メッセージ  (説教より)
「マルコによる福音書」






「王としてのイエス」  マルコによる福音書 11:1−11
 イエス様は十分な用意をして、ロバの子に乗ってエルサレムに入場されました。王として、しかもロバの子に乗る王として入場されたのです。馬に乗って、力で敵を倒し、自分に都合の良いように相手をねじ伏せるのではありません。平和でへりくだり、柔和で人々の荷を担い、代わりに罪を引き受けて人々を救う王です。(ゼカリヤ9:9−10)
 イエス様はそのことを言葉で語るだけでなく行動でも示したのでした。それだけでありません。最後の晩餐の途中で弟子たちの足を洗い、パンとぶどう酒を取り上げ、「これはわたしの体」「これは契約の血」と言って聖餐を定めてくださいました。
 イエス様は黙々と人の罪を背負ったのではなく、自分だけが苦しみ十字架で死んで人を救えば良いと思ったのではありません。自分が人々の弱さと破れを背負ったことをどうしてもわかってほしい、心のそこから納得して、いつもいつもそこに立っていてほしいと願われたのです。

 信仰を持つことは、主権の交替ということです。イエス様を私たちの全生活の王としてお迎えすることです。上着を脱いでイエス様をお迎えし、イエス様の愛の主権に服することです。イエス様はそれを私たちに求め、ロバの子にまたがって王として入場されました