県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

W杯日本代表発表』

 

2010W杯で日の丸を背負う選手達が決まった。最高の気分だろうな。夢のW杯の舞台で日の丸を背負い、戦うことを勝ち取った。

サッカー選手として、最高のレベル、最高の舞台でサッカーを楽しむことができる。

最高の興奮を得られる。これは、言葉に言い表せられないだろう。

 

メンバー選考はほぼ順当であった。JリーグMVPの小笠原選手も入らないし、清水で大活躍の小野選手も選ばれなかった。この判断をした岡田監督の日本サッカーに対する功績はとてつもなく大きいと思った。いわゆる日本の中で、センスがある、能力が高いと言われる選手達への強烈なメッセージ。日本の中ではサッカーセンスがあり能力が高いといわれる選手達は、世界的に見れば決してそうではない。つまり、それだけでは評価しないよ、代表には呼ばれないよ。ということ。

日本の中でセンスがあるといわれる若年層の選手がハードワークでき、パスで味方を使うだけでなく、ランニングをベースに自分が受け手になって味方に使われる、ランニングし自分にはボールは来ないが味方のためにスペースを作る動きができる。

“そういったプレーが世界の中で日本が戦うために必要なんだよ”という岡田監督からの若年層へのメッセージだと思う。

それができた時に日本の力が最大化するのだと思う。オシム監督が彼らを選ばなかったのもそういう理由だと私は思っている。

いま、才能があると言われている若者には、岡田監督のメッセージに気がついて欲しいと思う。

 

選手選考で残念なことが一つあって、個人的にはサンフレッチェの佐藤寿人選手を入れて欲しかった。

ペナルティエリア内でわずかなスキを狙って、ワンタッチでゴールできる力がある。高いアジリティがあり小柄な日本人は、190cmぐらいの大男にとって捕まえづらいもの。

山脈の中のスキ間をすり抜けてゴールする。そんなゴールを見たかったなあと。

岡田監督のいう“最後の決断は感覚的なもの”という意味でいうと、私の感覚なら佐藤寿人選手だったかな。