メッセージ  (説教より)
「エレミア書」





 「新しい契約」             エレミヤ書 31:31−34

 聖餐式のたびに私たちは「この杯は、わたしの血による新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と告げられ、聖杯をいただきます。

 「新しい契約」とは、「見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る」とエレミヤが預言したものを指します。「この契約は、かつてわたしが彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き出したときに結んだ (シナイ山の麓に全てのイスラエルが集められ、律法が朗読され、民が語られたすべてを行いますと誓うと、犠牲の血が振り掛けられた) ものではない。…彼らはこの契約を破った、と主は言われる。」
 民が誓いを破ると、神様が民を愛し守るという約束は無効になるのでしょうか。民の罪を糾弾し続けたエレミヤは、イスラエルがバビロンに滅ぼされると一転し慰めを語ります。エレミヤは人が神に従わないのでなく、従えないほど罪にまみれていると見て取り、新しい契約を結ぶ日が来る。その時は、律法によって外から人を規制するのではなく、「律法を彼らの胸のうちに授け、…小さい者も大きい者もわたしを知る…わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない」と預言したのです。
 イエス様の十字架の血によってこの新しい契約がなったのです。