メッセージ  (説教より)
「エフェソの信徒への手紙」



「偉大な神秘」          エフェソ 5:21−33

「『それゆえ、人は父と母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。』この神秘は偉大です。わたしは、キリストと教会について述べているのです。」(エフェソ5:31−32)

創世記2章には人の創造の様子が記されています。神様は土(アダマ)の塵で人(アダム)を造り、その鼻に神の息を吹き入れ、人は生きる者となりました。
動物は違います。同じように土の塵で作られますが、神様の息吹に生きることはありません。神様・永遠なる者に結びついているのは人間だけなのです。その人格的な関係を生きるために、伴侶が与えられました。これが結婚です。
愛し合ったので二人は一緒になったのですが、神様との愛を映し出すために二人は一体となったのです。
しかし、その麗しい関係にも罪が影を落とします。二人は愛し慕いあうと共に、うとましくいがみ合う関係ともなったのです。
聖書は結婚をキリストと教会の関係で記していますが、ここで理由がはっきりします。一緒に生きなければならないのに愛し赦し合えない。そんな私たちをキリストは命をかけて赦し、愛してくださいました。さらにその赦しと愛に生きる群れの教会に招いてくださいました。いつもキリストの赦しと愛に生きることで二人が押し出されるためです。
創造の秩序は恩寵の秩序で完成するのです。