メッセージ  (説教より)
「士師記」



「主を賛美せよ」             士師記 4:1−24


 一人の主婦が、毎日は忙しく家事をこなしていたのでしょうが、暇ができるといつも木下で祈っていました。それはいつの間にか人の知るところとなり、「デボラのナツメヤシの木」と呼ばれ、人々は彼女の下に集まってそこで神様の御心を問うようになりました。
 ある時神様は、カナンの王ヤビンとその将軍シセラに圧迫されていたイスラエルを救う使命を彼女に与えました。彼女はイスラエルの軍人バラクと共に、900両の戦車を持つシセラと闘いました。手勢はナフタリ族とゼブルン族の僅か1万人です。大雨が降って馬も戦車も動きの取れないところを一気に山の上から駆け下り、シセラの大軍を打ち破り、シセラはありふれたテントの釘でとどめを刺されました。
一つひとつは小さな積み重ねと偶然のようですがその背後に神様の導きがありました。この世界を支配しているのは神様の愛であって、恐ろしい運命でも暗黒でもない。見える現実には悲しみや辛さがあっても、この神様の支配を信じて歩み続けるのです。そこここに神様の支配を見て主を賛美するのです。
 問題は一気に起こる時もありますが、慢性疾患のように長い時間をかけて吹き出てくることもあります。問題は一気に解決されることもありますが、潮が引くように徐々に解決されることもあります。神様の愛の支配を信じますので、主を賛美しながらその「時」を待てるのです。