メッセージ  (説教より)
「エフェソの信徒への手紙」



「神の武具を身に着ける」     エフェソ 6:10−20

13〜15節は身につける武具について記します。悪魔的な罪との戦いは、素手で向かえば負けるに決まっていますが、神の武具を着ければ必ず勝てます。

「真理を帯として腰に締め」ます。古代の服には帯が必要でした。帯が全体をまとめます。罪と死におびえ、不安と強がりの中で生きてきた私たちのために、神様は御子を遣わし、十字架と復活で救いの道を開いてくださいました。真理とは神様が行ってくださった救いの真理です。

「正義を胸当て」とします。私たちは正しくなければ立てませんが、その正しさが曲者なのです。戦争も、嫁と姑の争いも自分の正しさの争いなのです。
この事と戦ったのはパウロでした。自分の義を神様の前に打ち立てることが不可能である事を知り、キリストの十字架によって与えられる義に立ったのです。敵は罪をあばき立てます。神様によって義とされた胸当てをするのです。

「平和の福音を告げる備えの履物」を履きます。聖書の平和は、戦いのないことではなく調和です。神様との間が平和となり、自分を赦せ、隣人との平和へと押し出されます。「あなた様も神様と平和の関係にあるのですよ」「あなた様に神様の平安がありますように」と伝え、祈るのです。