メッセージ  (説教より)
「ヨシュア記」




「壁はくずれる」          ヨシュア記 6:1−25


神様の約束は、自分の足で踏みしめることで自分のものとするのです。座していて与えられるものではありません。イスラエルの民がまず獲得しなければならない町が、城壁に囲まれた堅固なエリコでした。その町は、驚くべき仕方で手に入れることが出来ました。

そのためには幾つかの準備がありました。第一は二人の斥候を遣わし、ラハブの手引きで町の様子を探ったことです。エリコの町の住民は恐れており、ラハブの口から「あなたたちの神、主こそ、上は天、下は地に至るまで神であられる」と聞かされたことでした。(2章)また、気になっていても旅の途中では出来なかった神様との契約の印である割礼を行いました。事を行う時には誰にでも不安があります。ヨシュアは一人で神の前に立ち、神様が近くにいてくださることを確認しました。(5章)

一日に一回、全員で一言もしゃべらずに町を廻り、七日目には七回廻ってとき鬨の声を上げる。するとエリコの城壁は崩れたのでした。どうして廻るのか、なぜ城壁が崩れたのか、それは分かりません。しかし、必要な準備をし、懸念を取り除き、生きて働き給う神を信じて一歩を踏み出せば、目の前の堅固な壁は崩れるのです。
「神を信じなさい。…だれでもこの山に向かい、『…海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる」(マルコ福音書 11:20-25)