎え撃つ姿勢から体を反転し
去って行くヤマドリに追い矢を掛ける
トラップ射撃の体制にチェンジする。
これが、迎え矢で失中し悔しい経験を
してきた中で導き出した
オイラなりのセオリーなのだ。
で、オイラの右脇を通り過ぎて
目の前右を下って行くヤマドリ。
こういう至近距離での射撃は
射獲率が極端に落ちるので
ある程度、そうだなぁ20mくらい
飛ばしてから発砲した方が良い。
下り坂なので、リブの5センチくらい上に
ヤマドリを載せてから発砲。
雪がない頃だと「バ〜ン」と響くのだが
雪が降り積もると、銃声は「パン」という
爆裂音の余韻が雪に吸収され乾いた音になる。
で、グラついたヤマドリ。
キレイに落ちなかったので半矢です。
が、もう一羽くらい出るんじゃないかと
スケベ心まる出しで体を又、反転し
元の位置に戻して銃を構えます。
出ませんね。
チョイと待って、銀親分が戻って来るのを
確認し、落としたヤマドリの捜索開始です。
走り降りてくる銀親分に負けないように
オイラは新雪の上をポーンポーンと
三段跳びのように跳びはねながら
坂道を勢い良く下ります。
オイラが小学校に通ってた頃
「スキー教室」なんてものが
冬の間、3回くらい
近くの岩山第一スキー場で行われた。
この日は勉強が無いのでスゲェ嬉しい日だ。
午前中は真面目にスキー教室で学ぶフリをして
お昼には、給食室のおばさんが作ってくれた
熱々の豚汁を飲みながら、冷たいオニギリ。
「熱いの」「冷たいの」を交互に食べる。
これはこれで、うまかったなぁと
降り続く雪の中。
昼ご飯が終われば、あとは自由解散なので
オイラはオフピステに落ちて
スキーを脱ぎ、この無重力三段跳びで
何回も登っては下っての、ただの「バカな子」
帰りは、スキーで車道を滑って家まで帰った。
今じゃ、絶対に有り得ない話しだ。
これが高校になるとバイクに変わる。
タイヤにチェーンを巻いて
その頃には既にスキー場として
使われなくなった、岩山第一スキー場の
頂上まで車道を上って行き
駐車場まで着くと、普段ならガードレールで
斜面に降りられないようになっているが
雪が積もると、駐車場を除雪した雪が
山となりガードレールを覆ってしまう。
除雪された雪は固く締まって
間単にバイクで上がって行ける。
だから、普段なら降りられないゲレンデに
降りられるのだ。
閉鎖されたゲレンデは
スキーなどで圧雪されていない新雪のまま
2mちかく積もっている。
ここを雪に埋まることなくバイクで
降りるには、かなりのスピードがいる。
もし万が一止まったら、雪の中にバイクが
埋まってしまい、春の雪解けまで
待つしかない、デンジャラスゾーンだ。
除雪された山の上に登り
バイクのギアを3速に入れ、クラッチを繋ぎ
アクセル全開で、滑り降りるように
ロケットスタート。
フロントタイヤが雪に突き刺さらないように
リアタイヤに全体重を載せ
S字を描きながら軽快に下り降りる。
前タイヤから雪煙がたち、エンジンから伸びた
エキゾーストパイプに、その雪煙がぶつかり
ジュワっとか言わせながら
新雪をくだる爽快感は
たまらなかったエクストリームバイク。
そのくらいオイラは、雪の下り坂を見ると
ポポポーンと駆け出したくなるのだ。
ヤマドリが落ちて行った急な下り坂
それも膝カブくらいの深さの新雪は
絶好の無重力三段跳びポイント。
蒼いウサギになった気分で
ポーンポーンと跳び落ちるこの感覚
たまりませんな。
きっと、雲の上を走れたら
きっと、こんな気分なんだろうなぁ。
プラス、撃ち落したヤマドリの回収となれば
なおさらルンルンルンで、エアウォーク。
スピードがグングン上がります。
スピードを出し過ぎたオイラは
ヤマドリの足跡を途中で見失しなってしまった。
どうやらヤマドリが隠れた場所を
通り過ぎてしまったようだ。
後ろを振り返ると、笹薮が雪の重みでしなって
ドーム状になった奥に逃げ込んだヤマドリ。
それを自慢の鼻で突き止めた銀親分が
ドームの奥にガサガサと突っ込み
見事にヤマドリを、引っ張り出してきた。
この受け取ったヤマドリ。
ムム、なんかシッポが長いです。
勘定してみます。
いち、に、さんし・・・じゅう、じゅういち。
ををををっと「じゅういっぷし」
出たぁ〜〜〜〜〜っ。
なかなか「じっぷし」から抜け出れないでいたが
ついに「じっぷし」超え達成。
ながかったなぁ、ココまでくるには。
