京王電鉄バスグループの社員評価制度について
京王電鉄バスグループでは社員に成績評価を行い、昇級や昇給・一時金に差を付けることにより賃金に格差を持ち込んでいます。京王新労は評価基準の見直しを要求しています。
評価項目で残業をすればするほど評価が加点される項目はおかしいと削除を要求して削除させました。まだまだ恣意的な部分や休日労働を評価する項目など改善をさせていかなければなりません。
京王のバス各社での評価制度は能力主義評価を採用しています。日本の能力主義管理は『日経連能力管理』によれば入社年次別に一括管理するのではなく従業員一人ひとりの特性に応じた管理に重点をおく「個別管理」とそれを保管する小集団単位による経営目標達成への全従業員の自主的・積極的参加体制をする「小集団活動」とから構成されています。
能力主義管理によるわが国の人事考課は保有能力水準をみる「能力効果」、発揮された能力をみる「業績効果」と規律・積極性・責任感などをみる「情意考課」という三つの考課要素から成り立っています。これらの考課項目に曖昧性が多く含まれてきます。
人事考課には客観性が求められますが『日経連能力管理』が自ら「いずれにしても人間が人間を評価するものであるから、どうしても主観的な判断がつきまとうことは避けられない」「神様ではないんですからね。評価に完全な客観性とか、科学性というのはいつの時代でも、どこの国でも期せられない」と自虐的に述べざるを得ないのが人事考課の宿命であるようです。
ご多分に漏れず京王の人事考課も以上のようなことが見られます。実際に見て考察してみましょう。
(『能力主義と人事考課』木元進一郎著から)
どんな評価制度なのか?
京王電鉄バスは「従業員の評価制度」に対して「会社は従業員各人がその職責に応じて、達成すべき課題を明確にし、各人の課題に対する結果の評価(実績評価)と課題に対する各人の行動の評価(行動能力評価)を行なうことにより、実績主義と能力主義の実現をはかり、公正な人事評価を実施する。」としています。
「公正な人事評価」ができるのか?
「実績評価」を乗務員でみてみると
・ 無事故実績
・ 接遇実績
・ 勤怠実績
・ 高速運行実績
・ グループ長、サブグループ長実績
等があることになっています。
「行動能力評価」を乗務員でみてみると
・ 責任感
・ 規律遵守
・ 指導育成
・ 顧客指向
・ 組織協力
・ 問題意識
等があることになっています。
これらにポイントを付けて点数評価をすることになっていて一見「公平な人事評価をする」ように思いますが果たしてそうなのでしょうか。
無事故実績(配分35点)1事故につき「過失度×損害額」でポイント |
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度過 合失 |
当方過失度合100%以上 |
6ポイント |
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当方過失度合75%以上100%未満 |
5ポイント |
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当方過失度合50%以上75%未満 |
4ポイント |
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当方過失度合25%以上50%未満 |
3ポイント |
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当方過失度合25%未満 |
2ポイント |
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損害額 |
損害額50万円以上 |
5ポイント |
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損害額30万円以上50万円未満 |
4ポイント |
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損害額10万円以上30万円未満 |
3ポイント |
||||||
損害額3万円以上10万円未満 |
2ポイント |
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損害額3万円未満 |
1ポイント |
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接遇実績(配分20点) |
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善行回数 |
1回10点 |
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苦情回数 |
1回−10点 |
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接遇向上実績(配分50点) |
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添 乗 一 回 当 り 平 均 加 減 点 数 |
30.0〜34.9 |
+30点 |
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25.0〜29.9 |
+25点 |
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20.0〜24.9 |
+20点 |
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|||||
15.0〜19.9 |
+15点 |
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|||||
10.0〜14.9 |
+10点 |
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|||||
5.0〜 9.9 |
+5点 |
|
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4・9〜−4.9 |
0点 |
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−5.0〜−9.9 |
−10点 |
|
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−10.0〜−14.9 |
