県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『すべきことの頭の整理』

 

ボールを持ったとき、ゴールを奪うまでの物語がある。

そのワンプレーは、物語のどこかに必ず入っているべきだ。ただその物語の内容はめまぐるしく変わる。当然だが、相手が邪魔をしてくるからだ。

 

相手の邪魔によって、物語の内容はワンプレーワンプレーで変わってくる。でも、その時々で最短かつ確率の良い物語があり、それに応じてプレーには優先度がつけられる。

いい選手はその物語の筋道を常に意識し、ゴールを奪うことから逆算してプレーを選択している。

 

ワンタッチパスすべき状況があったとする。

ボールがきた時に

優先順位の1番目のプレー(どこにワンタッチパスをすべきかイメージしている)

優先順位の2番目のプレー

優先順位3番目は・・・

 

優先順位1番目のワンタッチパスは、相手もイヤなので最初に潰しにくる。でも、潰される前に素早くやってしまう。それがひとつ。

もう一つは、相手に潰されそうだと判断したときに優先順位の2番目のプレーを戦略的に選べるか?

“あなたがそうくるなら、オレはこうするよ”と物語を変えていく。また、優先順位3番目も同様・・。

 

そのすべきプレーを頭の中で整理し、意識してプレーしていくことが大事。何気なくではなく、意識をしながら。

意識することで、無意識にできるようになる。サッカーはゆっくり考えている時間はない。一瞬が勝負。常に意識していくことで、一瞬でヒラメくようになる。