メッセージ  (説教より)
「エフェソの信徒への手紙」



「平和と愛と恵みがあるように」  エフェソの信徒への手紙 6章21−24節

「平和と、信仰を伴う愛が、父である神と主イエス・キリストから、兄弟たちにあるように。恵みが、変わらぬ愛をもってわたしたちの主イエス・キリストを愛する、すべての人と共にあるように」

「人も良かれ、我も良かれ、我は人よりちと良かれ」という川柳があります。これはみな思っていることで、そう思って何が悪いとも思います。しかし平和を考えるとき、この自分中心が問題なのです。争いや不安は、自分中心という人の罪の結果だからです。私たちは良いことを行って神様に受け入れていただいたのではなく、イエス様の十字架と復活によって赦され、丸ごと受け入れられました。
「平和」とは、神様との間が平和となり、自分の尊さがわかって、隣人と共に生きられることです。
平和も「愛」もイエス様から来て、私たちに与えられたのです。

「恵み」とは、与えられるはずのないものに与えられる神様の好意です。

手紙の最後で、人は「ご多幸を祈り」ますが、私たちの祈りは単なる挨拶ではありません。キリストによって実現したもので、心から相手にそう祈ります。
憎しみや対立の中で、私たちは平和と愛と恵みの祈りを持ち運ぶのです。