県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

KS VS横浜FC0-2)』

 

鎌高はよく戦っていた。決して落ち込むべき敗戦ではない。
特に前半はボールを動かして、次の選手にパスをつなげていくサッカーが少し出てきた。ボールを持っていない選手が、味方を信頼しパスを受けられるポジションニングを取れていた。

味方を信頼しシンプルにパスを出すこと。パスが出てくることによって、出てくるとの確信から、各個人の動きがさらに活性化される。

パスを出して、味方を信頼してまた次に動いてボールを引き出して、さらにまた動くというプレーを連続してやり続けられるかどうか。

ボールを持っていない選手がボールを持っている選手が何をするだろうと様子見し、動かなくなった時点で、パスはつながらなくなる。


課題は、ボランチからトップまでのセンターゾーンでのボールの動かし方、サイドからクサビのパスタイミング。修正できれば、次が見えてくる。

勝負という点で、セットプレーからの2失点はいただけないし、細かなプレーの幼稚さ(アタッキングゾーンでの仕掛け、最終ラインのマーク、余計なファール等)は改善すべき。

ただ勝った相洋とのゲームよりも進歩している。パスサッカーの第一歩を踏めたこと、そして少しだけ目の色を変えてプレーできた選手がいたこと。

このチームになって、内容という意味で最もいいゲームだったように思う。