県立鎌倉高校サッカー部
<コラム> 『食べること@』 サッカー選手の重要な要素にフィジカル(体力)がある。ゲームでは、走って、止まって、蹴って、ジャンプして、競り合って、と様々な動作をしながら、動き続けなければならない。より速くより長く走り、より強く相手とぶつかり、より高くジャンプする。そんな体を作っていくためには、トレーニングだけでは足らなくて、栄養をとること、休息をとることがとても大事なんだ。 特に食べることについて、 自分がサッカーをしてきた中で、栄養に気を使いはじめたのは社会人になってからだった。新幹線や飛行機で長距離の移動をしながら、週2回で5連戦の公式戦が入ってくる。真剣勝負のゲームでの疲労はもちろんだが、長距離の移動があると、疲労が蓄積していく。 例えば、 ■日曜:ゲーム(ナイター) ■水曜:新幹線で移動して宿泊 ■木曜:ゲーム(ナイター)後宿泊 ■金曜:新幹線で移動 ■日曜:ゲーム ■水曜:飛行機で移動して宿泊 ■木曜:ゲーム(ナイター)後宿泊 ■金曜:飛行機で移動 ■日曜:ゲーム ってな具合だ。 (日本代表の選手達は、こんなスケジュールで海外も行き来するのだから、相当きつい) こんなスケジュールに慣れていない1年目のシーズンでは、体の疲労が抜けないうちに、次のゲームの日が来てしまいゲームをやる。その繰り返しで夏場は体がボロボロになった。元々スタミナがなかったのだが、”こんな体ではやっていけない”と感じ、トレーナーの指示を受けながら、栄養にはとても気を使うようになった。 しかし、それに気づくのがとても遅かったとすごく後悔している。高校生の頃の自分の食事を考えると、全くなっていない・・・。 栄養の基本的な考え方として、バランスよく食事を取ることが大事だから、普通の食事をしっかり食べることがとても大事。ただし3食では足りない。練習でかなりのエネルギーが消費されるため、間食を取って量を増やす必要がある。 以下、参考に・・。 <サッカー選手で必要な栄養素> @ 炭水化物 体や脳を動かすエネルギーとなる。これが不足してくると、筋肉の動きが鈍ったり 脳の動きが鈍り、集中力が切れてしまうようになる。 (例)ご飯(おにぎり)・パン・うどん・そば・スパゲティ・ポテトサラダ・バナナ等 A たんぱく質 筋肉をつくる。これが、不足すると、いくら激しいトレーニングをしても筋力アップせず、筋力を痛めつけることになる。 (例)肉・魚・大豆・納豆・卵・牛乳等 B ビタミン 炭水化物やたんぱく質を体のエネルギーや筋肉にするときに必要な材料となる。 (例)野菜・果物等 特にビタミンCは、運動ストレスに対抗するため多く使われるので、意識的に多くとる必要がある。 (ビタミンC例)いちご・キュウイ・もろへいや・レモン・オレンジ等 C ミネラル 体を構成している約96%は、炭水化物、たんぱく質等から成り立つ酸素、炭素、水素、窒素の四つで、残り4%がミネラルとなる。ビタミンと同様に、体の潤滑油的な存在である。 バランスよく食事をとることで、おおよそのミネラルは取れる。 ただし、鉄分は、酸素を運ぶ役割をしており、不足すると息切れ、集中力の低下、スタミナの低下を低下させるので、意識的に多く取る必要がある。 (鉄分の例)豚レバー・煮干・うなぎ・ひじき・ほうれん草・もろへいや等
|