お次は「じゅうにっぷし」めざし
猶予はあと三日。
だな。。
2010-01-12 23:00:28
だな。。
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平地では、晴れ間がのぞくが日が
続いているが、山は毎日少しづつでは
あるが、雪が降り積もっている。
膝上まで雪が降り積もると
ヤマドリの好みの食べ物が少なくなってくる。
こうなると仕方なく、イヌワシやクマタカの
襲撃を覚悟し、ヤマドリは木の上方まで
飛んで行き、ヤドリギ(木に寄生する木)の
透明で黄色い実をついばむのだ。
こうして、枝に止まった鳥が糞をして
その糞に混じっているヤドリギの
粘っこい種が枝の隙間に入り込み
コナラやミズナラの木に寄生するんだ。
このヤドリギの実を採取できるのなら
焼酎に漬けて飲んでみたい。
きっと、あの粘っこいヤツが効くと思うぞ。
アレに。。
さすがに10m以上ある木の上の匂いまでは
犬の鼻は利かない。
だから雑木林では、雑木を見上げて
ヤドリギを探し、注意深く見て
歩かなければならない。
一日一膳、沢道を開拓っていうか
雪を踏み固めに未踏の沢を
一ケ所は必ず行く事にしている。
だいたい、3回も同じ沢に行けば
自分の歩幅での、獣道が出来上がる。
コレさえ作っておけば
雪が降り積もる前と同じか
それよりチョイと多い運動量で
登って行けるので、一回目のラッセルだけを
我慢すれば、後は楽に猟が出来るってもんだ。
10日は大番沢に道を作りに行ったが
雪が積もった表面だけが
カリンと凍っていて下は粉雪状態。
こんな積雪状態が一番疲れる。
片足に体重を掛けたら、ツトンと急に足が
落ちる感覚に、自分の歩くリズムを
道に刻む事ができない。
だから疲れ方もハンパじゃなく
立ち止まりながら休み休み登っていく。
が、だんだん疲れが蓄積していく。
スノーシューを使えば楽に行けるの
だろうけど、それほどの積雪でもないし。
とりあえず「ラッセルで道を付けるんだ」
と、覚悟を決めて道を刻むのだ。
そんなの関係なく、ガンガン攻め走る
銀親分は、キッチリと仕事をこなし
蹴り出したヤマドリを沢下りさせた。
いいタイミングで「パン」と一発で
沢を転がり落ちてきたヤマドリ。
労せず、いただきま〜す。
この一羽を手にしただけで
難儀なラッセルで、ズボズボのツボ足でも
オイラの歩くペースは、俄然調子良く上がります。
現金なもんです。
ハイ。
そして一夜明けて11日の明け方
右フクラハギがキピキピと痙攣し
ギギギッと攣ってしまった。
痛いのなんのって、暫くぶりの足のツリ。
やっぱり、昨日の大番沢のラッセルは効いた。
そんな今日は江波沢を朝一で開拓です。
ここは昨日の大番沢のような
雪質ではないのが、せめてもの救い。
こいう粉雪に近い状態は許せる範囲内だ。
昨日よりはズッとズッと楽に
道を刻みながら歩きます。
江波沢の入り口を少し過ぎた付近で
銀親分が、雪を軽く漕ぎ漕ぎソーッと
「モンローウォーク」
ヤマドリの臭いが強いと
このモンローウォークのような
腰振り歩きになる銀親分。
ヤマドリの臭いが強いと言う事は
「群鳥」です。
それも3羽以上。
ヤマドリが固まって居る時の動きです。
「へへへ、朝一番で2羽定量」
なんて考えていると、オイラの心臓は
ドックンドックンと高鳴ります
右曲がりの道を過ぎた所で
銀親分が雪を蹴り出し、猛ダッシュ。
オイラも負けじと、猛ラッセル。
右手の杉林に突っ込んだ銀親分
その目の前から躍り出てくるヤマドリ。
その羽音は「パサパサパサ」
そう、メンドリです。
それも次から次と出てきます。
その度に、銃身のリブにヤマドリを
載せて行きます。
が、とうとうトビトビトビの力強い
オンドリの羽音は、聞かれずじまい。
結局8羽のメスが躍り出た
驚きの群鳥だった。
なんだったんだと落胆し、スーと心拍数が落ちた。
でも「メスがあんなに居たのだから
来シーズンは、軽く見積もっても
20羽くらいは、ヤマドリが増えるな」
と思うことにして
萎えた気持ちを立て直します。
そろそろ、行き止りです。
ここは、銀親分を付けて上っていくか
銀親分を先っ走りさせるか
迷う沢の分かれ場所。
シダが別れ沢の崖に豊富に生えているエサ場です。
ふと、登ってきた足元を見たら
ウサギのウンコが4個転がってます。
これで占います。

付けか、ゴーか、付けか、ゴーか。
よしっ!
