県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『岡田ジャパンと今後の日本サッカー@』

 

岡田監督の就任当初のコンセプトがチームに浸透してきている。そこにあるコンセプトは横浜Fマリノスの監督時代とはかなり異なっていることは興味深い。
何故マリノスと異なるサッカーを志向するようになったか?そんなところから、今後の代表と日本サッカーを考えてみる。


2つのことが考えられる。

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つ目には、その当時、今のサッカーのようなアイデアがなかった。またはアイデアはあったができなかった。マリノスの監督をしながら、そしてやめてから日本サッカーをどうすべきかと考えていたと思う。特にアタッキングのところ。そういう意味ではジェフと日本代表を成長させたオシム監督・J2からJ1に昇格させ独特なサッカーを志向した甲府の大木監督・ユーロを制したパスサッカーのスペイン等に影響を受けているのだろう。

ワンタッチパスでボールを数人で動かしながら、走ることで数的優位を作りながら、縦に仕掛けていく。狭いスペースを突いていく。サイドアタックもゴールラインを取るのではなく、斜め方向にゴールに向かって仕掛け、数人のワンタッチツータッチパスのコンビネーションで相手守備陣を崩していく。それをやりながら、外が空いたら“展開”し外から攻撃。という感じか。


もっと言うと、岡田監督は代表監督になる前の時期に、いわゆる日本サッカーを考えている時期に、数回ほど鎌高(小柴監督のもと)を訪れている。鎌高のサッカーを見ながら、小柴監督の指示を聞きながら、自分の構築したイメージを確認し、“方向性はこうすべきだよな、間違っていないよな”と背中を押されたに違いない。
岡田監督自身も日本人だからシュート(決断)が苦手で、ひとりよがりなことができず、色々な形で自分の考えを整理しまとめていっているのだろうなと思う。