メッセージ  (説教より)
「ヨシュア記」




「恵みを記念する」          ヨシュア記 4:1−24


 ヨシュアの使命は、イスラエルの民をその先祖の約束の地に導き入れ、部族ごとにそれを分配することでした。そのために先ずヨルダン川を渡ります。
 契約の箱を担ぐ祭司が川に一歩を踏み入れると、ヨルダン川は上流で塞き止められ、乾いた地を行くように人々は川を渡りました。それは、モーセのとき紅海を乾いた地を歩くように渡ったのと同じでした。
 その際人々は、部族ごとに川の底から石を一つずつ拾い上げ、ギルガルでその石を立てて記念としたのでした。

 記念は、他人にとってはつまらなく、なんの価値もないものです。しかし、本人にとってはそこに思い出がしみ付き、名誉と喜び、生きる勇気が与えられるかけがえのないものなのです。記念とはそういうものです。

 イスラエルの民はどこから導き出され、どこへ行くのか、ヨルダン渡川にも神様の恵みを見て記念しました。わたしたちの人生は約束された神様の祝福を自分のものとしていく歩みです。それを一つひとつ、そこここで確認して記念としてゆきます。
 「信仰生活を活き活きと保つ一番よい方法は、神様の恵みを具体的にしばしば思い起こすことだ。」(スポルジョン)