ゴーと出たな。
で、銀親分に「ゴー」
景気良く走っていく銀親分。
こりゃ、居ますね。
ヤマドリが。
ほうらね、出たでしょう。
メンドリが、、、、、、、。
「まだまだ、油断しちゃイケマセン」
と、自分に言い聞かせ、銃身を構えていると
やっぱり出ました。
紅い十字架が、それも大物です。
大物だけに、低く沢下りをしてきます。
「沢下りは、ヤマドリが見えたら撃つ」が
基本ですが、急にその進行方向を変え
左手の林の中を滑空し始めます。
雑木の林の中、見え隠れするヤマドリに
取りあえず一発。
当たりません。
こういう場合、迎え撃つ姿勢から体を反転し
去って行くヤマドリに追い矢を掛ける
トラップ射撃の体制にチェンジする。
これが、迎え矢で失中し悔しい経験を
してきた中で導き出した
オイラなりのセオリーなのだ。
で、オイラの右脇を通り過ぎて
目の前右を下って行くヤマドリ。
こういう至近距離での射撃は
射獲率が極端に落ちるので
ある程度、そうだなぁ20mくらい
飛ばしてから発砲した方が良い。
下り坂なので、リブの5センチくらい上に
ヤマドリを載せてから発砲。
雪がない頃だと「バ〜ン」と響くのだが
雪が降り積もると、銃声は「パン」という
爆裂音の余韻が雪に吸収され乾いた音になる。
で、グラついたヤマドリ。
キレイに落ちなかったので半矢です。
が、もう一羽くらい出るんじゃないかと
スケベ心まる出しで体を又、反転し
元の位置に戻して銃を構えます。
出ませんね。
チョイと待って、銀親分が戻って来るのを
確認し、落としたヤマドリの捜索開始です。
走り降りてくる銀親分に負けないように
オイラは新雪の上をポーンポーンと
三段跳びのように跳びはねながら
坂道を勢い良く下ります。
オイラが小学校に通ってた頃
「スキー教室」なんてものが
冬の間、3回くらい
近くの岩山第一スキー場で行われた。
この日は勉強が無いのでスゲェ嬉しい日だ。
午前中は真面目にスキー教室で学ぶフリをして
お昼には、給食室のおばさんが作ってくれた
熱々の豚汁を飲みながら、冷たいオニギリ。
「熱いの」「冷たいの」を交互に食べる。
これはこれで、うまかったなぁと
降り続く雪の中。
昼ご飯が終われば、あとは自由解散なので
オイラはオフピステに落ちて
スキーを脱ぎ、この無重力三段跳びで
何回も登っては下っての、ただの「バカな子」
帰りは、スキーで車道を滑って家まで帰った。
今じゃ、絶対に有り得ない話しだ。
これが高校になるとバイクに変わる。
タイヤにチェーンを巻いて
その頃には既にスキー場として
使われなくなった、岩山第一スキー場の
頂上まで車道を上って行き
駐車場まで着くと、普段ならガードレールで
斜面に降りられないようになっているが
雪が積もると、駐車場を除雪した雪が
山となりガードレールを覆ってしまう。
除雪された雪は固く締まって
間単にバイクで上がって行ける。
だから、普段なら降りられないゲレンデに
降りられるのだ。
閉鎖されたゲレンデは
スキーなどで圧雪されていない新雪のまま
2mちかく積もっている。
ここを雪に埋まることなくバイクで
降りるには、かなりのスピードがいる。
もし万が一止まったら、雪の中にバイクが
埋まってしまい、春の雪解けまで
待つしかない、デンジャラスゾーンだ。
除雪された山の上に登り
バイクのギアを3速に入れ、クラッチを繋ぎ
アクセル全開で、滑り降りるように
ロケットスタート。
フロントタイヤが雪に突き刺さらないように
リアタイヤに全体重を載せ
S字を描きながら軽快に下り降りる。
前タイヤから雪煙がたち、エンジンから伸びた
エキゾーストパイプに、その雪煙がぶつかり
ジュワっとか言わせながら
新雪をくだる爽快感は
たまらなかったエクストリームバイク。
そのくらいオイラは、雪の下り坂を見ると
ポポポーンと駆け出したくなるのだ。
ヤマドリが落ちて行った急な下り坂
それも膝カブくらいの深さの新雪は
絶好の無重力三段跳びポイント。
蒼いウサギになった気分で
ポーンポーンと跳び落ちるこの感覚
たまりませんな。
きっと、雲の上を走れたら
きっと、こんな気分なんだろうなぁ。
プラス、撃ち落したヤマドリの回収となれば
なおさらルンルンルンで、エアウォーク。
スピードがグングン上がります。
スピードを出し過ぎたオイラは
ヤマドリの足跡を途中で見失しなってしまった。
どうやらヤマドリが隠れた場所を
通り過ぎてしまったようだ。
後ろを振り返ると、笹薮が雪の重みでしなって
ドーム状になった奥に逃げ込んだヤマドリ。
それを自慢の鼻で突き止めた銀親分が
ドームの奥にガサガサと突っ込み
見事にヤマドリを、引っ張り出してきた。
この受け取ったヤマドリ。
ムム、なんかシッポが長いです。
勘定してみます。
いち、に、さんし・・・じゅう、じゅういち。
ををををっと「じゅういっぷし」
出たぁ〜〜〜〜〜っ。
