県立鎌倉高校サッカー部
<コラム> 『新人戦2回戦 VS三浦(1-1 PK6-5)』 かっこいい言葉でいえば、スロースターター、厳しく言えば、各自が何をやればいいか状況判断できない。サッカーは相手との関係で成り立っているから、相手をよく見ること。相手の嫌なことをやればいい。相手の狙いをはずせばいい。自分たちにとって相手にやられると嫌なことは何だろう。そんなこんなで立ち上がりの20分は無駄な時間だった。 そして、リズムが出てきた頃、カウンターで失点してしまう。DFは、“もしも味方がドリブルして取られたら”“もしも、パスカットされたら”“もしもゴールキックをGKがミスキックしたら”と“もしも”の時に何をまず消さないといけないか、頭に入れてプレーしなくてはいけない。それがリスク管理。頭で考えていれば、先に動いてポジションが取れる。 後半、さかんに攻め立て同点にしたゴールは、センタリングもシュートも素晴らしかった。 このゴールは、成功体験として特に胸に刻んでおいて欲しい。センタリングからのゴールは、DFのいないところで生まれる。センタリングは、いくら味方のいるところを狙っても、相手もマークしているからゴールはなかなか生まれない。極端に言えば、センタリングは味方よりも、相手のDFの位置を見てあげればいい。いないところに上げて、味方が走りこむのだ。それは、相手DFの前であったり、後ろであったり、DFとGKの間であったり。その場面によって出来るスペースは変わる。そんなイメージをセンタリングする選手、中で合わせる選手が持っていて欲しい。イメージの共有が結果として、ドンピシャのゴールを生む。 そして、このゴールには、ニアに走りこみ、背後にスペースを空けた選手がいたことを忘れてはいけない。この動きがとっても大事。ボールを持たない選手の動きが味方を助けている。 結局、最後はパスの正確性に課題を残し、引き分けてPK勝ちとなった。
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