県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『インターハイ VS逗葉(3-0))』

 

この試合には、卒業していったサッカー部の卒業生の何人かが応援に駆けつけてくれた。11人とゆっくり話をできなかったが、とても嬉しいことだった。そして関東大会でもそうだったが、現役の選手の父母だけでなく、卒業生の父母が応援に来てくれる。

そんな鎌高に関わる人達と時間を共有できることは幸せだ。

 

チームは、ここ数ヵ月で1つ階段をあがった感がある。キャプテンを中心に気持ちが充実してきた。
ゲームの内容的には良いとはいえないが、勝てるということは、底力がついてきたことを示している。素晴らしい内容でゲームにも勝つのが理想だが、常にそれができるチームはない。試合の流れをくみとりながら、状況に対応しながら、試合が終わると勝っている、これが大切。

そんな力を高めていくには、

グランドの上で、いま何をすべきか?!どうしてほしいのか?!
選手間で「お互い」が声をかけ「意識を合わせること」が大切。

声を掛けながら意識を合わせることが、チームとしての大きな力となる。

話をしている場面が確実に増えてきたし、その話すポイントのレベルもあがってきている。


チーム力を高める一方で、個人がプレーのレベルを上げていくことを止めてはいけない。チームが勝利することで、改善すべき個人の課題を忘れてしまう。満足してしまう。そうなると先はない。

自分のレベルを貪欲に上げようとする意識を忘れたら、チームの成長は確実に止まる。

とくに、3年生になると、先が見えてきて“勝ちたい”“全国にいきたい”ということばかり考えだす。
勝つために自分の強みをどのような練習をして伸ばし、弱みと向き合い克服できるか、考えて行動していくこと。ユース年代はコツをつかめば、短期間でグーンと伸びる。鎌高の個人の技術レベルは同等の他チームと比較すると低い。その分、伸びシロもあり、
個人のレベルアップがチーム力向上に直結していく。

勝負という意味では、どことやってもいい勝負ができると思うが、勝ちきれるかは別な話。
成長を止めないために何をするか考え、それをどう行動していくか、 が勝負の分かれ道。