県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『選手権3次予選 秦野VS茅ヶ崎北陵』

 

秦野のゲームは、関東大会の予選から数試合見ているから、とても楽しみにしていた。

選手たちがどのように成長しているのか。

 

さて、この試合もエースが仕事をした。DFからのロングボールを秦野の11番が角度のないところから、見事にシュートを決める。常にゴールに向かってチャレンジしていく姿勢。俺が決めてやるんだという気持ちがビンビン伝わってくる。FWにとって、これがなにより大事だ。

北陵は、チャンスも多く、決定的チャンスもあったが、結局、決め手に欠けた。こういう試合はセットプレーがとても大事だ。キッカーが全てだから、その準備をしておくことが紙一重のゲームをモノにする秘訣になる。

決して、秦野がすばらしく内容が良かったわけではないが、勝利という目的のために、リスクを冒さない戦い方で確実に勝利をモノにした。(2-0

 

さて、秦野はとても特徴のある強いチームに仕上がっている。おそらく候補の最右翼だろう。DFが安定しているし、長身の選手が多く、制空権も得られる。そして、何よりFW11番、MF10番、7番の絡みはなかなか止められない。きっと、全国でも十分通用するはずだ。

気がかりなのは、以前よりも、攻撃する選手と守る選手がはっきりしてきたこと。これが、高校サッカーで勝つためにいいことなのか、悪いことなのかわからない。

どちらにしても、桐光学園と秦野の試合は、勉強させてもらおう。