なかなか「じっぷし」から抜け出れないでいたが
ついに「じっぷし」超え達成。
ながかったなぁ、ココまでくるには。
お次は「じゅうにっぷし」めざし
猶予はあと三日。
だな。。
2010-01-05 00:09:26
SUZUKI
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正月早々、車の車検を受けに行ってきた。
ユーザー車検一式合計66000円也。
去年のパジェロミニは軽自動車で
市の管轄だが、普通車は国の管轄だ。
なので、車検もチョイとだけ面倒っちい。
取りあえず「前車検」で突入する事にする。
オイラの車は、平成3年式のノマド。
約20年前に生産された車だ。
オイラの回りだけかも知らんが
「スズキの車は壊れないから長く乗れる」
っていう定評だ。
それを身をもって証明しているような車だ。
一応、ヘッドライトの光軸だけは
調整をしたが、他はまったく手を付けずに
挑戦してみる。
仕事始めの役所はまったくもって暇で
「やべぇ〜な」と、思った。
お役人は暇だと、オイラみたいな素人筋を
イジメにかかるからだ。
普段だと、タイヤを留めているナットも
カンカンカンと、2,3個叩くだけで
終わりだが、暇だと全タイヤ20っ個の
ナットを調べる。
まぁ、これが本当の検査なんだろうけどね。
結局、このご時勢だからか
昔のような陰湿なイジメは皆無。
なんたって、面と向かって喧嘩を売れず
何かあるとスグにネットに泣き付き
書き込むビビリ野郎のクセに
他人の中傷だけはイッチョ前っていう
ヤカラがはびこっている世の中だからな。
ちょいとでも気に食わない事すると
ワールドワイドウェブにさらし首っていう時代。
15歳の春、最初に買ったバイクが
「スズキK50S」っていう
おっさんバイクをスポーツタイプに
無理くりリファインしたバイク。
原付のクセにタンデムシート仕様っていう
まか不思議な原チャリ。
これが、あのスズキの名車「ハスラー」に続く
原点でも有るのだけに、50ccクラスの
モトクロスには、このK50Sの改造車が
いっぱい出ていた。
オイラもこのK50Sを散々乗り回した後
ナンバーを外し、フライホイールを外し
エキゾーストチャンバーを特注して取り付け
タイヤをキャラメルタイヤに替え
ハンドルも替えて、エンジンポートも研磨し
草モトクロスで勝負をしていたもんだった。
これを旧専売公社の近くにあった
谷藤自転車から中古車5000円で買ったのが
バイクの事始めというか
スズキとの付き合い始めだった。
「15歳って免許取れたっけ?」ですよね。
もちろん、取れません。
これがまた無免許で半年ほど
乗り回していたんだな。
それも、手作りのナンバープレートを付けて。
いまじゃ考えられないね。
土曜の午後、昆虫網をバイクの横に付けて
名乗沢のオオムラサキを目指して
軽快にバイクを飛ばしていたキクチ少年。
その途中にある交番の前を通としたその時
運悪く、警察官が出てくるところ
その警察官は手を横に上げて
「止まれ」の合図をしやがった。
オイラはトッサに、アクセルを緩めて
止まる振りをして、交番から出てきてた警官の
警戒心を緩める事にした。
想定通り、警官は気を緩めた。
十分引き付けて置いてから
その緩んだ瞬間を突き
アクセルを思いっきり全開にした。
「ブゥオオオオーッ」と排気煙を
撒き散らしながら逃走したその背後で
「ごらぁーー止まれって言ってんだよっ!!」
っていう怒鳴り声がした。
心臓がドッキドキで
アクセル全開のキクチ少年は
左にカーブを切りながら、橋を渡ろうとしたが
このスピードでは、カーブを曲がり切れません。
橋の欄干にゴツゴツゴツとぶつかって転倒。
K50Sの特徴あるテンデムシートが
吹っ飛んで転がって行った。
オイラは、橋の欄干とバイクのステップに
挟まれて、右足首を捻挫。
三角紙も散らかった。
でも、昆虫網は無事だった。
ボボボボッと排気音を立てて
倒れているバイクを起こし
スタンドを掛け、シートを拾って
取りあえず、バイクのフレームの上に乗っけて
三角紙を集めてまた、逃走したのであった。
その橋を渡って行った方向に
同じ山岳部の同級生の家があったので
そこに避難し、バイクを隠してもらって
オイラはビッコを引きながら
家に帰ったのだった。
ちなみにその当時、バイクはヘルメットを
被らなくても良い時代だった。
ナナハンでも。
それから始まるバイク遍歴は
数え切れないほど乗り回し
もちろん、SUZUKIハスラー250にも乗ったし
SUZUKIのフラッグシップ GT750にも乗った。
45歳の春
ファンティック370でバイクライフに
終止符を打った。
それほどバイクがすきだったから
ススキノ大学とも呼ばれていた
ジタンに入ったのだ。
18の秋、ジタン直営の教習所で
車の免許を5万円で取った。
(やすかったねぇ当時は)
