県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『関東大会1回戦VS横浜南(5-0)』

 

いよいよ4月になり、関東大会がスタートした。これからインターハイ・選手権と次々に公式戦が入ってきて、夏休みまで加速度的に時間が過ぎていく。やはり、日々の積み重ねが大切だ。

かたくなるはずの初戦だったが、試合前の表情には硬さが見られなかった。今までの大会の中では、一番リラックスして試合に望んでいたのではなかろうか。

 

相手のゲームの入り方が若干守備的だった。最終ラインのセンターが常に1枚余り、ラインを上げ下げしながら、ペナルティエリアには入れないよっという守備。“これをこじ開けるには時間がかかるな、ポイントは攻守の入れ替わり際かセットプレーだな”なんて考え、戦況をみつめていたところ、個の力が閃いた。

カットしたボールだっただろうか、きっとゴールまでの道筋がクッキリとイメージできたのだろう。何の迷いもなく、脇目も振らずにドリブルを開始。

“俺がやるんだ!俺が決めてやるぜ!!”というオーラが背中からビンビンにあふれ出ていた。そう、それなんだよ!積極性という言葉では、表現できない内面からにじみ出てくるもの。ゴールに向かう強い意志。“本気”度満点のドリブル。その強い意志がスーパーなシュートを生み出す。まぁ、ゴールはご褒美みたいなものだ。

こんなプレーができてくると、選手として、ひとまわりもふたまわりも成長してくる。きっと、記憶に残るワンプレーになるだろう。

 

その後、いい形で加点し2回戦に駒を進めた。