全国初のクール・ビズ争議
 2007年8月23日、京王新労組は国土交通省、環境省など関係官庁に対し、別紙の通りバス運転士について「クールビズ」の指導をするよう申し入れました。記録的な猛暑の中、熱中症の多発が報道されていますが、バス運転士の「クールビズ争議」は全国でも初めてです。
 極暑が続く今年の夏、京王電鉄グループに対して京王新労組がノーネクタイ・脱帽を要求し団体交渉を実施しました。しかし、交渉が不調におわりクール・ビズ争議を実施しました。
テレビ・ラジオ・新聞各社が報道
 京王新労組のクール・ビズ争議をマスコミ各社が報道し社会の注目をあつめました。
 8月23日のNHKテレビの「8・45首都圏ニュース」をはじめとしてNHKラジオ、テレビ朝日、テレビ神奈川などが映像入りで報じました。
 また8月24日の新聞各紙は「運転手にもクールビズを」「猛暑の中着帽ネクタイ事故誘発」「『安全のため』運転手もクールビズを」の見出しで報じました。
京王の対応に首をかしげる報道陣
安全を求める運転士に処罰とは
 クールビズは地球温暖化防止の観点から政府も推奨している中、京王電鉄本社では取り組んでいながら現場労働者に認めず処罰までかざしてくる会社の姿勢に報道各社も首をかしげていました。
 報道陣は「どうして会社は認めないのですか?」「乗客は気にも留めていないですよね」と会社が認めないことが理解できない様子でした。
 今年の夏は熱中症で倒れる人が続出する程の極暑、安全運転をしたいという運転手の願いを会社が認めないばかりか処罰までかざしてくることに理解が出来ないばかりか怒りが向けられました。
 安全運行を確保することは当然ですが労働者の健康管理義務も当然、会社は持っています。それなのに安全より大切なのは規律なのでしょうか。
京王新労組に激励が殺到
時代錯誤も甚だしい・京王は何考えている
 報道されると利用客から京王新労組に激励の電話や連絡が相次ぎました。なかにはバスの運転中に乗客から声を掛けられ「ほんとうにネクタイや帽子なんか必要ないですよね」とこの運動に理解を示し激励が相次ぎました。
 クールビズは今や国策ですらあるのに時代錯誤もはなはだしいと京王への怒りの声が届いています。
クール・ビズ争議
新労ニュース号外号
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