もちろん、親に車をねだった。
「軽自動車、10万円までなら出す」
と父は言った。
ようやく見つかったのが
「スズキフロンテ360」っていう軽自動車。
その当時の軽自動車には「車検」って
言うものが、まだ無かった時代だ。
これを8万円で岩手スズキから買った。
これでススキノ大学が有る、札幌
盛岡間を何回も往復した。
この車の欠点は空冷リヤエンジン
リヤドライブなので、暖気っていうものが
まったく無いに等しい車。
札幌の冬には辛かった。
だから恐ろしい事にガソリンを燃やして
暖気を取るシステム(ストーブ)が
オプションで有ったほどだ。
そんなものが無いオイラの車
冬に乗る時は防寒着を着込まないと
乗ってられない。
もちろん手袋と、しょうちゃん帽子もいる。
それと、デフロスタースプレーっていう
窓に張り付いた霜を取るヤツは常備品だ。
あのスプレーを窓に吹きかけた時の
甘い匂いは、いまだに鼻の奥に残っている。
こんな寒い思いをしていても若かった分、
女の子と藻岩山に行って
リクライニングしない固定シートで
○○○したりして、楽しかったなぁ。
このフロンテで、流氷を見に北見の
瑞穂に実家がある堤くんとドライブした。
根室のアイスバーンでガガガッーーと
音がして、エンジンが停止した。
なんと道にエンジンが落ちたのだった。
あん時はビックリしたなぁ。
あの当時の車は、サスペンションが折れたり
エンジンが落ちないにしろ、マフラーなんかは
簡単に道に落ちていたものだった。
結局、堤くんちは整備工場だったので
A−1ボルトっていう、鬼強い黒いボルトで
ガッチリ固定してもらったが
運転していると、室内にエンジンの振動が
A-1ボルトを通してモロに響き
うるさくてしょうがない車になった。
卒業して、岩手トヨペットに入社した。
当然の事だが、かっこ悪いコロナとか
マークUとかに乗らされ、おもしろくもなく辞めた。
その後ライトエースをバニング仕様にしたりして
乗りまわしたが、すぐに東京に修行に出たので
車とは縁が切れた。
修行が終わり、盛岡に戻って店を開く時
店に金をつぎ込んだので貧乏人。
そこで買ったのがスズキジムニー。
まだ4サイクルエンジンになっていない
2サイクルエンジンのヤツを買った。
最高時速が、煙をモウモウと吐きながら
ようやく75kmだ。
車体がまだ小さいままの規格だったので
胃の中にモノを入れて山道を運転すると
縦揺れや横揺れ、振動が激しくて
「ゲェー」したもんだった。
でも、その走破性はビックリもんで
それこそ「えっー」みたいな
階段を登ったり
「げぇー」みたいな
崖を登ったりして
同乗者をビビらせて遊んでいた。
そうゆうスズキ流れがあって
今乗っているのが2台めになる
初代ノマドだ。
ジムニーほどの走破性は無いが
他のRVより車格が小さいので
道なき道を行く山道での使い勝手がすこぶる良い。
今のノマドが壊れてしまっても
初代ノマドを探して乗ろうと思っているほどだ。
道なき道を行くんで、側面ガスガスのノマド。
コレじゃ新車では、車は買えまへんな。。
2010-01-02 17:45:04
再々じっぷし
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元旦は吹雪。
こんな日はヤマドリは物陰に隠れて
息を潜めて天敵に感づかれないように
ジッとして、吹雪をやり過ごしている。
という事はヤマドリの臭いが無いのと同じなので
犬の嗅覚が人間の2000倍といっても
無いものはしょうがないので
家の中でジッとしてようかなと思ったが
北上川の鴨でも獲って、雑煮の種にしようと
銀親分を置いて出掛けた。
が、何もさえぎるものが無いだった広い川原は
猛吹雪で大変な事になっていて
鴨の姿も視界が悪すぎて何も見えません。
とっととケツをまくって、スゴスゴと帰った。
明けて元旦二日目
お天道様が輝く、これぞお正月といった天気。
さーてと、一発かましますか。
山は思っていたほど、雪が積もっていません。
でも、アイスバーンの上にサラサラの粉雪が
降り積もったので、超合金スパイクピン搭載の
「岩礁55」といえども、歯が立たず
足裏で蹴り上げるトラクションが
地面に伝わらず、だんだん体力が奪われ
バテバテになってきます。
体は辛いが、オイラの感だけは冴え渡っているが
向井の沢でヤマドリを2羽見るも雌鳥。
猫底沢はでも、雌鳥。
雄鶏はどこに行ったのでしょう。
急に国見沢に胸騒ぎがします。
こゆう時は、必ずヤマドリが出ます。
これが、毎日っていうほど山に通っていると
考えなくても、ピンと来る「山感」
っていうヤツが働くのです。
マジな話、帽子を被らなくなってから
この「山感」っていうヤツが
恐ろしいほど浮かび、それが当るのです。
オイラに限らず人間の前頭葉は
グーグルアースなみの探査解像機能を持っているらしい。