−20点 |
|
|||||
−14.9〜−19.9 |
−25点 |
|
|||||
−20.0〜−24.9 |
−35点 |
|
|||||
−25.0〜−29.9 |
−45点 |
|
|||||
−30.0〜−34.9 |
−50点 |
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勤怠実績(配分35点) |
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減点項目 |
当日休暇・当日欠勤 |
1回−15点 |
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当日(基準外労働)断り |
1回−10点 |
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|||||
(勤務割表)作成後の休暇・欠勤 |
1回−10点 |
|
|||||
(勤務割表)作成後(基準外労働)断り |
1回−5点 |
|
|||||
遅刻、出庫遅れ、早退 |
1回−10点 |
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グループ長実績 |
グループ長の役職に対して(任命) |
一律+10点 |
|
|
グループ目標達成活動で表彰された時 |
+5点 |
|||
添乗不適格者がグループ内にいない場合 |
+5点 |
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サブグループ長 実績 |
サブグループ長の役職に対して(任命) グループ目標達成活動で表彰された時 |
一律+5点 4点 |
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グループ員実績 |
グループ目標達成活動で表彰された時 |
3点 |
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職能要件書
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|
定義 |
|
実 績 要 件 |
勤怠実績 |
・ 自分の仕事に対する責任と 自覚の実績 ・勤務運営に対する協力実績 |
営業係(運転手)は職制上、日々の勤務に対して当日休暇、遅刻、早退をしないでお客様や他の従業員に迷惑をかけないという自覚と責任をもって就業する。 営業係は公出(休日出勤)等により営業所の勤務運営協力を行なう。 |
無事故実績 |
・ お客様を安全に輸送した実績 ・ 結果として事故を起こさなかった場合の経費節減の貢献実績 |
営業係(運転手)はお客様を安全快適に目的地まで輸送する。 営業係(運転手)は事故を起こさないで会社の経費節減に貢献する。 |
|
接遇実績 |
お客様に快適に利用していただくための接客営業実績 |
営業係(運転手)はお客様からの信頼と満足を得るため、常にお客様の立場に立って親切丁寧・思いやりのある言葉遣いや態度でお客様に接する。 |
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接遇向上実績 |
営業係として日々の運行全般に係る行動実績 |
営業係(運転手)はお客様からの信頼と満足を得るために、更に会社の利益向上に貢献する営業係は不断の努力をする。 |
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収入向上実績 |
会社が提示する収入目標額に対する収入実績 |
営業係(運転手)はバス事業の置かれている厳しい経営環境の現状や将来を自覚して、1円でも多くの収入を上げる。 |
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教導営業係実績 |
京王バス(株)等への教育貢献実績 |
教導営業係(運転手)は京王バス(子会社)の新入営業係(運転手)の教育を担当する。 |
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高速運行実績 |
路線営業所所属営業係の高速応援に対する実績 |
路線営業所所属営業係は(高速バス営業所の)常駐応援勤務をこなすことで高速(営業所)運営に協力する。 |
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グループ長実績 |
グループをまとめ、グループ単位での業績貢献実績 |
グループリーダーはその役目上、グループをまとめ、グループ単位での目標達成活動、接遇面での業績に貢献する。 |
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サブグループ長実績 |
グループ長を補佐する実績 |
サブグループリーダーはその役目上、グループ長を補佐してグループをまとめ、グループ単位での目標達成活動、接遇面での業績に貢献する。 |
|
グループ員実績 |
グループ目標達成によるグループ員としての実績 |
営業係(運転手)は所属するグループの目標達成活動に積極的に参画し実績をあげる努力をする。 |
行動能力評価点配分
|
乗務員4等級 |
||||
|
A |
B |
C |
D |
E |
責任感 |
16 |
12 |
8 |
4 |
0 |
規律遵守 |
16 |
12 |
8 |
4 |
0 |
指導育成 |
8 |
6 |
4 |
2 |
0 |
顧客指向 |
12 |
9 |
6 |
3 |
0 |
組織協力 |
12 |
9 |
6 |
3 |
0 |
問題意識 |
16 |
12 |
8 |
4 |
0 |
計 |
80 |
60 |
40 |
20 |
0 |
|
乗務員5等級 |
||||
|
A |
B |
C |
D |
E |
責任感 |
16 |
12 |
8 |
4 |
0 |
規律遵守 |
16 |
12 |
8 |
4 |
0 |
指導育成 |
8 |
6 |
4 |
2 |
0 |
顧客指向 |
12 |
9 |
6 |
3 |
0 |
組織協力 |
12 |
9 |
6 |
3 |
0 |
問題意識 |
16 |
12 |
8 |
4 |
0 |
計 |
80 |
60 |
40 |
20 |
0 |
公平というからには客観的?
