メッセージ  (説教より)
「エフェソの信徒への手紙」



「神の秘められた計画」@        エフェソ 3:1−13

パウロに啓示された神の「秘められた計画」とは、「異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。」(3:6)

キリストを知るまでのパウロの最大の関心事は、神に近い者となるために罪を犯さず、そのために律法を守ることで神様から義とされようとすることでした。律法を知らず、又それを守らない者を軽蔑し、もう一方では自分も律法を守りきれないジレンマに悩みつつ。

そこで知らされたのは、キリストの十字架による罪の救いの道でした。義は私が獲得するものではなく与えられるものと知らされたのです。それによって生き方はすっかり変わりました。罪を犯すまいと肩肘はった生き方から、神様の愛に一切を委ねる生き方に変えられたのです。

それだけではありません。神様の義(赦しと愛)は、自分達ユダヤ人にだけ与えられているのではなく、神様の様々な約束と無縁に生きていた異邦人にも与えられていたことにも目が開かれたのです。神様の救いの広さと大きさ、その広大無辺の愛に目が開かれたのです。

パウロはそれを伝える者になりました。伝えれば伝えるほどユダヤ人を怒らせますが、それは神様の救いの奥義に与る歩みでした。