県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『つなぐということ@』

 

中学時代のサッカー仲間から久しぶりに電話がかかってきた。

ちょうど、秋田にいるところだった。
何かと思ったら、いまの小学生のサッカーについて話があると。

今の小学生はボールを持つと「つなげ、つなげ」って言って、すぐにバックパスをするんだよ、あれ、おかしいだろっ、オレらん時は裏だよな、あれじゃ、こわくねえだろ。

オレの考えおかしいか?なんて。
ホウホウ、いいテーマじゃない、小学生がそれだから高校も同じ課題を抱えてるんだよな 、
なんて思いつつ。。


ちょうど、TVでやっていた全日本少年サッカー決勝を見ていたからさらに興味がわいてきた。 決勝は名古屋グランパスと埼玉の新座片山。
埼玉に住んでいた頃、新座片山はサッカー教室をやったことがあって、相変わらず頑張っているなと懐かしく見ていた。
内容は、名古屋のキレイなつなぎと新座片山は徹底したスペースへの放り込みと走りこみ。
名古屋の小学生のプレーには鎌高の選手が学ぶべきいい場面があったから、選手にもビデオを見せてみた。

学ぶということは年齢ではないから、いいことをやっていれば、小学生からも学ぶべき。自分は格上だからとか、年上とか年下だからとかそういうんじゃないんだよな。誰からでも学ぼうという姿勢。これが大事。これがなかったら何事においても先はないね。

そういう意味も込めて、あえて小学生のゲームを見せたわけだ

ボールをつなげ、大事にしろ、蹴るな。
反対に、とにかく蹴っとけ、クリアしろ。


我々の小さい頃も同じような言葉が飛び交っていた。

でもバックパスは考えなかった。下げるといい結果にならないということを自然と学習していたので、下げずにキープしながら、前を狙っていた。


当時、バックパスをよくしていたのは読売クラブ(今の東京ヴェルディ)の印象がある。最終ラインの選手まで、個人技が高く、取りに行ってもなかなか取れないので取りに行く気をなくす。さらにキーパーへのバックパスがOKの時代だから、多少追い詰めても、キーパーに返されてしまう。 結局、プレスにいけず、いかなくなることでさらに読売の個人技が生きる。さらにプレスにいけなくなる。読売が好きなことをやりだす。回される。

当時は、読売ジュニアユース、ユースと独特なサッカーをしていた覚えがある。

昔の読売サッカーは子供の憧れであり、Jリーグになっても、読売サッカーを進化させたヴェルディ川崎が日本のトップに君臨した。日本サッカーの進む道のような風潮もあった。


そして、オフサイドの制度改正やACミランのゾーンプレス等の影響により、高速化がサッカーの主流。ハイプレッシャーの中で早くプレーすること。南米欧州の差異も少なくなり、ゆったりとしたリズムでボールを回しながらスキを作る読売のサッカーも時代とマッチしなくなっていったように思う。