「公平な人事評価を実施する」というからには客観的な基準であろうと思われますが大変疑問が多い評価基準です。
行動能力評価基準 (乗務員4等級)
評価項目 |
職能要件 |
段階 |
評価基準 |
評価配分 |
11、 責任感 (16点) |
・営業係はお客様や会社からの引き受けた任務を遂行する。 |
A B C D E |
自分の職責を良く理解し責任感が強く、どんな仕事も最後まで高い質でやり遂げる努力をした。 仕事は最後まで粘り強くやり遂げるよと努力した。 仕事は満遍なく良くこなし仕事を投げ出しお客様や同僚、メンバーに迷惑を掛けなかった。 責任感にやや欠けるところがあり、仕事に取り組む姿勢にムラがあった。 仕事に対して責任感がなく仕事に取り組む姿勢が感じられなかった。 |
16点 12点 8点 4点 0点 |
12、 規律遵守 (16点) |
・営業係りは就業規則をはじめとする各諸規定ならびに上長の指示命令を遵守する。 したがって、上記により職場の秩序や風紀を乱さない。 |
A B C D E |
職場規律を良く守り、他の模範となるレベルであった。 職場規律を良く守っていた。 職場規律を乱すことなく、普通程度であった。 職場規律を守らない言動が時々あった。 勤務態度が悪く、職場規律を守らない言動が多かった。 |
16点 12点 8点 4点 0点 |
13、 指導育成 (8点) |
・営業係りはグループメンバーに対してルールや規定からの逸脱や差異について注意、助言する。 |
A B C D E |
メンバーに対してよく注意、助言、面罵を良い方向に導いた。(結果有) メンバーに対して注意、助言しメンバーを良い方向に導こうとしていた。(結果無) メンバーに対して時折注意、助言をしていた。 メンバーに対して注意、助言をあまりせず、自分の事だけを考え行動いていた。 メンバーに対して注意、助言を全くしなかった。 |
8点 6点 4点 2点 0点 |
14、 顧客指向 (12点) |
・栄魚係りは、旅客動向を適切には把握し、それを業務に活用する。 ・営業係りは業務にあたって「安全・快適」を常に意識して行動する。 |
A B C D E |
常に安全快適を意識しながら、運行していり路線の旅客動向をよく理解している。 安全快適を意識しながら、路線の旅客動向をある程度理解している。 旅客動向はあまり理解していないが安全快適を意識して仕事に当たっていた。 安全快適を意識せず漠然と運転しているだけであった。 自分本位の立場で、運転していた。 |
12点 9点 6点 3点 0点 |
15、 組織協力 (12点) |
・営業係りはグループメンバーや職場の同僚にたいして迷惑を掛けないでチームワークを意識した行動をする。 |
A B
|
協調性が高く積極的にメンバーと協力し、メンバーからも協力が得られていた。 メンバーと良く協力し、メンバーからも協力が得られるように努力していた。 メンバーと摩擦を起こしたりせず、メンバーから不満を買うような言動をとらなかった。 協調性があまりなく、時折メンバーと摩擦を起こしていた。 協調性に欠け、自分本位の言動をとり、チームに協力的でなかった。 |
12点 9点 6点 3点 0点 |
16、 問題意識 (16点) |
・営業係りは指示された業務を性格に遂行する。 |
A B
|
指示された業務を遂行するとともに、問題点を把握し、行動していた。 指示された業務を遂行するとともに、問題点がないか考え行動していた。 指示された業務を遂行していただけであった。 指示された業務をあまり遂行できず、業務を漫然とこなすだけであった。 指示された業務を遂行できなかった。 |
16点 12点 8点 4点 0点 |
|
|
|
行動能力評価項目 |
80点 |
公平というからには客観的?
