県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

U-17昇格戦VS湘南工科大付属(2-0)』

 

昨年、先輩達から受け継いだバトンをキッチリと次の世代へ引き継いだ。今の1年生と今春鎌高に入学する現在の中学3年生は、来年度は1部リーグが舞台となる。次の目標は関東プリンスリーグ。当然、そんな簡単な世界ではない。もっともっと意識を高く持って練習して欲しい。

 

勝利したことが何より大事だが、内容は喜べるものではなかった。

ボールがくる前に次のプレー(トラップなのかパスなのか)をイメージし判断するスピードが遅い →判断が遅いから周りの選手がサポートに入りづらい →サポートの質が悪いから、プレーする判断が遅くなる。

負のスパイラル。ボールがくる前の状況をしっかりと“見て”、次をイメージしボールを“早く”動かしていく。サポートする周りの選手はマークされていても、片足はフリーになるはず。フリーな足にもっとボールを要求して、きたボールをまた動かしていく。

今の選手達はもっともっとできるはず。

 

勝負のわかれ目はちょっとしたところ。

勝負にタラレバは禁物だが、

相手のゴールがオフサイドと判定されなかったら・・・

後半の最後のピンチで相手のシュートが入っていたら・・・

(このプレーは、最後の最後まで我慢して相手を追いかけて、シュートを打たれる瞬間、体を投げ出して勝負にいったDFのスーパープレー!)

なぜ、そのような状況になってしまったのか?全てはボールのない時に原因がある。

少し間違えば、勝敗がひっくり返る可能性は十分あった。

 

得点については、空中にあるボールがどこに落ちてくるか予測する能力。蹴った勢いやボールの回転、球筋を把握し落下地点に入る。野球で言えば、外野フライを捕球する能力か。コーナーから曲がってくるボールに対してしっかりと“足を運んで”、ボールの落下地点に頭を持っていった。ついボールを見すぎて“足を止めて”しまい、ヘディングできずに、そのままゴールキックにしてしまう選手が多い。ボールの軌道と一緒に“足を運ぶ”というのがポイント。

コーナーキックがファーポストの前をボールが通り過ぎる(ワンクッションしたものも含め)という確率は10本に1本ぐらいある(日本代表VSボスニアで中沢選手がゴールしたのもファーポストに転がってきたボールを蹴りこんだ)。そのゾーンにタイミングよく入り込めば、高い確率でゴールできる。

 

勝った時ほど、

良かったプレーの映像を何度も何度も頭の中で再生し体内に染み込ませていく。

失敗したプレー、監督やコーチに指摘されたプレーの映像を何度も何度も頭の中で再生し反省して改善していく。来るべき同じような場面で良いプレーができるように。

意識次第でいくらでも成長していける。