メッセージ  (説教より)
「申命記」



「御言葉は近くにある」                申命記30章11―18節
イスラエルの民が約束の地に入ってどのように生きたらよいかを語ったのが申命記です。「わたしが今日あなたに命じるこの戒めは難しすぎるものでもなく、遠く及ばぬものでもない。…御言葉はあなたのごく近くにあり、あなたの口と心にあるのだから、それを行うことが出来る」
モーセは何度も何度も、神を愛して生きる幸いと、神を愛さないことの混乱・呪いを語り続けました。

パウロはキリストがお示しくださった十字架の事実からモーセのこの言葉をとらえ直しました。神を愛して生きる幸いはその通りです。しかし愛しきれない者はどうなるのでしょうか。律法からすればその者は呪いの中にあります。しかしイエス様は、私が神を愛する以上に、私を神様が愛してくださっていると宣言します。私たちがどう生きるかを天に上り、海のかなたにまで探しに行く必要がない。それどころか、神様の愛が天の上、底なしの淵(死者の行くところ)にまで及んでいるというのです。

良いことの出来る人はいいのです。出来ない人、自分で自分を持てあましている人の救いはどうなるのでしょうか。その人が救われなければ本当の救いではありません。御言葉は近くにあり、神の愛は私を覆っているのです。