だから人間が持っている野生を生き抜く為の
本能を帽子で隠しちゃイカンのだな。
たぶん全裸でやったら、もっとスゴイ事になりそうだが
そこまでヤル勇気は持ち合わせていない。
さて、国見沢です。
ここで嫌な予感がします。
なので、小便を垂れてから登ることにします。
銀親分の動きに、神経質なものが出ています。
ヤマドリ確定の動きではないのですが
極わずかな、無いに等しい薄い臭いがあるのでしょう。
オイラが笹薮を刈り払い、イバラを切り倒し
汗水流して作った「お立ち台」までは
銀親分の動きを制して「つけ」で上がっていきます。
途中、何度もオイラを追い越そうとしますが
藪からの国見沢は、オイラが主導権を取って
上がるのが一番いい、攻め方だからしょうがない。
お立ち台が見えたので「よし」で銀親分を解き放ちます。
笹薮に突っ込んで行った銀親分の姿はマッタク見えません。
このお立ち台には、ヘソ上の高さで
銃身を置く台を作っているので
長い時間、据銃に移る体制で待っていても
まったく、両腕には負担が掛からない。
っていう事は、それだけ集中力を
長く保てるっていう事にも繋がる銃身置き台なのだ。
人でも何でも、長く待っていると
尿意をもよおすオイラなのだが
そこはチャンと、国見沢の入り口で
用を足して置いたので
完璧なバッキング体制で網を張っておける。
そーだな15分くらい待ったかなぁ
って、山の中での15分って
町なかでの30分に相当する待ち時間に感じるんだが。
鮮やかな紅をまとったヤマドリが飛来します。
しかし、オイラの事はマッタク目に入ってません。
そこは、沢を縦に切り裂くように
真ん中に馬の背のようにこんもりと盛り上がっていて
高さが6m長さが20mくらいある
小山のような地形だ。
沢下りのヤマドリが100っ羽中
99羽が舞い降りる着地地点でもあるのだ。
その馬の背の上流先端に位置して
この沢の左斜面上方6mの所に作った「お立ち台」は
着地の事しか頭に無いヤマドリを完璧に把握できる
スペシャルな監視棟でもあるのだ。
こういう「お立ち台」は、他にも2箇所持っているが
ここまで作り込んだお立ち台ではない。
コレはオイラにとって、大事な財産でもある。
サクっと仕留めたヤマドリは、またもや羽折れ。
呼び戻しのホイッスルを吹いて、銀親分を呼びますが
かなり上流でヤマドリを追い出したのか
なかなか戻ってこない。
しばらくして戻ってきた銀親分。
ゼイゼイ言ってます。
バ〜ンという銃声を聞いているので
銀親分の目は、狂気をはらんで吊りあがってます。
指をさし「いけ」と言うと
猛然と馬の背に突っ込みますが
すぐに降りてきて、沢筋を猛スピードで下ります。
負けじとオイラも下ります。
半矢の手負いヤマドリは、定石通り沢を下ります。
30mほど下った所で、銀親分のがっちりポイント。
完璧にヤマドリを押さえ込んだようです。
そこは、雪の重みで倒れこんだ藪が重なり
奥深いホコラのようになっています。
「よし」で突っ込ませた銀親分は
なんなくヤマドリ捕獲完了。
オイラの目の前に置いたヤマドリは気を回復して
遁走を初めたが、銀親分の前では逃げ延びるのはムリ。
こうして獲った2010年の初ヤマドリは
「じっぷし」で、1.3kgの大物。
11月からのラッキー運は、まだ続いていたのね。
こりゃ〜、新年早々 縁起が良いわいな。
2010-02-05 23:44:15
5マイナス1=クマタカ
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オイラは極端な冷え性だ。
どのくらい冷え症かと言えば
8月の真夏でも、朝5時半に家を出て
鮎釣りにと川に急ぐ車中
ヒーターをガンガン炊いているって
言うくらい冷え性なのである。
だから、一緒に乗っている釣り友が
「アロハ着て短パン、ゾウリを履いて
真夏にヒーターは無いだろ」って
汗をかきかき文句を言うが
熱帯夜なんていう日が無い盛岡周辺は
真夏でも朝は冷え込みがきつく寒いのだ。
特に足元がダメで、狩猟の防寒対策の装備には
深いコダワリがある。
まず、ボクサーパンツの上から
化繊のパンティーストキングを履き
桐灰の「冷えない不思議な靴下」を履き
その上から、ゴアテックスのオーバーソックスを
更にその上から3mm厚のネオプレーンの
長靴下を履くのだ。
そして、膝カブにはニーパットを巻く。
この状態から、420デニールのブッシュパンツを
履いてから、岩礁55のスパイク防寒ブーツを履くのだ。
これでもかと言うくらい防寒対策しても
やっぱり足元から冷えてくるのだ。
この装備のなかで一番最初に破れてくるのが
3mm厚のネオプレーンの靴下だ。
これはワンシーズンも持たない。
って、これは山歩きには適さない素材なので
文句も言えないのだが。
今シーズンも、ネオプレーンの靴下を
一足ダメにした。