「公平な人事評価を実施する」というからには客観的な基準であろうと思われますが大変疑問が多い評価基準です。
行動能力評価基準 (乗務員4等級)
評価項目 |
職能要件 |
段階 |
評価基準 |
評価配分 |
11、 責任感 (16点) |
・営業係はお客様や会社からの引き受けた任務を遂行する。 |
A B C D E |
自分の職責を良く理解し責任感が強く、どんな仕事も最後まで高い質でやり遂げる努力をした。 仕事は最後まで粘り強くやり遂げるよと努力した。 仕事は満遍なく良くこなし仕事を投げ出しお客様や同僚、メンバーに迷惑を掛けなかった。 責任感にやや欠けるところがあり、仕事に取り組む姿勢にムラがあった。 仕事に対して責任感がなく仕事に取り組む姿勢が感じられなかった。 |
16点 12点 8点 4点 0点 |
12、 規律遵守 (16点) |
・営業係りは就業規則をはじめとする各諸規定ならびに上長の指示命令を遵守する。 したがって、上記により職場の秩序や風紀を乱さない。 |
A B C D E |
職場規律を良く守り、他の模範となるレベルであった。 職場規律を良く守っていた。 職場規律を乱すことなく、普通程度であった。 職場規律を守らない言動が時々あった。 勤務態度が悪く、職場規律を守らない言動が多かった。 |
16点 12点 8点 4点 0点 |
13、 指導育成 (8点) |
・営業係りはグループメンバーに対してルールや規定からの逸脱や差異について注意、助言する。 |
A B C D E |
メンバーに対してよく注意、助言、面罵を良い方向に導いた。(結果有) メンバーに対して注意、助言しメンバーを良い方向に導こうとしていた。(結果無) メンバーに対して時折注意、助言をしていた。 メンバーに対して注意、助言をあまりせず、自分の事だけを考え行動いていた。 メンバーに対して注意、助言を全くしなかった。 |
8点 6点 4点 2点 0点 |
14、 顧客指向 (12点) |
・栄魚係りは、旅客動向を適切には把握し、それを業務に活用する。 ・営業係りは業務にあたって「安全・快適」を常に意識して行動する。 |
A B C D E |
常に安全快適を意識しながら、運行していり路線の旅客動向をよく理解している。 安全快適を意識しながら、路線の旅客動向をある程度理解している。 旅客動向はあまり理解していないが安全快適を意識して仕事に当たっていた。 安全快適を意識せず漠然と運転しているだけであった。 自分本位の立場で、運転していた。 |
12点 9点 6点 3点 0点 |
15、 組織協力 (12点) |
・営業係りはグループメンバーや職場の同僚にたいして迷惑を掛けないでチームワークを意識した行動をする。 |
A B
|
協調性が高く積極的にメンバーと協力し、メンバーからも協力が得られていた。 メンバーと良く協力し、メンバーからも協力が得られるように努力していた。 メンバーと摩擦を起こしたりせず、メンバーから不満を買うような言動をとらなかった。 協調性があまりなく、時折メンバーと摩擦を起こしていた。 協調性に欠け、自分本位の言動をとり、チームに協力的でなかった。 |
12点 9点 6点 3点 0点 |
16、 問題意識 (16点) |
・営業係りは指示された業務を性格に遂行する。 |
A B
|
指示された業務を遂行するとともに、問題点を把握し、行動していた。 指示された業務を遂行するとともに、問題点がないか考え行動していた。 指示された業務を遂行していただけであった。 指示された業務をあまり遂行できず、業務を漫然とこなすだけであった。 指示された業務を遂行できなかった。 |
16点 12点 8点 4点 0点 |
|
|
|
行動能力評価項目 |
80点 |
抽象的な評価項目であったり、法律と照らし合わせても矛盾する項目があります。そこで京王新労組は会社に質問状を出しました。
会社への質問状
質問状
赤字は会社からの回答です
2006年1月13日付申入れ中別紙
評価基準への質問
T、評価される主体の範囲はどこなのか?
