<コラム> 『平成23年初頭の雑感』 正月の選手権が終わり、代が変わって、早いものでもう2月になった。 今年の選手権については、色々と考えさせられることになった。 優勝した滝川二や夏にフェスティバルで戦った京都久御山の活躍。神奈川の高校はもっとレベルアップしていかないと全国で戦えない。桐光学園以外、全国では太刀打ちできない。 魔法はないが、もっと勉強してやっていかないといけないと、と自分自身が動機づけられた。 Jユースが多いとか言い訳があるが、他の県も同じこと。もちろん、高校だけの問題でなく、ジュニア・ジュニアユース年代ですべきことができているかということも、考えられるべきだ。とにかく、真摯に受けとめなければならない事実だ。
嬉しいこととして、学生時代の先輩がやっとつかんだ初出場の東京駒大高。一緒にボールを蹴った先輩や仲間の活躍はいい刺激になった。
そして、アジア杯に日本の優勝。 日本サッカーのレベルアップを感じた大会。スピード(判断・スプリント・パス)と運動量と質。ハイスピードの中の正確なボールコントロール。 海外移籍も進んで、日本はいい方向にいくだろう。 ただ、気になるのは日本の生命線はやはり遠藤であること。遠藤は、もう30歳。あと2年後に遠藤に変わる人材を作れるのか心配だ。今の代表の若手に変わりになる選手はいないと思っている。若い選手を見渡すと、鹿島に入る青森山田の柴崎。まだ動きが足りないがボールを触った時の姿勢、視野、しなやかさ。次世代の選手として期待している。 日本サッカーの目指すべき選手像。遠藤の持っている技術と戦術眼、頭脳を代表選手全員が備わっていればいい。遠藤がベース。例えば長友の良いところに遠藤を組み合わせたような選手。中沢の高さや強さに遠藤を組み合わせたようなセンターバック。 頭のいい選手ほどサッカーの楽しさを本当に知っている選手。子供たちに少しでもそこを目指させたい。 |
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