県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『ドイツW杯開幕 〜DFラインとFWの飛び出しが気になるW杯序盤〜』

 

日韓W杯から4年、あっという間にドイツW杯がやってきた。これから、1ヶ月間は、国を代表する選手達のすばらしいサッカーを楽しめる。今のHDレコーダーはとてもいい機能がついていて、サッカー関連の番組を自動で録画してくれる。夜中までサッカーを見たり、気になるプレーを編集したりと、寝不足の日々が続いてしまうな。

この4年間での変化として、世界のサッカーリーグの中心が、イタリア・スペインから、イングランド、スペインに変わってきた。特にイングランドのチェルシーが選手を集めたこともあるが、マンU、アーセナル・リバプールと各国の有力選手が集まっている。以前のイングランドサッカーはキック&ラッシュのサッカーでつまらないという批判が多かったが、今では素早くボールをつなぎ、厳しいプレスの中、より速くゴールへ向かっていくというサッカーとなり、現代サッカーの先端を進んでいる。選手が休みなく上下動し攻守の切り替えがとても速く、選手にとっては、とてもタフなリーグだろう。

そんな厳しいリーグで戦っている各国代表の選手達、そして特にイングランドの代表は、活躍が期待される。ボランチのランパードとジェラードを中心に激しく速いサッカーを展開する。初戦はベッカムのFKという飛び道具が出て好発進した。ただし、FWのルーニーが万全で戻れなければ、決定力という面で優勝は厳しいかなとみている。

他のチームで気になるのは、ブラジルは言うまでもなく、アルゼンチン、そしてアメリカが今年の初めに日本とのゲームを見るかぎり、かなり活躍するのではと見ている。

選手としては、現代サッカーのMFの見本であるブラジルのカカ。相反する旧来のゲームメーカータイプであるアルゼンチンのリケルメ。他はアタッカーで、オランダのロッペン、ドイツのシュバインシュタイガー、ポルトガルのロナルド、日本の加地(ケガが心配だな)。優勝はアルゼンチンと見ている。

 

まだ、数試合しかゲームが行われていないが、非常の気になるのが、DFライン(オフサイドライン)とFWの飛び出しの関係だ。中盤のプレッシングを高めるために、ラインを押し上げコンパクトを保つDFラインとその裏を狙う動きをするFW。開幕ゲームのドイツVSコスタリカでのコスタリカの得点やチャンス。アルゼンチンVSコートジボアールでのサビオラの得点。オランダVSセルビアのロッペンの得点。フリーで抜け出してGK11でシュートする場面が多い。オフサイドルールも変更されてきて、微妙な判定も攻撃側有利になっている。また、高いDFラインの裏を狙うFWの技術が高まっている。

@DFラインと一緒に戻りながら、パスの出る瞬間に前に出る動き

A相手DFの死角にポジションを取り、ラインを見ながらパスの出る瞬間に一気に前の

 スペースに入りこむ動き

 

我々の学ぶべきことは、FWやMFが得点を狙うために、足元で受けようとするのではなく、DFの背後のスペースを狙おうとする意識である。優先順位の一番目が相手の背後を狙うことになっているかどうかである。