会社回答
・評価される主体は、営業係、運行係、事務係、交通整理員であり、範囲は各職群において3等級から7等級まである。
U、評価者は?複数で行なうのか?順位は?
・評価者は会社(上司)であり、複数人で全体に対して行う。順位については査定結果の通りである。
V、ポイントの計算はどのように行なっているのか。
・各人に配布している(評価ハンドブック)の通りである。
W、評価用件について
1、無事故実績について
@過失度
・過失度の割合は誰がどのように決めるのか?
保険会社が実際の状況に基づいて判断する。
A 損害額
何をもって損害額とするのか?
・修理費・治療費等のうち、実際に会社が負担した金額である。
B加減
情状酌量(過失性少ない)とは誰がどのように判断するのか?
・会社が実際の状況に基づいて判断する。
2、接遇実績
@善行回数 何をもって善行とするのか?誰が判断するのか?
・お客様からお手紙・お電話等によりお褒めの言葉をいただいた対象の行為であり、お客様の住所氏名等が明確なものを善行とする。会社がその事実をもって善行と判断する。
A苦情回数 何をもって苦情とするのか?誰が判断するのか?
・お客様からお手紙・お電話等により苦情をいただいた対象の行為であり、お客様の住所氏名等が明確なものを苦情とする。会社がその事実をもって苦情と判断する。
3、接遇向上実績
@添乗 添乗項目を明らかにすること。
添乗の評価は誰が行なうのか明らかにすること。
・添乗項目は添乗調査票の通りである。評価は会社(社員)が行う。
4、勤怠実績
@ 当日休暇・当日欠勤・当日基準外断り
体調やその他の理由で安全運転が出来ないと判断し当日に休む、または基準外を断る場合も減点されるのか?
減点されないとしたらどこで判断するのか?
質問の内容にある理由でも当日休暇・当日欠勤・当日基準外断りは減点される
5、教導乗務員実績
@ 教導乗務員の定義はなにか?
・他の乗務員に模範的な業務について教え導く乗務員のことである。
A 誰が任命するのか?
・会社が任命する。
B 任命する基準はなにか?
・@の業務が遂行できることが基準である。
C 全員がなれるものなのか?
・本人の努力次第で全ての乗務員に任命される可能性がある。
6、高速運営実績 グループ長実績 サブグループ長実績 グループ員実績
@当営業所に該当するものがないが評価項目として扱っているのか?
・評価項目として扱っている。
A 上記@で扱っていないとした場合、他の被評価者と調整を行なっているのか?
・評価項目としているため、部署間で極端な不公平が生じた場合には調整を行う。
B 上記Aで調整を行なっている場合にどのような方法で行なっているのか?
・高速応援、グループ制度が無い部署の社員に対して加点を行う。
7、収入向上実績
未実施とあるが実施する場合に対して
@ 基準外労働時間の収入も含めているのか?
・基準外労働時間の収入も漏れの無いよう反映される。
A 上記@で含めている場合に収入上位30%となると基準外労働時間が多い者が評価される仕組みは労働基準法36条の趣旨に反しないのか?
・反していない。
B 同じく「労働時間の短縮の促進に関する臨時的措置法」第1条、2条1項に反しないのか?
