メッセージ  (説教より)
「ルカによる福音書」





「出来事を見よう」    ルカによる福音書 2章1−21節

 「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日・・・、あなたがたのために救い主がお生まれになった。・・・あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。」

 野宿しながら夜通し羊の群れの番をしていた羊飼いたちに、これが知らされました。羊飼いはロマンチックなものではありません。生き物を飼っていますので安息日は守れませんし、いつも土の上で寝て、くさい臭いが体に染みついていたと思われます。ある人からは嘘つきやならず者のように思われていました。
 人がそのようにみるのは勝手ですが、人の刺すような眼差しの中で、羊飼いたちも自分たちをそう思っていたのかも知れません。
 「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である。」とイエス様は言われました。(ルカ5:31)病気には負けないぞと思える人は半分治っているのです。治そうという気力のない人が問題なのです。落ち込み、自分なんかだめだと思う時は誰にでもあります。人が人を傷つけますが、人を立ち直らせるのも人です。その人の傍らに立って見守りながら、幸せになろうと言ってくださる方がいるのです。
 ですから自分のだめさを見るのでなく、身を起こしてイエス様の救いを見に行き、自分を取り戻しましょう。信じて一歩を踏み出すのです。