県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『さてさてカガワの移籍』

 

カガワの移籍がサッカー界をにぎわせている。

プレミア、セリエA等の名だたる名門チームからのオファー。いま移籍するということは複数年契約して25歳前の一番いい時期をそのチームで過ごすということになる。

カガワのプレースタイルを考えてみても、体が最もキレるこれから3年間が絶頂期。だとすると、いま名門チームに移籍した場合、複数年契約して、そのチームで絶頂期を迎える。

メディアの報道だと、プレミア行きが既定路線のようだ。マンU、チェルシー、アーセナル・・。

バルサの名前が出てこない。このタイミングでカガワがバルサに入ることは大きな意味があるのにだ。

日本サッカーの未来にとって、いまのバルサを経験した日本人がいることはとてつもなく大きい。これは日本サッカーにとって、財産なんて言葉でなく、世界のトップ4を目指すには必要で、日本サッカーを方向づける大きなこと。現在の日本人で、バルサのメインキャストに肩を並べられるのはカガワ1人。グァルディオラ監督はいなくなるが、シャビ、イニエスタはまだまだいる。オファーがないのか、慎重に進めるため、名前を出さないのか。

マンUやチェルシーにいっても、活躍はするだろう。でも、日本サッカーにとって大きな変化はない。ドルトムントで2年間活躍したが、“カガワ選手やりました”で終わっているように。。

香川が今のバルサにいってプレーし、『何ができて、何ができないのか』、これを日本サッカー界が目の当たりにすること。これが日本サッカーを大きく成長させていくこと。

1年間、あまり試合に出られなくなっても、行くべき。行って欲しい。

私はこのタイミングを逃すと次は2年後。3年後では、活躍は難しいと思っている。プレミアで2年やれば、ケガも持つようになるし、前線の選手は年とともに苦しくなる。ボランチに下がってからでは、バルサで生きるのは苦しい気がしてる。

代理人の活躍に期待するしかない。