・反していない
C 収入の多い路線があるかないかで違いが出るのは明らかであるが、どう考えるのか?
・担当路線は交番表に基づいているので問題はない
8、行動能力要件
責任感 定義 「お客様や会社に対して、引き受けた任務の遂行しようとする意識の強弱度」
「営業係はお客様や会社からの引き受けた任務を遂行する。」
@意識の強弱度はどのように測るのか?
A評価 「自分の職責をよく理解し責任感が強く、どんな仕事も最後まで高い質でやり遂げる努力をした。」
@、職責とは何なのか?
A、責任感が強いとは何で判断するのか?
B、「どんな仕事」の「どんな」にはとは何をさすのか?
C、最後までの最後は何をさすのか?
D、「高い質」とは何をさし、誰がどのようにして高いと判断するのか?
E、やり遂げる努力の「やり遂げる」とは何をさすのか?
F、努力をしたと誰がどのように判断するのか?
B評価 「仕事は最後まで粘り強くやり遂げるよう努力した。」
@、「仕事は」の仕事は具体的に何をさすの?
A、その仕事はどのようになったら「最後」となるのか?
B、粘り強いとは具体的に何をもって粘り強いのか?
C評価 「仕事はまんべんなく良くこなし、仕事を投げ出しお客様や同僚、メンバーに迷惑を掛けなかった。」
@、まんべんなく良くこなすのよくとは何をもって「良く」と判断するのか?
A、「仕事を投げ出し」とは具体的にどのようなことをさすのか?
B、迷惑とは何をもって誰が迷惑とするのか?
D評価 「責任感にやや欠けるところがり、仕事に取り組む姿勢にムラがあった。」
@、責任感とは何で何をもって欠ける誰が判断するのか?
A、仕事に取り組む姿勢とは具体的に何をさすのか?
B、ムラとは何をもってはかるのか?
E評価 「仕事に対して責任感がなく、仕事に取り組む姿勢が感じられなかった。」
@、責任感がないとは何をもって「ない」と誰が判断するのか?
A、感じられないとは何をもって「感じられない」と誰が判断するのか?
・
評価の各項目については実際の状況を確認し、他の状況と比較し、会社が客観的に判断する。
・
各単語の意味については、一般に用いられる通りのいみである。
・
以下、補足が必要な箇所について説明する。
規律遵守 定義 「職場の風紀や秩序を乱す行為や乱そうとする行為を行なったかどうか。」
「就業規則をはじめとする各諸規定ならびに上長の支持命令を遵守する。」
@ 「各諸規定」とは具体的に何をさすのか?
・「各諸規定」とは、就業規則および会社が定める規則全般を指す。
A 「乱そうとする行為」とは何をさすのか?
B 「乱そうとする行為」は何をもって判断するのか?
A評価 「職場規律を良く守り、他の模範となるレベルであった。」
@、模範とは何をもって模範とし、どのように判断するのか?
B評価 「職場規律を良く守っていた」
C評価 「職場規律を乱すことなく、普通程度であった。」
@、「乱すことなく」とは何をもって「乱すこと」とするのか?
D評価 「職場規律を守らない言動が時々あった。」
@、職場規律を守らない言動とは何をさすのか?
E評価 「勤務態度が悪く、職場規律を守らない言動が多かった。」
@、勤務態度が悪いとはどのような態度をさすのか?
指導育成 定義 「支持命令を徹底させ、そのとおりに部下を行動させたり、適切な助言をすることで部下自身に考えさせ育成する」
@部下とは誰を指すのか。部下の定義は何か?
Aグループメンバーは部下なのか?
グループメンバーはグループ長、サブグループ長にとって部下である。
Bグループがない当営業所ではどのように評価するのか?
Cグループがある営業所ではグループメンバーに対しての注意、助言をしていることを誰がいつ判断するのか?
