県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

2007年スタート』

 

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 

昨年から鎌高の練習に来るようになって、ちょうど1年間。

初めて選手のプレーを見た印象は、フリーで練習するとそこそこできるのに、相手がいると途端に凡ミスを繰り返す。ちょっとプレッシャーがかかると何もできないんだなと感じた。

1年経ってみて、年末の御殿場遠征で試合を見ながら感じたのは、プレッシャーの中で少しずつ武器を持ちつつあるなと。監督が繰り返し言ってきた言葉が、少しずつだが消化されてきた感はある。でも、まだまだ・・・。

 

その御殿場での雑感は大きく2つ。

1つ目は・・・

ボールがひと転がりする、それに対して、何人が1メートルいや数十センチのポジショニング変更をこまめにかつ素早くしているだろうか。

パスがコロコロと転がっている間に、次の状況をイメージし、素早く動き出しているだろうか。

相手の選手は、こまめにポジションニングの修正を行っていた。

素早い動き出しについては、ボールホルダーの横と縦、そしてさらに遠くにいる選手が遠くで素早くサポートに入ってくる。(遠くの選手が動き出せるというのは、パスが出てくるという信頼があるからだが、それはパスが先か、動き出しが先か、鶏と卵の関係のようなものでもある)

ボールを持った選手にたくさんの選択肢があるから、守備をしているとどこにくるかわかりずらく迷うわけだ。きっと選手達は、体験したから感覚的になんとなくわかると思う。

我々も、もっと繊細に、もっと敏感に、もっと素早くプレーしていかないといけない。

 

2つ目は・・・

サッカーは相手あってのスポーツだから、相手の状況を把握すること(駆け引き)が大事。自分が先に動いて優位な状況を作る→相手がどんな反応をするかよく見る→その逆をついていく。

そのためには、ボールを持っている時に、選択肢をいくつか持てるようなボールの持ち方というのがある。これが優位な状況を作り出す。右にも出せるし、左にも出せる、パスをやめてドリブルにしよっかなと、ってな具合に。

この優位な状況を意識して、常に作ろうとするか、また作れるかがとても重要になる。

 

この2つは、きっとこれからも取り組むべき重要なコンテンツだろう。