メッセージ (説教より) 「申命記」 |
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「望みを天につなぐ」 申命記 3:23−29
申命記は、約束の地に入るイスラエルの民に律法を再確認している書物で、1〜4章はそこに着くまでの旅の回顧、5〜28章は再公布される律法、29〜34章は後継者ヨシュアの任命という内容です。
旅の回顧の中で、モーセは約束の地に自分が入れないという神様の言葉を聞いた時のことを語ります。モーセは苦労して民をそこまで導いたので、ぜひその土地に入りたいと神様に訴えますが、神様は「もうよい。この事を二度と口にしてはならない。ピスガの頂上に登り、東西南北を見渡すのだ。・・・お前が今見ている土地を、彼らに受け継がせるであろう」と言われます。
「もうよい」は口語訳では「お前はもはや足りている」と訳しています。これはパウロへの「わたしの恵みはあなたに十分である」(Uコリント12:9
)と同じ内容と考えたらよいと思います。モーセは顔を合わせて神と語り、人がその友と語るように神と語り合いました。(出エジプト33:11)それは小さな事でしょうか。
約束の地に入ることだけを願って、もっとよい神様との親しい交わりのあることに気がついていないのです。約束の地に入れることはモーセの仕事の完成に違いありません。しかしそれはヨシュアがするのです。人は神様の道具で、神様の道具に徹してその交わりに生きることが他の人には分らない喜びなのです。