メッセージ  (説教より)
「エフェソの信徒への手紙」



「わたしたちの戦い」       エフェソ 6:10−20

信仰をもつと平安が与られ、委ねることが出来ますから幸いです。しかしその信仰に立とうとするとき、どうしても避けられない闘いがあります。最後にパウロが言いたかったのはこの闘いのことでした。
6章10〜13節は、先ず、戦う敵について語ります。

「わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです」(エフェソ6:12)
敵は悪魔ですが、罪の悪魔的な力と言っても良いと思います。現在のテロの報復合戦。過去の戦争もそうでしたが、狂ったような残酷さとその繰り返し。それは世界のことだけではありません。人を妬む小さな意地悪がとんでもない結果をもたらします。人が、人を越えたとてつもなく巨大な悪にあやつられているとしか思えません。この巨大な悪が相手なのです。それは素手で戦えば負けるに決まっている戦いです。

「主により頼み、その偉大な力によって強く」(6:10)なれば、必ず勝てます。自分が強くなることではなく、主の強さに生きるのです。戦うのは私ですが、私を通して主が戦って下さる。それで必ず勝てるのです。キリストが私の主で、私はキリストの中に生きる。祈り、礼拝を捧げるのもこれを確認するためなのです