メッセージ  (説教より)
「エフェソの信徒への手紙」



「敵意の壁を取り壊す」       エフェソ 2:14−22


生きる上での問題は色々ありますが、敵意は一番厄介な問題です。相手を見下し、軽蔑し、それが高じて双方に敵意が生まれます。

ユダヤ人は異邦人を「律法無き民」と軽蔑しますが、一方で律法は、それを守れないユダヤ人を神様と隔てていたのです。形や行いで神様に救われる道は、イエス様によって廃棄される必要があったのです。

赦され難い私がキリストの十字架の血によって神様と和解させられました。私は新しい人に創造されたのです。それによって、何と、赦しは人に要求することではなく、私が神様に願うことであったのを知らされました。

「二つのものを一つに」するとは、人と人とが仲直りをして一つとなるということではなく、「御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、…双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされ」ることによって実現したのです。(2:14)

私が新しい人に創造されますが、その私がキリストの体に組み込まれ、相手も教会に組み込まれてはじめて二人は一つとされます。一つの体となります。

人の優しさや愛を大きくして平和が来るのではなく、キリストの赦しの故に神様の前に立つこと、神様との平和に自分が生き、相手も赦しに生きる礼拝でそれは出来るのです。