県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『関東大会準決勝 日大藤沢VS横浜東(2-4)』

 

430日、平塚競技場で行われた関東大会出場をかけたゲームを見てきた。簡単なメモを。

 季節の変わり目というか、この時期の暑い日にサッカーをやるのはとても消耗する。真夏と違い、暑さに慣れていないので、体が非常にだるくなり、考える力も奪われていく。足をつる選手が続出し、消耗戦となった。

特に、横浜東は、暑さ+大舞台で、緊張もあり、いつも以上に疲労したのだろう。後半は、ピッチにいる選手の半数以上がケイレンで倒れこんでいた。

ゲームとしては、横浜東が前半のチャンスをことごとくモノにし3-0とした。

後半、日大藤沢の右サイドの選手がフィジカルを生かし、長い距離を走りながら、横浜東守備陣の背後のスペースに入っていき、1点返したが、再度、横浜東が突き放し、勝負を決めた。点差ほど差はなかったが、横浜東はゲームの流れを引き寄せた形となった。

横浜東は、最後の苦しい時間帯でやられながらも、各ポジションの選手達がお互いカバーしながら、最後の一歩・半歩踏ん張ることで、失点を2点に抑えた。もちろん運もあったがそれも実力のうち。

ゴール前の最後の最後で、集中し続けられるか、相手に体を寄せられるか、意地があるか、あきらめないかというところが勝負の別れ目。

最後の苦しい時間帯に、GKが足を引きづり気味のDF陣に“ラインを上げろ!”と怒鳴っていたのが印象に残った。本当に勝負のかかった場面で、何をすべきか自分で判断し、自信を持って指示を出せる。素晴らしいプレーでした。