県立鎌倉高校サッカー部
<コラム> 『選手権2次予選 VS光陵(3-0)』 いよいよ選手権の2次予選がスタートした。決勝までの2ヶ月間、毎日の生活も含め、最高の舞台で輝いてくれることを切に願っている。 初戦は光陵。選手達は、勝負のかかるゲームに漂う空気に慣れてきたのだろう、今までよりも、いい顔をして試合の準備ができていた。気負いすぎず、緊張しすぎず、相手に向かっていく。 試合が始まると相手のDFラインとMFのラインの空いたスペースを活用し、終始ペースを握り続けた。ただ、いいプレーもあったが、課題も多いゲームであった。 今後のヒントになるとてもいいプレーがあった。2点目の得点シーン。数人でボールを素早くまわしながら得点できた。 “味方をよく見ること”“相手をよく見ること” パスの出し手と受け手のお互いを見ながら、動きながら少しずつ味方にタイミングを合わせてあげる。走るスピードだったり、パスのスピードや角度だったり、少しずつ気を使えるか。 さらに、パスの出し手は相手の動きをよく見て、パスを相手の足にぶつけないこと。自分の動きに対して、相手が何を考えているか、どう動いてくるかイメージして、相手の出してきた足に触られないところにボールを通す。相手の出す足の位置によっては、パスの角度を変えたり、ちょっと浮かせたり、タイミングをずらしたり。ボール1個分の隙間があれば、パスは通っていく。パスを出す瞬間、いくつか違う選択肢が頭にイメージされ、相手の動きに合わせて、ボールを蹴るギリギリのタイミングでプレーを変えられるか? 考え方としては、日本代表の遠藤がやっているPKと似ている。 相手をよく見て、どんなに狭いエリアでもパスを通していく。それが相手の足にぶつけてしまうのとでは、選手としての価値が雲泥の差になる。ボールが通過するのは、ほんの数十センチの差ではあるが・・。 ワンタッチで行う4対1の練習に、そんなノウハウが詰まっている。
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