県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

 「実力の客観視」

 

昔から自分の力を測る上でこんなことを考えていた。これからゲームで対戦する相手チームのメンバーがもしもチームメイトになったら、自分はスタメンで出られるだろうか?

 

例えば、(ありえないことだが)鎌高と清流が合併したら、サッカー部は1つになる。22人いるスタメンが11人になる。

はたして11人のイスに鎌高の選手が何人座れるだろうか?

当然、多少の選ぶ人の好みが出るが、力があれば選ばれる。

同じチームに入り、チームメイトになるということは、相手として戦う時には、表に出てこない個人の力の差が明確になる。試合になればスタメンとベンチにはっきり分けられる。当たり前のことだが、別のチームにいたら、見えないものが見えてしまう。

 

Jリーグで考えると、高卒ルーキーでJ1のチームに入団する選手とJ2のチームに入団する選手、そして入れない選手。現在のレベルに応じてふるいにかけられている。

ちょっとの差の選手達で2つのチームが作られると、上のチームと下のチームでは、11人分の差となり大きな差となる。

その2チームがゲームをすると、勝負としてはひっくり返ることもあるが、サッカーは確率だから、上のチームが勝つ確率の高いことは間違いない。

上と下に横たわるちょっとの差をどうやって埋めて、逆に自分が上にあがっていくのか?

上手くなるポイントを意識して、頭を整理してプレーしているか?

自分で考えて、プレーを改善しているか?理想のプレーをイメージして繰り返し繰り返しイメージする。そして練習する。

ただ一生懸命練習して、「私、がんばっています」はいらない。がんばるのは当たり前。何をがんばるの?何を意識するの?ポイントの理解。

なかなか試合に出られない選手は、試合に出られるように。試合に出ている選手は鎌高のレベルを飛び越えていく、つまり他の強豪チーム(優勝した市立船橋やJユース等)でレギュラーになれるレベルを自分でイメージして目指して行動していくべき