Dグループメンバーの性格を踏まえ、問題があれば指摘し、やり方を示しメンバーを指導育成するの性格をどう踏まえるのか。また、指導育成したかどうかをいつ誰が判断するのか?
E計画的にメンバーを指導育成するの計画は誰がいつたてつのか。指導育成したかどうかはどこで誰が判断するのか?
A評価 「メンバーに対して、良く注意、助言し、メンバーを良い方向に導いた。(結果有)」
@、良い方向とはどのような方向か?
A、結果の有無はどこで判断するのか?
B評価 「メンバーに対して、注意、助言し、メンバーを良い方向に導こうとした。(結果無)」
C評価 「メンバーに対して、注意、助言をあまりせず、自分のことだけを考え行動していた。」
@、自分のことだけを考えとはどこで判断するのか?
E評価 「メンバーに対して、注意、助言を全くしなかった。」
A、全くしなかったかどのように判断するのか?
顧客指向 定義 「営業係は、旅客動向を適切に把握し、それを業務に活用する。」
「営業係は「安全・快適」を常に意識して行動する。」
@ 旅客動向とは何をさすのか?
・営業係り研修の内容の通りである。
A 業務に活用とは具体的にどのようにするのか?
・営業係り研修の内容の通りである。
A評価 「常に安全快適を意識しながら、運行している路線の旅客動向を良く理解している。」
@、意識しているかどうかどのように判断するのか?
A、良く理解とは何をもって測るのか?
B評価 「安全快適を意識しながら、運行している路線の旅客動向をある程度理解している。」
C評価 「旅客動向はあまり理解していないが、安全快適を意識して仕事にあたっている。」
D評価 「安全快適を意識せず、漠然と運転しているだけであった。」
@、漠然と運転しているだけのだけとは何をもっていうのか?
E評価 「自分本位の立場で、運転していた。」
A、自分本位の立場で運転とは何をもってそういうのか?
組織協力 定義 「営業係はグループメンバーや職場の同僚に対して迷惑を掛けないでチームワークを意識した行動をする。」
A評価 「協調性が高く、積極的にメンバーとよく協力し、メンバーからも協力が得られていた。」
@、メンバーと協力するとは何を協力するのか?
・業務の遂行である。
A、協力が得られていたとどこで判断するのか?
B評価 「メンバーと良く協力し、メンバーから協力が得られていた。」
C評価 「メンバーと摩擦を起したりせず、メンバーから不満を買うような言動をとらなかった。」
@、不満を買うような言動とは何をさすのか?
D評価 「協調性があまりなく、時折メンバーと摩擦を起していた。」
@、摩擦とは何をさし、だれが起したと判断するのか?
E評価 「協調性に欠け、自分本位の言動をとり、チームに協力的でなかった。」
@、自分本位の言動とは何をもって自分本位とするのか?
A、言動とはどのようなことをさしていうのか?
問題意識 定義 「営業係は、支持された業務を正確に遂行する。」
@ 指示された業務とは運転ではないのか?
A 支持とは誰がだすのか?
・運行係りおよび上長である。
B 正確とはなにをもって正確とするのか?
A評価 「支持された業務を遂行するとともに、問題点を把握し、行動していた。」
@、問題点を把握の問題点は何で把握とは何をさすのか?
B評価 「支持された業務を遂行するとともに、問題点がないか考え行動していた。」
@、問題点がないか考えているとはどのように誰が判断するのか?
C評価 「支持された業務を遂行していただけであった。」
@、指示された業務を遂行することが仕事ではないのか?
D評価 「支持された業務をあまり遂行できず、業務を漫然とこなすだけであった。」
@、あまり遂行できずのあまりとは何をさすのか?
A、漫然とこなすだけとはどのように判断するのか?
E評価 「支持された業務を遂行できなかった。」
@、指示された業務を遂行できないとはどのように判断するのか?
以上
会社からの回答も抽象的な回答でした。現在までの回答はここまでです。
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