メッセージ  (説教より)
「ヨハネによる福音書」





「舟の右側に網を打ちなさい」     ヨハネ21:1−14

 復活の主は、エルサレムとガリラヤで弟子たちに顕われ、ヨハネ福音書はその両方を記しています。

ペトロは他の弟子たちと共に漁に行きますが魚は獲れません。それを見ていたイエス様は岸辺から「舟の右側に網を打ちなさい」と言われます。

その通りにしたところ、網を舟に引き上げられないほどの魚が獲れました。その光景はかって経験したことと同じです (ルカ5章)。

 それに気付いたある弟子が「あれは主だ」と叫びます。ペトロは服をまとって湖に飛び込み、他の弟子たちは網を曳いて岸に戻りました。獲れた魚を数えてみると153匹ありました。この数の意味はわかりません。これは伝道を象徴しているのでしょうか、わたしたちの人生の収穫の象徴なのでしょうか。

 それまで弟子たちが手を抜いていたとは思えません。舟の右側にも何度も網は打ったはずです。なぜその時まで魚は獲れず、イエス様の声に従った時、魚は獲れたのでしょうか。弟子が変わったのでも工夫したのでもありません。イエス様がそこにいて下さったのです。私たちを愛し、十字架に架かり、甦られたイエス様が一緒にいて下さる、そこで網を打ち、しなければならない勤めを果たす、そこには必ず収穫があるのです。