乱雑なオイラの部屋で、このダメになって
捨てようと思っていたネオプレーンの靴下。
充分はきこなした分
オイラの足の形そのものになって転がっている。
その足の甲から足首そしてスネまでの
キレイなくの字の曲線を
ナントはなしに見ていたら、ハッと思いついた。
それは銀ちゃんの後ろ足、手首からカカトにかけての
角度が同じぁないかと気付いたのだ。
「そうだ、銀ちゃんの足首辺りをガードする
リストバンド、これで作ってみよう」
とひらめいたのだ。
何が原因かは分からないが、赤くただれてしまい最悪
化膿してしまうこの皮膚病。
雪がちょいと深い所を歩かせると
さらに赤く腫れ上がる。
それを無視して、無理に歩かせると
本人はまったく痛い素振りは見せないのだが
血が滲んでくるのだ。
これなので、この部分をテーピングして
歩かせるのだが、犬の後ろ足首に当たる部分は
急な角度が付いていいるし
さらに、この部分の可動運動量が激しいと来ている。
だからガードのため、きつくテーピングすると
ビッコを引いた歩きになるし
反対に緩く巻くと、その運動量に付いていけず
すぐにユルユルと外れてしまうっていう
厄介な箇所でもある。
だから今期の鴨猟を諦め、家でジッと療養させて
いるのだが、恨めしそうな顔を見ると
つい、鴨猟に連れて行きたくなるのは親心。
2回ばかし連れて行ったが、やはり足首のただれは
悪くなるばかりだったので、どんな顔をされても
自粛していたのだが
これが有ればいんじゃな〜いと
さっそっく、壊れたネオプレーンのソックスを
大きめにカットし、コニシの強力ボンドで
カットした側面を張り合わせます。
「盛岡は今朝マイナス12.4℃を記録しました」
っていうテレビの気象情報。
昼間でも真冬日の今日、ゆっくりと寒さが緩む
11時過ぎに出発です。
銀ちゃんを迎えに行くと
「あれ?」みたいな顔をしてます。
首輪から鎖を外してやると、いつもなら面倒くさそうに
オイラの後を付いてくるのだが
今日はよっぽど嬉しいのか、先頭に立って走り
車の荷台に積んであるバリケンに飛び乗ります。
ヤル気マンマンです。
北上川に着いて、さっそくネオプレーンの
リストガードを銀ちゃんに履かせます。
大きめにカットし作ったので、ガフガフですが
入り口と出口をガムテープで押さえ付けると
想定して作ったのでガフガフでも問題なし。
歩かせてみると、後ろ足用のリストバンドは
ドンピシャりの角度で収まっています。

というわけで、折爪川合流点から攻めます。
ここはネギ畑と北上川を挟んで
堤防が築かれているので
騒がしくしながら歩いていっても
まったく鴨に気づかれないポイントです。
堤防の付け根で、銀ちゃんに「待て」を掛け
待期させます。
堤防に上がると、その向こうが北上川です。
その岸際には、柳木が生い茂っているので
その切れ目から、鴨を狙う事になるんだが
鴨の気配がまったくありません。
「よし」の号令で銀ちゃんを呼び
川岸の柳のブッシュを捜索させます。
すかさずポイント。
さらに4,5歩進んでガッチリとポイント
決まりましたね。
ガサッという音とともと、マガモの群れが
ガァガァと柳のブッシュからいっせいに泳ぎ出てきます。
相手が白黒の犬だと馬鹿にして飛び立ちません。
そのふざけた野郎どもに3連発。
プッカリと浮かんだのが2羽のマガモ。
久しぶりの銃声を聞いた銀ちゃんは
マイナス3℃の気温の中、果敢に川に入り
次々と鴨を回収です。

これまた久しぶりの獲物を口にしたのか興奮し
カミカミしはじめたので
「まて」を掛け、獲物を血抜きをして
レジ袋の中に収め、雪を堀りその袋を埋めて
冷蔵保存し、帰りに回収です。
つぎは、小友川合流点を目指して歩き始めます。
途中、タヌキを追い出した銀ちゃん。
「ダメダメ、四足は」と声を掛け、また歩き出します。
ここでタヌキを撃ち取ると「タヌキも追って良いのだな」
と、刷り込まれてしまうので
絶対に四足には、弾を掛けてはいけないのだ。
我らは、鳥猟一本に絞った鉄砲ブチなのだ。
小友川合流点です。
ここは先ほどと違って、さえぎるモノが無いので
静かに川原に下りていきます。
が、向こう岸をコガモの群れが飛んで行きます。
「あ〜ぁ、ダメか」と、溜息を付きならがら
川原に下りると、マガモの群れがいっせいに
下流40mの所から飛び立ちます。
すかさず、その飛びだった群れに速射3連発。
3羽がボトンボトンボトンと落ちます。
が、チョイとばかし速い流れになっている箇所なので
すぐさま、銀ちゃんに指示を出し回収させます。
一羽目をくわえて岸に上がった銀ちゃんに
「ほれっ、も一羽」と、指を差し回収させます。
その間に、持ってきた鴨の首根っこにナイフを入れ
心臓部を踏み付け圧死させ血抜きです。
そうこうしている間に、2羽目を口にくわえて
こちらに向かって泳ぎ出した銀ちゃん。
一羽目をそのまま雪の上に放置し
