メッセージ  (説教より)
「ヨハネによる福音書」





「キリストの平安に生きる」      ヨハネ 14:26−31

「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。」 (ヨハネ 14:27

この世が与える平和(平安)は、争いがなく、不安のないことかもしれません。それは何と脆弱で一時のことでしょう。生きている限りそんなことはあり得ません。イエス様の与えて下さる平安は、十字架を通して私たちを神様と隣人に和解させ、神様の愛の中で生かして下さる平安です。

 子どもが車に十メートルも飛ばされ、医師も看護婦も目撃者皆が死を予想しても、信仰者の母だけには平安がありました。テキパキと処置をして、後遺症もなく子どもは癒されました。この時の平安は聖霊の導きです。

 信仰者が皆この母のようなわけではありません。幼い子を残して若い父が亡くなり、信仰者の祖母は神様のお心がわからなくなったそうですが、時と共に、「やはり神様は最も良い時に最も良い事をして下さった」という平安に導かれました。これも聖霊の導きです。

 病気や事故も平安を奪いますが、いらだちや怒りもそうです。悪を行なってうまく立ち回る人が罰せられない時、更に、悪をもって関わられた時のいらだち。その時、悪に悪を返さず、かえって神様の祝福を祈って報いられる平安。これも聖霊の導きです。