県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『選手権敗退』

 

昨年の選手権の2次予選前に監督が選手に言っていた言葉が思い出された。

”来年も2次予選まで残れるとは限らないんだぞ”

現実となってしまった。

 

上手くいかない。どうもしっくり来ない。3年生は選手権前の数ヶ月間、苦しい思いや不安な気持ちがあったろう。関東大会の負けを精神的に引きずってしまったように思う。

思いが強ければ強いほど、うまくいかなかった時の精神的な反動は大きい。気持ちの補修ができなかった。ただ、8月を迎えれば流れは変わると確信していた。

もちろん、そんな中でも、勝ちきる力はあると選手自身も思っていたはずだ。

ゲーム自体、力の差を見せた試合ではあったがワンチャンスをモノにされ、見事にはまってしまった。

 

鎌高の選手は、プレーする前に頭で考える傾向がある。それは、いい面もあるが悪い面もある。上手くいかないと頭で先に考えて悩んでしまう。そんなの関係ねえと思い切りプレーして結果を残してしまう選手とか、突拍子のない選手、本能でやる選手、いい意味で監督の期待を裏切る選手はあまりいない。

そんな鎌高の殻を破ってくる選手がいなかった。みんなが殻の中いて、外に出れず停滞した。

印象的で忘れられないゲームになった。