県立鎌倉高校サッカー部
<コラム> 『Jリーグ マリノスVSガンバ』 6月20日三ツ沢球技場でナイターで行われたJリーグのマリノスVSガンバのゲームを観戦してきた。何を見にいったのかというと、ガンバの連動した守備。3月のゼロックススーパーカップだったか?ガンバVSレッズのゲームが印象に残っていて、見たいと思いチャンスを狙っていた。 残念ながら、そんな展開にならなかったがいい機会だった。日本のトップレベルの選手達が、今どんな動きをしてサッカーをしているのか見ることは勉強になる。 首位を走るガンバの攻撃は迫力があった。右の加地選手と左の安田選手のサイドバックが絡んだ攻撃が迫力満点。タイミングよく、オーバーラップしサイドで一瞬の数的優位をつくる。さらに、縦を突きながら、相手がスペースを埋めて警戒しているとみるや、中にワンツーやドリブルで入っていく。 特に加地選手は私の好きな選手。ジーコジャパン時代では批判も多かったが当時から注目していた。ドイツW杯ではゲームの直前にケガをして、日本にとっては大きな影響が出てしまい、もったいなかったな。ぜひとも、イタリアやドイツで活躍する姿を見てみたい。 そのプレースタイルは、スピードを生かしタイミングよく上がることで、瞬間的に数的優位をつくり、パスを受けそのままセンタリングまで持っていく。特にフェイントがあるわけではないが、前に前に仕掛け自分の間合いで勝負していく。感情のない機械のように表情を変えず、同じスピードで上がっていき、センタリングをあげ淡々と自分のポジションに帰り、次の守備の仕事を探していく。感情のない機械だから、上がれるタイミングになると、いつでも同じスピードで上がっていきセンタリングをして帰る。他の選手もいつ上がるのかわかりやすい。相手もわかるのだが、止められない。センタリングが得点にならなくても機械だから、悔しがることもなく元のポジションに戻って、すぐに次の守備を探していく。試合の状況、疲労度、感情等々に左右されない。もちろん、守備のプレーもいいタイミングで相手に体を寄せていき、間合いを詰めプレッシャーをかけていく。 機械といえばセットプレーにも同じことがいえる。FKやコーナーキックで入れれば勝ちだとか、負けていてどうしても点が欲しいとか感情が入りすぎると、力が入ってミスになる。俺は機械なのだと自分に言い聞かせる。機械だから、狙ったところに同じスピードでピンポイントで蹴ることが出来る。FKであれば、クロスバーのカドにピンポイントで何度でも蹴ることのできる機械になるんだと。そこに感情は入らない。マシーンになることができると、ロスタイムだろうと、勝てば優勝だろうと、技術さえあれば狙ったところに蹴れるようになる。 ユース年代ぐらいまでは、いわゆるドリブル技術の高い家長や松井大輔に憧れ目指していくのだろうか。うちの右サイドにも、せっかく加地のように外で仕事のできそうな選手がいるのだが、何度言い聞かせても、やっぱり家長や松井大輔になりたいようだ。日本の右サイドには加地、駒野という守備が忠実で、速く、外から上がれて、何度も上下動しながら機械になれる選手が使われている。そんな選手ってとても魅力的なんだ。
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