睡眠時無呼吸症候群 (SAS)
いびきをかく人に多い睡眠時無呼吸症候群(SAS)
眠っているときに呼吸が止まることで体のいろんなところに悪影響がでる病気です。
睡眠中に呼吸が停止すると、血液中の酸素濃度が低下してしまいます。体は酸素を欲しがるので、より
多くの血液を循環させようと心臓や血管に負担がかかり、また低酸素状態により、高血圧や動脈硬化、さらには心筋梗塞や脳梗塞、不整脈
などになりやすくなります。また、熟睡できないので、作業中や運転中に居眠りをして重大な
事故を起こしてしまったりということがあります。
この病気は、自分自身ではあまり気づくことができません。なぜなら、眠っている間に起こるからです。
家族や友達から「よくいびきをかいてるよ」と言われたり、
十分眠っているはずなのに「仕事中眠い」「起床時すっきりしないで頭重感」など
気になる方は、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることをおすすめします。
1) 簡易検査
携帯型の機械をお貸しし、自宅で行う検査です。
就寝前に鼻と指にセンサを装着し、睡眠中の無呼吸の回数・無呼吸に伴い体内の動脈血の中に、酸素がどの程度含まれているか(酸素飽和度)の変化を調べます。
簡易検査は、指先に、体内の酸素飽和度を測定する機器を装着し、腕に小型の機器をはめて一晩休んでいただきます
2) ポリソムノグラフィー(PSG)
入院して行う検査です。
簡易検査で診断つかない場合提携医療機関で行います。
・減量、
・CPAP(シーパップ)
鼻にマスクをあて、そこから空気を送りだしてのどがふさがらないようにする治療です。
・マウスピース(口腔内装置)
睡眠中にのどがふさがらないようにするため、装具をはめる方法です。歯科、口腔外科にて作成します。
・手術
狭くなるのどの粘膜を切り取ってしまう方法です。扁桃腺が大きい(扁桃肥大)ことが原因の場合は、有効の場合があります。