県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『選手権が終わって・・』

 

選手権の神奈川県予選は、残念ながら相洋に負け、3年生が引退していった。神奈川代表には桐光学園。全国大会は市立船橋の優勝で幕がおりた。勝者は市立船橋の1チームのみ。それ以外の数千の高校は敗者となり、市船も含めたそれぞれが新たな道を歩き出した。よくもわるくも高校は3年間で終わり。鎌高でサッカーをした日々、ともに過ごした仲間は大きな財産になる。

いま、三年生のほとんどは机の上で戦っているはず。サッカーも勉強も大切なことはキリカエ。サッカーに打ち込んだ力を存分に勉強に生かし、いい結果を出してくれれば嬉しい。

 

このコラムは半年以上、ご無沙汰してしまった。この期間、たくさんのテーマがあった。夏の合宿や新潟遠征、選手権の戦いぶり、なでしこジャパンの優勝、日本代表の充実ぶり、柏レイソルのJ制覇、クラブW杯のバルサや柏の活躍等々。

なかなか更新ができず、気になっていた。色々な方に「見てるよ、更新しないの?」と言われ、動機づけされた次第。時間を作れずにいたし、選手権に負けて、なんとなく考えるところもあり、頭の中がモヤッとしていた。

選手の持っている力を最大限に出させるにはどうしたらいいのか?というテーマ。技術、戦術、メンタル、フィジカル、そして学校生活、家庭生活。色々な要素が絡み合い、力となってグランドにあらわれる。どのようにしたら力を最大化できるのか。。

ワールドカップで岡田監督は、選手に力を出させるには、ゾーンに入るという言い方をしていた。ナデシコの佐々木監督はまた違うやり方で、力を引き出して優勝を勝ち取った。

 

勝負は神のみぞ知る、とすると、勝負は神にまかせ、力を発揮すること、させること。そのためにすべきプロセスは何だろう。。

 

それにしても、なでしこの世界制覇の中で、ギリギリの勝負の場面で得点した「宮間あや」と「沢穂希」。次の状況をイメージする力の高い2人は、「イメージした想像の世界」と数秒後に起こる「現実の結果」をハイレベルでつなぐために必要な「技術」、そして「確信」をもっているスーパーな選手。彼女らは、ギリギリの場面で普通に力を発揮した。