2羽目回収の鴨を受け取り
ズンズン流れて去って行く3羽目の鴨回収を指示します。
泳ぎ出した銀ちゃんを見ながら2羽目の処理です。
コレもまた、雪の上に放置し3羽目の鴨をくわえて
岸に上がってきた銀ちゃんから鴨を受け取って
血抜きの処理です。
陸に上がった銀ちゃんは、雪原に体を
こすり付けるように転げ回ってます。
たぶん、氷温に近い川に3回も入って
体の表面が痒くなったのじゃないのかなぁ。
さあぁてと、後の二羽を回収に戻るとしますか。
2羽目をレジ袋に詰めたところで
熊鷹がオイラの背後からシューっと音も無く滑空し
回収しようとしている3羽目めがけて
舞い降ります。
くそっ!熊鷹め
「行けっ」と、銀ちゃんに号令を掛け
熊鷹の奪取を阻止しようとしますが
熊鷹は鴨を掴んだまま、悠々と舞い上がり漁夫の利。
オイラは悔しくて地団太を踏みます。
銀ちゃんも悔しくて、ワンワンワンと吠えます。
どっかで見てんだよなぁ、あいつ等は。
案外、鉄砲担いだ人間を見てるのかもしれないな。
アイツの後を追うと、食べ物にありつけると。
車に戻り、ネオプレーンのリストガードを外してみると
炎症を起こしている部分は、まったく異常なし。
リカバリー成功。
こうして5羽マイナス一で、4羽を手にしたチーム銀
遅まきながら、鴨猟に再起動完了です。
オレ様が居れば、ホレこの通り。
2010-02-10 14:40:22
レトリーバー
テーマ:ブログ
というワケで、今日2月15日。
血沸き踊る狩猟期間が終ったんだが
オイラの中では1月15日のヤマドリ禁猟をもって
とっくの昔に狩猟は終っていた。
面白くて、面白くて、あっという間だったなぁ
ヤマドリを追っていた2ヶ月間
まるで夢の中で遊んでいるような日々だった。
だから、その後の鴨猟は
ヤマドリ猟に全精力をかけた体と心を静めるため
徐々にクールダウンして行く
アイドリングタイムでもあった。
そのアイドルタイムも終ってしまう2月15日
銀ちゃんを連れて北上川。
「鴨猟なんだから、そんなにリキ入れなくても
いいじゃぇ〜か」と、いつも思うのだが
銀ちゃんの辞書には「手抜き」と言う文字は無い。
いつでも全力で獲物を捜索する。
だから今日も、前足の爪を剥がすほど集中する。

そして、アオクビとヒドリガモに遭遇。
さくっと戴いたのがコレ。
最終日の記念に、銀ちゃんのレトリーバーっぷりを
連写で撮ってみた。
「鴨猟って、そんなに魅力無いものなの?」
って、ん〜食べる分には申し分の無い食材では
あるのだけれども、猟自体はそんなに
エキサイティングする程のモノではない。
だって、水面の上に浮かんでいる鴨を見つけ
それに忍び寄ってバン。
もしくは、飛来して来る鴨を待ち続けて
射程範囲に入ったらバン。
川岸のブッシュ帯の奥に隠れている鴨でも
近づいていくと、慌てて飛び出してくる鴨にバン。
それが出てこないしろ、銀親分に頼めば
アッサリと泳ぎ出てくる鴨にバン。

カモにポイントの図。
だから射程範囲内の鴨は十中八九、獲れる。
これがヤマドリだと
匂いが漂って来る方向に向かって銀親分が捜索する。
もしくは、ヤマドリの足跡の薄い匂いをとって
銀親分が追跡する。
そして突き止めた所で、銀親分がポイントして
ヤマドリを押さえ込む。
そしてオイラが待機する方に向かって
ヤマドリを飛び立たせる。
そんな銀親分の完璧な猟芸を見ているだけでも
オイラは血湧き肉踊り、アドレナリンが噴出するのだ。
そして、突然目の前に100kmものスピードで
舞い降りてくるヤマドリを狙い撃つんだけれども
ヤマドリそのモノを狙って撃つと100%失中。
当たらない。。
そのワケは、ヤマドリを目で捕らえる。
目から脳に、その情報が伝達される。
そして脳から右手のヒトサシ指に命令が行き
引き金を絞るワケだが
その伝達経路をたどっている間に
ヤマドリは確実に3mは移動しているワケで
バンと撃っても、ヤマドリが飛び去った後を
撃つ事になってしまう。
だから、その飛翔スピードと
自分の反射スピードを計算に入れながら
どのくらいヤマドリの前方を撃てばよいのか
瞬時に判断しなければならないのだ。
結果、クレー射撃のインターナショナル級の名手でも
その射獲率は三割あれば上等と言われている。
まぁ、これをナンパに例えると
なかなか落ちない女を、あの手この手で口説き
ようやく手中に収めた時の喜びと達成感が
ヤマドリ猟。
鴨猟はどちらかと言うと
チョコッと口説いただけでカンタンに落ちる
お股がゆるい女。
だから、どうしてもオイラは鴨猟に対して
夢中にはなれないのだな。
さっそく、アオクビのガラで取ったスープ。
蕎麦によし、ウドンによし、ラーメンにもよし。
うまかぁ〜。
面倒くさがりのオイラには
「日記というものが性に合わない」
という事が今更ながら分かりました。
という事で、短命ブログ「DNAは縄文人」から。
